黒田駅【愛知県】(名鉄名古屋本線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県一宮市北西部の住宅地に位置する名鉄名古屋本線の駅で、近くにJR東海道本線の木曽川駅があるため以前は利用が低迷していたものの、2004年、駅西側に現在の「イオンモール木曽川」がオープンし、当駅が最寄駅になったため、利用客が大幅に増加している
黒田駅 (くろだえき。KURODA Station) です。
 
 
駅名
黒田駅 (NH 54)
 
所在地
愛知県一宮市 (旧:葉栗郡木曽川町)
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:名古屋本線 
 
隣の駅
名鉄名古屋方・豊橋方……新木曽川駅
名鉄岐阜方…………………木曽川堤駅 
 
訪問・撮影時
2019年1月、8月
 
 

黒田駅は地平駅で、上下線別にホーム、駅舎、改札口が分離されています。
改札内に上下線ホームを結ぶ連絡通路は存在せず、乗車前に行先に応じた駅舎・改札口を選択する必要があります。
後方にある踏切を挟んで右(西)に下り1番線名鉄岐阜方面ホームに面した西駅舎があり、左(東)に見えるのが上り2番線名鉄名古屋・豊橋方面ホームに面した東駅舎です(駅名看板で見づらいですが…)。両駅舎とも簡易駅舎で、カマボコ屋根が特徴的ですが、初期の簡易駅舎なのでその後に建設された駅舎とは側壁の構造が異なります。また、駅舎は近隣にオープンした「イオンモール木曽川(当時はダイヤモンドシティ・キリオ)」のパーソナルカラーであるエメラルドグリーンとブルーで塗られています。両駅舎とも名鉄岐阜方(北側)に設置されています。
尚、黒田駅に駅前広場は整備されていません。近くにバス停留所もありません。
 
写真の西駅舎は簡易駅舎で、ホームのスペースを利用して設置されたため駅舎の長さの分だけホームが南(奥)へ延伸されています。
駅外と駅舎の間はスロープで結ばれていますが、駅集中管理システム導入前の駅出入口の構造をそのまま流用しているためスロープの勾配がきつく、車いすでの自走はしんどいかもしれません。
写真は南を望む。
 
 

駅前の様子です。西を望む。
踏切の手前左側に東駅舎があり、踏切の先の左側に西駅舎があります。
駅周辺は古くからの住宅地で、商店は少ないです。
また、この2車線道路を進んだ先には「イオンモール木曽川(駅から約500m)」があるのですが、歩道がなくて車の通行量も多く危険です。そのため、イオンモールとの間を行き来する人はこの道路を避けて南側の住宅地を縫うように延びる路地を通って、信号のない部分で県道190号線(岐阜街道。旧国道22号)を渡る者も見られました。事故防止のために歩道、歩行者用信号などの設置が望まれます。
 
 

黒田駅の約500m西には巨大な敷地を有する「イオンモール木曽川」があります。
2004年に「ダイヤモンドシティ・キリオ」として開業し、改称を経て現在に至りますが、今でも買物客は多いようです。
このイオンモールができた事により、名鉄の黒田駅を利用する人が増加しました。
 
 

西駅舎内にある改札口の様子です。南を望む。後方に出入口(スロープ)があります。
黒田駅は無人駅で、駅集中管理システムが導入されています。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路あり、左がICカード専用通路、右が磁気券兼用の幅広通路です。
改札口の右手前には『manaca』のチャージができない自動券売機が1台あります。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
入場時、ICカードの残額が不足している場合はICカードを改札機にタッチして入場し(残額0円でもタッチの上で入場可能)、改札内または下車駅のチャージ機でチャージする必要があります。
そして改札を通って正面には岐阜方面下り1番線ホームがあります。改札とホームの間に段差はありません。
尚、黒田駅構内にトイレ・売店・コンビニはありません。駅前や駅近くにもありませんのでご注意下さい。
 
 

こちらは上り2番線名鉄名古屋・豊橋方面ホームに面して設置されている東駅舎です。南を望む。
前述の西駅舎(写真右奥)は駅前道路・踏切から奥まった位置にありますが、東駅舎は道路・踏切から近い位置にあります。駅舎前には無料駐輪場がありますが昼の訪問にもかかわらず空きが多く、地元の人は特急停車駅である新木曽川駅や東側にあるJR線・木曽川駅に流れていると思われます。推測ですが、黒田駅の乗降人員が増加したのはイオンモールが開業して外部から買物客や従業員の利用が増えた事が最大の要因で、地元客に関しては横ばいか、むしろ減少しているかもしれません。
東駅舎はホーム上にある西駅舎とは違い駅外と同一平面に設置されていて、段差はありません(ホームとの段差は階段とスロープで解消)。
 
 

駅前の様子です。東を望む。
踏切の手前右側に西駅舎があり、踏切の先の右側に東駅舎があります。
東側も古くからの住宅地になっていますが、商店は少ないです。こちらも幹線道路沿いに歩道がなく危険です。
この道路を300mほど進み、JR東海道本線の踏切の前で右折して200mほど南下すると木曽川駅に到達します。
 
 

こちらは豊橋方面の東駅舎内にある改札口の様子です。南を望む。後方に出入口があります。
改札口ですが、西駅舎と同様の設備となっています。東駅舎の方がスペースにゆとりがあります。
そして改札を通って正面に階段とスロープ(階段からホーム上屋の裏側)があり、それらを上がると豊橋方面上り線ホームに到達します。こちらのスロープは勾配が緩く、車いすにも対応しています。但しスロープに屋根がない箇所がありますので雨天時は注意が必要です。
 
 

1番線ホームに設置されている建植式の駅名標です。電照式ではありません。
名鉄標準のデザインですが駅名標は古く、隣駅表示は日本語表記のみで英語表記(ローマ字表記)がありません。
また、駅ナンバリングも併記されています (NH 54)。
駅ナンバリング部分には名古屋本線のラインカラーである名鉄スカーレット(名鉄電車の赤色)が使用されています。
尚、駅ナンバリングの「NH」ですが、名古屋本線を意味しています。「N」は名古屋、「H」は本線です。
 
 

黒田駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、概ね南北方向にホームが延びています。
右(西)が1番線で下り名鉄一宮・名鉄岐阜方面、左(東)が2番線で上り名鉄名古屋・豊橋方面です。前述の通り、1番線ホームの名鉄岐阜方(右後方)に簡易駅舎が建てられて、その分ホームを豊橋方(右奥)に延伸しているため、上下線でホームの位置が若干ずれています。
また、ホームの土台には名鉄の西部線でよく見られる玉石垣(?)が使用されています。
ホーム有効長は4両分です。そのため、6両編成の電車は後部2両のドアカットを実施します。6両編成電車に乗って当駅で下車される際、下りは新木曽川駅までに、上りは笠松駅までに、必ず前4両にご乗車になって下さい。
ホームドアは未設置です。ホーム幅は全体にわたり狭く、後に延伸された豊橋方は両番線とも結構狭くなっていますので、通過列車に注意が必要です。
上屋ですが、両番線とも駅舎に面した名鉄岐阜方の端1両分(手前側)にしか設置されていません。雨の日に当駅で下車される場合は岐阜寄りの車両にご乗車下さい(上りの6両編成は4両目に)。
各ホームにはベンチが設置されています。2番線には飲料自動販売機もあります。
また、上屋や側壁、ベンチには「イオンモール木曽川(当時はダイヤモンドシティ・キリオ)」のパーソナルカラーであるエメラルドグリーンとブルーが使用されています。
そして各ホームの名鉄岐阜方の端(後方)にはそれぞれ駅舎と改札口があります。
また、前述の通り両ホームを結ぶ連絡通路は存在しません。
写真は2番線ホームより豊橋方を望む。
 
 

こちらは1番線より名鉄岐阜方を望む。
1番線ホームの方が少し豊橋方にずれています。
両ホームとも名鉄名古屋方は狭く、足場は簡素な細い鉄骨で支えられています。
 
 

1番線より名鉄名古屋方・豊橋方を望む。
この先、田園も残る住宅地の中を南下します。そして左へカーブすると小さな川を渡り、市街地の中を走るようになると快速特急停車駅である新木曽川駅へと至ります。
 
 

2番線より名鉄岐阜方を望む。ホーム端にそれぞれ駅舎・改札口が設置されています。
この先、駅前道路と踏切で交差してから奥村用水(水路は地下)を越えて住宅と田園が混在した郊外風景の中を北上します。その後は左へカーブして県道182号と踏切で交差すると進路を北西に取り、上り勾配で築堤上へと進みます。そして築堤上に登り切り、正面にトラス橋の木曽川橋梁が見えてくると木曽川堤駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が黒田駅で下車(乗車)したのは子供時代に多数回と、2019年の2度です。子供時代は近くに住んでいた時期があり利用回数が多かったです。そして2019年の1回目は名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。2019年の2回目は「イオンモール木曽川」へ昼食を食べに行くため下車しました。昔は駅舎すらなくホームだけの地味な駅でしたが、今は立派な(?)簡易駅舎が設置されており、土休日は高校生など若者が多く利用する駅になりました。駅前は住宅地で、幹線道路に歩道がないのが痛いですが、近くにイオンモールがあるため生活に便利な街になりました。昔は本当に何もなく、昭和末期に「マックスバリュ」クラスの規模のスーパー「グランドタマコシ(現・平和堂木曽川店)」ができたくらいでした。その中に「スガキヤ」があったので重宝していましたがw 昔はそのような状況だったので土曜日に学校から帰宅すると母親と一緒に名鉄や国鉄・JRで一宮市の中心部や岐阜、名古屋へよく出かけていました。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から名古屋本線の下り特急・快速特急の名鉄岐阜行きに乗車して新木曽川駅で下車、待避している普通・名鉄岐阜行きに乗り換えて1駅目で下車です。JRと名鉄は尾張一宮駅~名鉄一宮駅でも乗換可能です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。JR在来線(東海道本線)で訪問の場合は岐阜駅で下車して名鉄岐阜駅まで徒歩移動し、須ヶ口行きなど名古屋方面の普通電車に乗車すれば到達可能です(優等列車や新羽島方面行きには乗らないで下さい)。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、意外と駅前にコンビニはなく、最寄り店舗は約950m南西(イオンモール西側)の「ファミリーマート」になります。一方、スーパーと飲食店は「イオンモール木曽川」内に入居していて、特に飲食店は多数あります。但し、飲食店は朝10時以降にオープンするのでご注意下さい。イオンモールの北東側には「マクドナルド(7:00開店)」と「すき家(24時間営業)」があり、朝方の訪問にも対応しています。気軽に入れる商店・飲食店もありません。ちなみに「イオンモール木曽川」まで約500mです。まぁ朝の訪問でない限り事前に用意しなくても大丈夫ですが、駅から離れたくない場合は事前に用意しておいて下さい。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、
名鉄名古屋本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は黒田駅でも途中下車されてみて下さい!
そして「イオンモール木曽川」へお出かけの際はぜひ名鉄名古屋本線をご利用になり、黒田駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)