末広町駅【東京都】(東京メトロ銀座線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
東京都千代田区北東端の市街地に位置する東京メトロ銀座線の駅で、「秋葉原(アキバ)」の北端部にあり神田明神も徒歩圏内である千代田区最北端の駅、
末広町駅 (すえひろちょうえき。 Suehirocho Station) です。
 
 
駅名
末広町駅 (G 14)
 
所在地
東京都千代田区
 
乗車可能路線
東京メトロ:銀座線 
 
隣の駅
渋谷方……神田駅 
浅草方……上野広小路駅 
 
訪問・撮影時
2019年11月
 
 

外神田五丁目交差点の南東角、中央通り東側歩道沿いに位置する1番出入口です。北を望む。
2018年までに駅内外のリニューアル工事が完成し、1番出入口も新しくなりました。
1番出入口は階段のみの設置ですが、階段には車いす昇降機が併設され、一応バリアフリーに対応対応しています。
左側を前後方向に延びる道路が地下に東京メトロ銀座線が通る中央通りで、すぐ先に外神田五丁目交差点があります。
交差点の北西角(写真左前方)に建つ雑居ビル(サカイ末広ビル)には「ハロー!プロジェクト オフィシャルショップ 東京秋葉原店」やホビー専門店「タムタム(Tam Tam)」などが入居しています。中でも「タムタム」は岐阜が発祥で、私が少年時代に愛知県に居住していた際、ミニ四駆や関連アクセサリーを購入するために岐阜市内の「タムタム」を何度か利用した事があり、岐阜だけかと思っていた「タムタム」がまさか東京・秋葉原にあるとはビックリしましたw 「タムタム」に目が行ってしまったため、同じビルに「ハロプロ」のショップがある事を、この記事を作成するまで気付きませんでしたww
 
 

外神田五丁目交差点より南を望む。
手前(北)~奥(南)の道路は中央通り(都道437号線)で、地下を銀座線が通っており直下に末広町駅があります。
左(東)~右(西)の道路は蔵前橋通り(千代田区道)です。
交差点手前、北東角(左後方)の中央通り沿いに2番出入口(階段のみ)が、北西角(右後方)の中央通り沿いに4番出入口(階段のみ)があり、交差点先の南東角(左前方)の中央通り沿いに1番出入口(階段のみ。車いす昇降機併設)が、そして南西角(右前方)の秋葉原三和東洋ビル1階に3番出入口(階段のみ。車いす昇降機併設)があります。
ちなみに、末広町駅は改札内に渋谷方面1番線ホームと浅草方面2番線ホームを結ぶ連絡通路がなく、またホーム別に改札が設置されていて改札外コンコース同士を結ぶ地下通路もないため、渋谷方面へ行くには1番出入口または2番出入口を、浅草方面へ行くには3番出入口または4番出入口を利用する必要があります。
交差点から先、南側の中央通り沿いは「秋葉原」「アキバ」の中心部で、家電量販店をはじめアニメ・ホビー・ゲームのショップやメイドカフェなど、秋葉原ならではの店舗が立ち並んでいますが、南へ行くほど賑やかになります。
駅南側には住宅自体がほとんど見られませんが、西への路地を入るとマンションが見られるようになります。約300m南西には千代田区立昌平小学校があります。
また、交差点から約600m南にはJR線の秋葉原駅があり、JR線の東側にはつくばエクスプレス線秋葉原駅東京メトロ日比谷線秋葉原駅もあります。
 
 

外神田五丁目交差点より北を望む。
手前(南)~奥(北)の道路は中央通りで、地下を銀座線が通っており直下に末広町駅があります。
左(西)~右(東)の道路は蔵前橋通りです。
交差点手前、南西角(左後方)の秋葉原三和東洋ビル1階に3番出入口が、南東角(右後方)の中央通り沿いに1番出入口があり、交差点先の北西角(左前方。サカイ末広ビル前)の中央通り沿いに1番出入口同様にリニューアルを受けた4番出入口が、北東角(右前方)の中央通り沿いに2番出入口があります。ちなみに2番出入口は1番・4番出入口のようなリニューアルをされていません。
交差点より先、北側の中央通り沿いにはビルが立ち並んでいて、商店も一定数あるものの南側と比較して明らかに「アキバ」のイメージは薄くなっています。沿道にはオフィスビルやホテルが多い印象です。
そして駅北側は路地裏にもオフィスビルや商店が多く住宅はほとんど見られませんが、一部マンションも見られます。戸建住宅はまず見られません。
また、中央通りを250m弱北上すると台東区に入ります。さらに300m近く北上すると松坂屋上野店前に到達し、松坂屋沿いの中央通り地下に銀座線の上野広小路駅があります。
 
 

外神田五丁目交差点より東を望む。
手前(西)~奥(東)の道路は蔵前橋通り、左(北)~右(南)の道路は中央通りで、交差点を中心とした中央通り直下に末広町駅があります。
交差点手前、北西角(左後方)の中央通り沿いに4番出入口が、南西角(右後方)の秋葉原三和東洋ビル1階に3番出入口があり、交差点先の北東角(左前方)の中央通り沿いに2番出入口が、南東角(右前方)の中央通り沿いに1番出入口があります。
交差点より先、東側の蔵前橋通り沿いはオフィスビル街で、商店は少ないです。路地裏にも小規模なビルが密集していて、一戸建て住宅はおろか、マンションすら殆ど見られません。
そして約200m先でJR在来線(京浜東北線、山手線、上野東京ライン)のガードをくぐります。JR線の東側もオフィス街になっています。
 
 

外神田五丁目交差点より西を望む。
手前(東)~奥(西)の道路は蔵前橋通り、左(南)~右(北)の道路は中央通りで、交差点を中心とした中央通り直下に末広町駅があります。
交差点手前、南東角(左後方)の中央通り沿いに1番出入口が、北東角(右後方)の中央通り沿いに2番出入口があり、交差点先の南西角(左前方)の秋葉原三和東洋ビル1階に3番出入口が、北西角(右前方。サカイ末広ビル前)の中央通り沿いに4番出入口があります。
交差点より先、西側の蔵前橋通り沿いにもビルが立ち並んでいますが、こちらは比較的商店の数が多いです。
路地裏も市街地ですが、マンションをはじめ、少数ながら一戸建て住宅も見られます。
そして蔵前橋通りを約200m西へ進むと千代田線が地下を通る都道453号線と妻恋坂交差点で交差します。その先には妻恋坂があり、途中で南側に鎮座する神田明神の裏参道(階段)が左へ分岐します。
 
 

こちらは1番線渋谷方面ホーム中ほどに面して設置されている改札(1番線側)です。西を望む。
離れた後方に自動券売機と公衆電話があり、そこから左方向(南)に1番出入口(階段のみ。車いす昇降機併設)が、右方向(北)に2番出入口(階段のみ)があります。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が3通路あり、右端の幅広通路沿いに窓口があります。
駅員不在時に備えて窓口前にインターホンが設置されています。
改札口の正面には1番線ホームがあり、段差なしで結ばれています。その先の2番線ホーム側には後述の2番線側改札が見えます。
右へ進むと駅事務室とトイレ・多機能トイレがあります。
尚、前述の通り改札内に両ホームを結ぶ通路がありませんので、浅草方面へお越しの際は一旦地上へ出て中央通りを渡って3番・4番出入口へお回り下さい。
 
 

こちらは「きっぷうりば」前より上写真の改札を望む。
自動券売機と改札口は結構離れています。通路に高低差がありますが、スロープで解消しています。
そして左側に公衆電話と1番出入口が、右側に2番出入口があります。
尚、末広町駅構内に売店・コンビニはありません。ご注意下さい。
 
 

こちらは2番線渋谷方面ホーム中ほどに面して設置されている改札(2番線側)です。東を望む。
右後方(南)に3番出入口(階段のみ。車いす昇降機併設)が、左(北)に4番出入口(階段のみ)があります。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が3通路あり、一番右が幅広通路です。右端に窓口があります。
改札口の右手前には自動券売機があり、そこには駅員不在時に備えてインターホンも設置されています。
そして改札口の正面には2番線ホームがあり、段差なしで結ばれています。その先の1番線ホーム側には前述の1番線側改札が見えます。
尚、2番線側にはトイレ・多機能トイレがなく、どうしても利用したい場合は地上経由で1番線へ回る必要があります。その際は駅員に説明をしましょう。
 
 

2番線ホーム側壁に設置されている駅名標です。電照式です。
時刻表や路線図が掲示された案内板と一体になっています。
他の駅で島式ホームに設置されている建植式のものと類似したデザインで、英語の他に中国語、韓国語も併記されています。
銀座線のラインカラー(オレンジ)は駅ナンバリングを囲む「○」と路線図の銀座線を示すラインで使用されています。
そして、駅ナンバリングも併記されています (G 14)。
余談ですが、当駅の副駅名に「北秋葉原」など、秋葉原を連想させる名称を使用すれば、当駅が秋葉原に近い事が認知され、乗降人員がもっと増加すると思うのですが…。
 
 

また、2番線ホーム側壁には当駅の至近距離にある秋葉原電気街をモチーフとした絵が描かれています。
しかし、製品を見ると古いです…。昭和50年代に描かれたものでしょうか?
 
 

末広町駅は相対式ホーム2面2線の構造で、地下1階にあります。南北方向にホームが延びています。
左(東)が1番線で渋谷方面、右(西)が2番線で浅草方面です。ホーム間の支柱(間柱)が開業時期の古さ、歴史の長さを物語っています。
銀座線用の16m車6両対応でホーム有効長は短いです。各番線ともホームドアが設置されています。
戦前に開業した駅でもありホーム幅が狭いですが、意外と特に狭い感じはしません。概ね端から端までほぼ同じホーム幅ですが、両端のみ相当狭くなっています。
また、銀座線の電化方式は第三軌条方式(サードレール方式)で架線を必要としないため、天井が低いです。
各ホームにはベンチがあります。そして各ホーム中ほどには改札があります。1番線ホームにはトイレ・多機能トイレと駅事務室もあります。
発車メロディーですがは、2015年6月19日よりスタマック制作の発車メロディ(発車サイン音)を使用しています。曲は山口優氏が当駅向けに作曲したオリジナルのものです(Wikipediaより)。
写真は2番線より渋谷方を望む。
 
 

2番線より渋谷方を望む。
すぐ先に間柱がない区間がありますが、これは1930年1月~1931年11月のわずかな期間、浅草方面から仮の終着駅だった万世橋駅(神田川北詰にあった仮駅)まで電車を運行する際、当駅から万世橋駅まで現在のA線(左側の渋谷方面線路)のみで単線運転をするためB線(右側の浅草方面線路)からA線への片渡り線が存在していた名残です。現在、渡り線は撤去され、この場所に間柱がない事が往時を偲ばせてくれます。
 
渋谷方はこの先、秋葉原電気街を縦断する中央通り地下を南下し、JR中央・総武緩行線をくぐると万世橋交差点で右へカーブして神田川をくぐります。このカーブ付近に万世橋駅(仮駅)がありましたが、乗車していても地下区間で暗い上に速度が上がる区間でもあり、なかなか駅の遺構に気づくのは難しいです。そして神田川をくぐると中央線快速をくぐりますが、この中央通りのガード西側には国鉄の万世橋駅がありました。こちらは1943年に休止され、戦後になって交通博物館がオープンしましたが2006年に閉館となり、翌2007年に埼玉県さいたま市(大宮)に鉄道博物館として移転開業しました。中央線快速をくぐった後はかつて都電の要衝であった須田町交差点を通り過ぎますが、ここで交差する靖国通り地下を都営新宿線が通っているものの両路線とも駅は設置されていません。その後銀座線は左へカーブして南南東に進路を取ると神田駅へと至ります。JR山手線、京浜東北線、中央線快速との乗換駅で、至近距離には東京メトロ丸ノ内線の淡路町駅や都営新宿線の小川町駅があります(両駅とも乗換駅に指定されていません)。
 
一方、浅草方はこの先、中央通り地下を北上し、台東区に入ると中央通りに沿って右へカーブし、今度は左へカーブすると東側に建つ百貨店「松坂屋上野店」の目の前に位置する上野広小路駅へと至ります。都営大江戸線の上野御徒町駅、JR線(山手線、京浜東北線)の御徒町駅、東京メトロ日比谷線の仲御徒町駅と乗換可能ですが、JR線および日比谷線との乗換はもう1駅先の上野駅が便利です。
 
 
あとがき
私が末広町駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。駅はリニューアルされているものの戦前の構造は変わりなく、浅い位置にあるコンパクトな駅といった印象でした。また駅前は秋葉原(アキバ)の北端部に位置し、店舗も多いのですが、中心部からは外れており、やや活気に欠ける感じにも思えました。アキバの中心部は駅の南側になります。
 
新宿駅からですと東京メトロ丸ノ内線の池袋方面に乗り、赤坂見附駅で同じホーム反対側に発着する銀座線浅草方面電車に乗り換えて当駅下車です。あるいはJR中央線快速の東京行きに乗り、神田駅で銀座線の浅草方面行きに乗り換えて当駅下車。もしくは新宿西口駅から都営大江戸線外回り(飯田橋方面)に乗り、上野広小路駅で銀座線の渋谷方面行きに乗り換えて当駅下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り終点の東京駅まで行き、山手線内回り・京浜東北線北行(いずれも上野方面)に乗り継いで神田駅で下車。そして銀座線の浅草行きor上野行きに乗り換えて当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニが複数あり、飲食店もチェーン店を含めて駅前に多数あります。事前に用意しなくても大丈夫です。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。
東京メトロ銀座線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は末広町駅でも途中下車されてみて下さい!
そして秋葉原(アキバ)へお出かけの際はぜひ銀座線をご利用になり、ぜひ末広町駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:東京メトロのHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)