呼続駅【愛知県】(名鉄名古屋本線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県名古屋市南区北東部の、山崎川南岸に広がる住宅街に位置する名鉄名古屋本線の駅で、名鉄における「イオンモール新瑞橋」への最寄駅、そして難読駅名でもある
呼続駅 (よびつぎえき。YOBITSUGI Station) です。
 
 
駅名
呼続駅 (NH 31)
 
所在地
愛知県名古屋市南区
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:名古屋本線  
 
隣の駅
知立方・豊橋方…………………桜駅 
名鉄名古屋方・名鉄岐阜方……堀田駅  
 
訪問・撮影時
2018年4月
 
 

呼続駅は地平駅で、南西側(下り岐阜方面1番線の豊橋方)に古風な平屋建ての駅舎を有しています。
2004年より無人駅で駅集中管理システムが導入されていますが、当駅付近~本星崎駅付近には連続立体交差事業の計画があり(進展はなさそうですが…)、その関係で簡易駅舎に改築されずに旧駅舎が使用され続けていると思われます。それに伴い駅構内の完全なバリアフリー化も未実施で、駅外と1番線は段差なしで結ばれているものの、改札と2番線を結ぶ跨線橋は階段のみで、エレベーターは設置されておらず、また名鉄の多くの無人駅とは違い、2番線側に駅舎・スロープは設置されていません。
尚、呼続駅には駅前広場がありませんが、駅前広場に相当する場所は月極駐車場になっています。
写真は北を望む。
 
 

駅前(南西側)の様子です。右側に駅舎があり、後方に名古屋本線を渡る踏切があります。
奥へ延びる道路は「呼続街道」で、約150m先で旧東海道と交差しています。
周辺は古くからの住宅街で、マンションは少なく一戸建て住宅や低層のハイツの割合が高いです。
駅前には喫茶店などの店舗も見られます。
 
 

駅前(北東側)の様子です。左側に駅舎があり、前方に名古屋本線を渡る踏切があります。
奥へ続く道路は「呼続街道」で、新瑞橋方面へ延びています。
踏切の先も住宅街で、商店も見られるものの低層の集合住宅または戸建住宅が一帯の大半を占めています。
また、この道路を道なりに400mほど進むと、大型商業施設「イオンモール新瑞橋」に到達します。
「イオンモール新瑞橋」は2010年に開業しました。それ以降、呼続駅の乗降客が若干ですが上昇しました。
 
 

改札口の様子です。北を望む。後方に出入口があります。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路あり、左はICカード専用、右は磁気券対応の幅広通路です。
左端には窓口跡がありますが、2004年の駅集中管理システム導入時に無人駅化されたので閉鎖されています。代わりにインターホンが改札内外に設置されています。
改札機の右手前には『manaca』のチャージができない自動券売機があります。
『manaca』のチャージが必要な場合はインターホンで係員にその旨を伝え、改札内にあるチャージ機を利用する必要があります。
改札内には『manaca』チャージ機と自動精算機(磁気券用)があります。
改札口の先は下り岐阜方面1番線ホームで、右へカーブした後左へ曲がるとスロープを上がり、1番線に到達します。駅外~改札~1番線の間はバリアフリールートが確保されています。
一方、改札を通って右へカーブした後右へ曲がると跨線橋への階段があり、跨線橋を渡ると上り豊橋方面2番線ホームに到達します。階段のみの設置で、バリアフリー化されていません。車いすで豊橋方面へご乗車になる際は、お出かけの相当前の時間に近隣の主要駅(金山駅)へ連絡して係員に介助してもらう必要があります(但し、呼続駅ではハンドル形電動車いすは利用できません)。また、車いすで岐阜方面へご乗車になる際もお帰りの際は自力では駅外に出られなくなるので、あらかじめ主要駅へ連絡しておく必要があります。
また、改札を入って左へ曲がるとトイレ(バリアフリー非対応)があります。
尚、呼続駅構内に売店・コンビニはありません。駅舎出入口前右側と改札内トイレ出入口手前(写真奥)に飲料自動販売機が設置されています。
 
 

1番線に設置されている建植式の駅名標です。
名鉄標準のデザインで、駅ナンバリングも併記されています (NH 31)。
駅ナンバリング部分には名古屋本線のラインカラーである名鉄スカーレット(名鉄電車の赤色)が使用されています。
尚、駅ナンバリングの「NH」ですが、名古屋本線を意味しています。「N」は名古屋、「H」は本線です。
 
 

呼続駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、南東~北西方向にホームが延びています。
左(西)が1番線(下り名古屋・岐阜方面)で、右(東)が2番線(上り東岡崎・豊橋方面)です。
ホーム有効長は6両分で、8両編成の列車は後2両ドアカットされますが、乗車列車の編成の後ろ2両が2両編成の場合は当駅で下車できないので、手前の駅(東岡崎方面列車…堀田駅、名古屋方面列車…鳴海駅)までに前6両に移らなければなりません。
ホームドアは設置されていません。ホーム幅は豊橋方(手前側)こそ一定の広さが確保されているものの、岐阜方(奥)は狭くなっています。
上屋は1番線が豊橋寄りの概ね2両目・3両目の辺り(計2両分)、2番線が豊橋方2両分、それぞれ2両分にしか設置されていませんので、雨の日に当駅で下車される際は要注意です。
各ホームにはベンチが設置されています。
そして1番線の豊橋寄りには改札へ向かうスロープが、2番線の豊橋寄りには1番線側にある改札へ向かう跨線橋が、それぞれ設置されています。撮影地点の真上を跨線橋が通っています。
写真は2番線より岐阜方を望む。
 
 

こちらは2番線の岐阜寄りから豊橋方を望む。
右(西)が1番線(下り名古屋・岐阜方面)で、左(東)が2番線(上り東岡崎・豊橋方面)です。
豊橋方からこちらへ向けてホームが延伸されてきた関係で、こちら側の岐阜方はホーム幅が狭く、また簡素な造りになっています。
見づらいですが、写真奥のホーム豊橋方には跨線橋があります。
 
 

2番線より豊橋方を望む。すぐ先に踏切があります。
ホーム端に階段があるのですが、かつては右手の駅舎側と構内踏切で連絡していたのでしょうか?
この先、上り勾配で住宅街の中を南東へ走り、台地へと進みます。そして平坦になると幹線道路と踏切で交差し、その後右へカーブして南へ針路を取ると主要道路である東海通とも踏切で交差します。東海通はこの踏切の影響で常に渋滞しており、立体化(高架化)が待たれます。そしてもう一本、路地との踏切を通過すると桜駅へと至ります。
 
 

2番線より名鉄名古屋方・名鉄岐阜方を望む。すぐ先に踏切があり、立体化しないとホームの延伸は無理です。
そして踏切のすぐ先で山崎川を渡りますが、橋梁の高さが低く水面に近いため、増水時は堤防に備えられた陸閘門により本線が閉鎖されてしまいます(写真でも対岸の陸閘門(水色)を確認できます)。そのため、立体化とは別に橋梁の改築が決定しています。
この先、山崎川を渡ると瑞穂区に入り、高架区間になって市街地の中を北西へ走ります。そして県道221号線(妙音通)をオーバーパスしますが、県道地下には名古屋市営地下鉄名城線が走っており、オーバーパスのすぐ東側に地下鉄の妙音通駅が設置されていますが、名鉄線には駅が設置されていません(呼続駅、堀田駅の双方から至近距離にあるため)。その後は左へカーブして西北西へ走るようになり、しばらくして空港線(幹線道路)をオーバーパスすると同時に名古屋高速3号大高線をアンダーパスすると、程なくして快速急行停車駅である堀田駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が呼続駅で下車(乗車)したのは2018年の1度きりです。名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。市街地にある堀田駅から1駅しか離れていないのに無人駅で、駅前には戸建住宅が多く、どことなくローカルムードが漂っていました。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から名古屋本線の豊明方面行き普通列車(東岡崎行きなど)に乗車して当駅下車です。JR線と名鉄線は金山駅で乗り換えてもOKです。急行や準急に乗ってしまった場合は堀田駅で普通にお乗り換え下さい。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店は存在せず、最寄りのコンビニは約400m南西にある「ファミリーマート」です。一方、最寄りの飲食店は約400m東に位置する「イオンモール新瑞橋(あらたまばし)」の店内にフードコートやレストラン街があり、有名チェーン店も多数入居しています。時間に余裕があれば事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄名古屋本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は呼続駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:名古屋鉄道のHP、名古屋市のHP、Google地図、Wikipedia)