今回の【駅】コーナーは、
東京都大田区南東部・東京国際空港(羽田空港)の中心部西寄り、国内線の第1旅客ターミナルビル東側の地下に位置する東京モノレール羽田空港線の駅、
羽田空港第1ターミナル駅
(はねだくうこうだいいちたーみなるえき。Haneda Airport Terminal 1) です。
尚、東京モノレールには第2旅客ターミナル側にも羽田空港第2ターミナル駅があります (徒歩移動も可能)。
そして、京急の羽田空港第1・第2ターミナル駅の記事につきましては後日UP予定です⇒記事はこちら。
駅名
羽田空港第1ターミナル駅 (MO 10)
所在地
東京都大田区
乗車可能路線
東京モノレール：東京モノレール羽田空港線
隣の駅
モノレール浜松町方……………新整備場駅
羽田空港第2ターミナル方……羽田空港第2ターミナル駅
乗換可能駅
京浜急行電鉄：空港線……羽田空港第1・第2ターミナル駅まで徒歩5分
訪問・撮影時
2020年3月
東京モノレールの羽田空港第1ターミナル駅は、羽田空港第1旅客ターミナルビル(写真左)の東側、第1ターミナルと第2ターミナルの間を環状(ロータリー状)に結ぶ道路の地下、ビルに並行して南北方向に設置されています。
また、ターミナルビルと垂直方向には、地下に京急空港線の羽田空港第1・第2ターミナル駅があります。
尚、羽田空港第1ターミナル駅の出入口は全て第1旅客ターミナルビル内にあり、ビル外から直接出入できません。
そして、羽田空港第1ターミナル駅には駅前広場がありませんが、ビルに面した環状道路上にバスターミナルが設けられています。
環状道路の右側(東側)には複数の立体駐車場があります。
写真は北を望む。
駅前横断歩道より南を望む。奥へ延びる環状道路の地下に東京モノレール・羽田空港第2ターミナル駅があります。
右は第1旅客ターミナルビル(南ウィング側)です。羽田空港の沖合展開後しばらくの間はこの第1ターミナルしかありませんでしたが、後に第2ターミナル、第3ターミナルができました。
道路左側の建物は立体駐車場です。
また、ターミナルビル沿いに歩道があり、環状通り沿いから湾岸道路へと続きます。そしてトンネルを抜けてから右へ行くと新整備場駅前に到達します。ここから約1kmの道のりです。
駅前の様子です。東を望む。
後方に第1旅客ターミナルビルがあり、手前を左右方向に延びる環状道路地下に羽田空港第1ターミナル駅があります。
前方約400mには第2旅客ターミナルビルがあります。第2ターミナルとの中間には左右方向に首都高速湾岸線(B)と湾岸道路(国道357号線)が掘割を通っています。
そして第2ターミナルとの間の地下に京急線の羽田空港第1・第2ターミナル駅が設置されています。
また、第2旅客ターミナルとの間は地上部の歩道、地下部の京急駅沿いに設けられている地下通路(動く歩道)で結ばれていて、各ターミナル間(第1・第2・第3ターミナル)を結ぶ無料シャトルバスも運行されています。
第1旅客ターミナルビルの地下1階は実質的にモノレール駅・京急駅のコンコースになっています。
左手に東京モノレールの北口、前方に東京モノレールの南口があり、その中間に京急駅の第1旅客ターミナル口があります(改札は地下2階)。京急駅の地下2階には第2ターミナルとを結ぶ改札外地下連絡通路があり、動く歩道も設置されています。
地下1階には東京モノレールの改札と京急線の出入口の他、レストランやコンビニなどの店舗が入居しています。
ちなみに第1ターミナルビルは日本航空 (JAL) の発着が中心で、1階が到着ロビー、2階が出発ロビーです。バスターミナルは1階です。
出発ロビーは南北に分かれており、北ウィングからは主に近畿以東の、南ウィングからは主に中四国以西の便が出航します。
3階～5階にはレストランなどのショップがあり、6階はホール・貸会議室など、7階は展望デッキです。
各階とは上下方向エスカレーター、エレベーターで結ばれています。
写真は東京モノレール駅北口前より南を望む。
羽田空港第2ターミナル駅方に位置する北口改札口の様子です。東を望む。
右手に南口と京急駅があります。
交通系ICカード『Suica』などに対応の自動改札機が5通路並んでいますが、大型荷物に対応して通路が若干広くなっています。右端に車いす対応の有人通路があります。
改札口の右手前には自動券売機があります。トイレ・だれでもトイレ(多機能トイレ)は改札内および改札外にあります。
また、右側にある改札内待合室(飲料自動販売機あり)と改札外の境界には鉄道模型のジオラマが展示されている「模型広場」が設置されています。
地下2階にあるホームとの間には階段・上下方向エスカレーター、エレベーターが設置されています。
尚、改札内に売店・コンビニは一切ありませんが、改札外(ターミナルビル地下1階)にはコンビニがあります。
そして、羽田空港第1ターミナル駅は改札内にカートを持ち込めません。ご注意下さい。
こちらはモノレール浜松町駅方に位置する南口改札口の様子です。東を望む。
左手に北口と京急の駅があります。
概ね北口と正反対のレイアウトとなっています。
改札内には「だれでもトイレ」のみがあります、通常のトイレは改札外にあります(多機能トイレもあり)。
地下2階にあるホームとの間には階段・上下方向エスカレーター、エレベーターが設置されています。
尚、南口と北口の改札内コンコースは繋がっていません。
下り2番線の側壁に設置されている駅名標です。電照式です。
2020年3月に羽田空港3駅が改称された事に伴い、イラスト付きの新デザイン駅名標が導入されました。
第1ターミナルである事を強調した表示になっています。
日本語の他、英語、中国語、韓国語の表記も書かれています。
また、駅ナンバリングも併記されています (MO 10)。
そして、ホーム側には非電照式のタイプや横長タイプ(非電照式)の駅名標もあります。
羽田空港第1ターミナル駅は東京モノレールの駅では希少な島式ホーム1面2線の構造で、地下2階にあります。
南南東方向～北北西方向にホームが延びています。
右(東)が上り1番線でモノレール浜松町方面、左(西)が下り2番線で羽田空港第2ターミナル行きです。
有効長は8両ほどありますが、現状は6両編成のみの運行で、ホームドアは中央の6両分に設置されています。両端各1両分には転落防止柵が設置されています。モノレール浜松町方の1両分はホーム端に南口へのエレベーターがあるため通行可能ですが、第2ターミナル方の1両分は柵で仕切られ立入禁止になっています。
東京モノレールの駅としてはホーム幅が非常に広く、集中する降車客に対応しています。
ホームにはベンチ、飲料自動販売機が設置されています。
モノレール浜松町方には南口への、第2ターミナル方には北口への、階段・上下方向ES・EVがそれぞれ設置されています。
写真は羽田空港第2ターミナル方を望む。
下り2番線よりモノレール浜松町方を望む。新整備場駅の先まで地下を走ります。
この先、環状道路地下を離れて羽田空港用地の地下を南南東へ走り、やがて空港誘導路の地下を走るようになります。そして右へカーブして進路を南西に変えると新整備場駅へと至ります。
羽田空港第2ターミナル方を望む。終点の羽田空港第2ターミナル駅まで地下区間が続きます。
この先、環状道路地下を離れて大きく右へカーブします。首都高をくぐり、180°向きを変えて進路を南南東に変えると同時に再び環状道路地下に入り、終点の羽田空港第2ターミナル駅へと至ります。第2ターミナル駅でも京急の羽田空港第1・第2ターミナル駅と接続しています。
あとがき
私が羽田空港第1ターミナル駅で下車(乗車)したのは意外と少なく、2018年、2020年の計2度です。航空機の利用ではなく、実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。駅は地下にあり、ホームは広かったです。駅は第1旅客ターミナルビルに直結していて、航空との乗り継ぎは便利そうでした。地上にも出ましたが、すぐ東側に第2旅客ターミナルビルが見えました。
新宿駅からですと山手線内回り(品川方面)に乗り浜松町駅で下車、もしくは都営大江戸線の六本木方面電車(内回り)で大門駅で下車。そしてモノレール浜松町駅から東京モノレール線の空港快速・区間快速の羽田空港行きに乗車して当駅下車です(日中の普通は昭和島駅で空港快速を待避します)。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅へ。山手線内回りまたは京浜東北線北行に乗り換えて浜松町駅にて下車します。以降は上記のルートで到達できます。あるいは品川駅から京急本線～空港線に乗車し、終点の羽田空港第1・第2ターミナル駅で下車すぐです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
(飛行機でのアクセスは考慮していません)
食料・飲料について、第1ターミナルビル内の地下1階と地上3階にコンビニがあり、ビル内に多数の飲食店があります。事前に用意しなくても大丈夫です。
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。
東京モノレールを乗り鉄される際は、ぜひ一度は羽田空港1第ターミナル駅でも途中下車されてみて下さい！
そして羽田空港へのアクセスで東京モノレールをご利用の際も、ぜひ羽田空港第1ターミナル駅を観察されてみて下さい！
(参考：東京モノレールのHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)