新整備場駅【東京都】(東京モノレール。2019年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
東京都大田区南東部・東京国際空港(羽田空港)の敷地内南側、各航空会社の整備場エリアに所在する東京モノレール羽田空港線の駅、
新整備場駅 (しんせいびじょうえき。Shin Seibijo Station) です。
 
尚、羽田空港には西側の整備場駅付近に整備区域があります。新整備場駅近くの航空会社により機体工場見学が開催されていますが、整備場駅での誤下車が絶えないそうです。
 
 
駅名
新整備場駅 (MO 09)
 
所在地
東京都大田区
 
乗車可能路線
東京モノレール:東京モノレール羽田空港線

 
隣の駅
モノレール浜松町方……………羽田空港第3ターミナル駅

羽田空港第2ターミナル方……羽田空港第1ターミナル駅
 
訪問・撮影時
2018年9月、2019年4月、2020年3月
 
 

新整備場駅は羽田空港用地(誘導路)の地下にある地下駅で、出入口は駅南側に1ヶ所あるのみです。
写真奥に出入口があり、階段と上りエスカレーターが設置されています。2019年の時点ではバリアフリー非対応でしたが、エレベーター設置工事が行われており、2020年5月に完成予定です(新型コロナウイルスの影響で完成が遅れるかもしれませんが…)。
右側は空港用地で、フェンス越しには第1ターミナル側(西)と第2ターミナル側(東)を結ぶ誘導路が通っています。
尚、新整備場駅に駅前広場は存在せず、手前の整備場地区とを結ぶ通路が駅前広場の役割を果たしています(自動車通行不可)。
バス停留所は手前側の整備場地区に設けられています。
 
 

駅前の様子です。北東を望む。後方に出入口があります。
左側のフェンス越しに誘導路があります。
通路を80mほど歩くと整備場のオフィス区域に出ます。
右側は日本航空の「JALメンテナンスセンター1」です。
また、このまま直進すると出入口から約200mで首都高速道路湾岸線(B)や湾岸道路(国道357号)をオーバーパスします。
これらの道路は左側で誘導路をトンネルでくぐっています。湾岸道路の側道には歩道があり、トンネルを抜けると羽田空港第1ターミナルに抜けられますが、約800m(徒歩約15分)の距離があり、重い荷物を持った状態では少々しんどいです。各ターミナルビルへはモノレール利用が賢明でしょう。
 
 

こちらは駅前のオフィス区域です。南東を望む。
右手に新整備場駅の出入口があります。正面にはバス停留所があります。
南東方向に向けて航空会社や関連会社の事業所や整備工場が立ち並んでいます。
整備場区域は約1km先まで続いています。区域の両側には滑走路があります。
左手前のビルは「ユーティリティセンタービル」、右手前の建物は「JALメンテナンスセンター1」です。
一般利用可能な商店は左手のコンビニエンスストア「ファミリーマート」くらいです。民家も存在しません。
 
 

駅出入口前にはフェンスがあり、その先は羽田空港の誘導路となっています。
ここは航空機を間近にウォッチング可能な隠れスポットで、様々な航空機が頻繁に行き来するため、航空ファンの姿も見られます。
誘導路の先には第1ターミナルが見えます(写真では見づらいですが…)。
 
 

新整備場駅は誘導路の地下にあり、出入口と改札口の間は約100m離れています。
そのため、出入口から地下へ入ると改札口まで長い連絡通路を歩く事になります。
右後方に出入口が、前方に改札口があります。
 
 

改札口の様子です。地下1階にあります。新整備場駅の改札はこの1ヶ所です。
右手に出入口への連絡通路が(段差に階段と上りエスカレーターあり)、左後方にトイレ・だれでもトイレ(多機能トイレ)があります。
交通系ICカード『Suica』などに対応の自動改札機が3通路分設置されていて、左端に車いす対応の有人通路があります。大きな荷物を持つ乗降客が少ないため、幅広通路は有人通路のみとなっています。
改札口の左手前には自動券売機があります。改札を入って右側には空調完備の待合室があります。
改札の先、左前方には地下2階にある下り羽田空港第2ターミナル方面ホームへの、右前方には同じく地下2階・上りモノレール浜松町方面ホームへの、階段がそれぞれ設置されています(2019年4月時点でエレベーターなどバリアフリー設備は未設置)。
そして、新整備場駅構内に売店・コンビニは一切ありません。ご注意下さい。
ちなみに改札内外ともコンコースには飲料自動販売機が設置されています。
 
 

下り羽田空港第2ターミナル方面行きホーム側壁に設置されている駅名標です。2020年3月撮影。
電照式ではありません。
2020年3月に羽田空港3駅が改称された事に伴い、イラスト付きの新デザイン駅名標が導入されました。
飛行機の絵が描かれていますが、新整備場駅に因み、ジェットエンジンが強調されています。
また、駅ナンバリングも併記されています (MO 09)。
 
 

新整備場駅は相対式ホーム2面2線の構造で、地下2階にあります。
概ね南西方向~北東方向にホームが延びていて、ホームはカーブを描いています。
左(南東)が上りモノレール浜松町方面、右(北西)が下り羽田空港第2ターミナル方面です。番線は設定されていません。
有効長は8両ほどありますが、現状は6両編成のみの運行で、ホームドアは6両分に設置されています。列車が発着せずホームドアが設置されていないモノレール浜松町方の約2両分は柵で仕切られ立入禁止になっています。全体的にホーム幅は狭く、ベンチは設置されていません。
各ホームの羽田空港第2ターミナル方(手前側)には地下1階・改札階とを結ぶ階段が設置されています。
写真はモノレール浜松町方を望む。
 
 

モノレール浜松町方を望む。
前述の通り、使用されていない2両分との間は柵で仕切られ、立入禁止になっています。
この先、羽田空港の誘導路や滑走路の地下を南西へ走り、やがて大きく右へカーブして進路を北西に変えると地上へ出て、一気に高架区間になります。その後は右手に羽田空港を、左手に環八通り、多摩川を見て北西へ走り、右前方に第3ターミナルが見えてくると右へカーブして羽田空港第3ターミナル駅へと至ります。京急の駅もあり、乗換が可能です。
 
 

羽田空港第2ターミナル方を望む。終点の羽田空港第2ターミナル駅まで地下区間が続きます。
この先、大きく左へカーブしながら誘導路の地下を通りますが、すぐに誘導路地下から外れます。そして進路を北西に変えると第1ターミナルビルの東側に位置する羽田空港第1ターミナル駅へと至ります。京急の駅(羽田空港第1・第2ターミナル駅)もあります。
 
 
あとがき
私が新整備場駅で下車(乗車)したのは2018年、2019年、2020年の計3度です。2018年は実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車しましたが、雨で駅外の遠景が掴めず、翌2019年にリベンジ訪問しました。そして2020年は両隣の駅が改称された事に伴い、駅名標撮影のために下車しました(改札は出ていません)。駅前は駅名が物語っていて、航空会社の整備工場やオフィスばかりでした。また、駅前からは羽田空港の滑走路も見る事ができ、航空機ファンの人がフェンス越しで撮影していました。ちなみに私が訪問した昼間帯は乗降客がほとんどいませんでした。通勤時間帯は一定数の乗降客がいるようですが…。
 
新宿駅からですと山手線内回り(品川方面)に乗り、浜松町駅で下車もしくは都営大江戸線の六本木方面電車(内回り)で大門駅で下車。そしてモノレール浜松町駅から東京モノレール線の普通・羽田空港行きに乗車して当駅下車です(当駅には普通しか停車しません。間違えて空港快速や区間快速に乗られた場合は手前の羽田空港第3ターミナル駅で普通にお乗り換え下さい)。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅へ。山手線内回りまたは京浜東北線北行に乗り換えて浜松町駅にて下車します。以降は上記のルートで到達できます。あるいは品川駅から京急本線~空港線に乗車し、天空橋駅(エアポート急行以下)または羽田空港第3ターミナル駅(全種別)で東京モノレールの下り線(普通)に乗り継いで当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
(飛行機でのアクセスは考慮していません)
 
食料・飲料について、駅前のユーティリティセンタービルにコンビニ「ファミリーマート」があるのみで、一般客が入れる食堂・飲食店は一切ありません。事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。東京モノレールを乗り鉄される際は、ぜひ一度は新整備場駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:東京モノレールのHP、トラベルWatch、地理院地図、Google地図、Wikipedia)