蓮沼駅【東京都】(東急池上線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
東京都大田区中央部の蒲田地区西端に位置する東急池上線の駅で、駅近くには住宅街が広がっている
蓮沼駅 (はすぬまえき。Hasunuma Station) です。
 
 
駅名
蓮沼駅 (IK 14)
 
所在地
東京都大田区
 
乗車可能路線
東急電鉄:池上線 
 
隣の駅
五反田方……池上駅
蒲田方………蒲田駅 
 
訪問・撮影時
2019年10月
 
 

蓮沼駅は池上線の多くの駅と同じくバリアフリー対応のために上下線で駅舎が分離されています。
手前(西側)が五反田方面2番線ホームの北寄り(五反田方)に位置する西側駅舎(五反田方面のりば)で、踏切の向こう側(東側)が蒲田方面1番線ホームに面した東側駅舎(蒲田方面のりば)です。
東側駅舎の方が古く、後に西側駅舎が建設されたと思われます。そして、昔は東側駅舎から2番線ホームへ向けて構内踏切が存在した可能性もあります(証拠がないので分かりませんが…)。また、以前より西側駅舎も営業していて、近年になって建て替えられた可能性も否定できませんが…。
 
 

こちらは1番線直結の東側駅舎(蒲田方面のりば)です。南を望む。
右側に踏切があり、その向こう側に西側駅舎があります。
一部2階建ての古い駅舎で、リニューアルを受けながら現在も使用され続けています。2階は業務スペースでしょう。
駅前を東西に通る都道11号線に向けて出入口があります。
尚、蓮沼駅には駅前広場はありません。バス停留所は駅西側の都道11号歩道沿いにあります。
 
そして、出入口のすぐ先に改札口があります。
改札内に2番線への連絡通路が存在しないため、こちらの改札は蒲田方面1番線しか利用できません。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が3通路あり、左端は窓口兼有人通路となっています。
また、駅員不在時に備えてインターホンが設置されています。
改札口の左手前には自動券売機があります。
トイレ・多機能トイレは後述の2番線ホームにしかなく、こちらにはありません。
そして改札口の先には1番線ホームがあり、ホームとの段差は階段の他にスロープも設置されていてバリアフリーに対応しています。
 
 

駅前(東側)の様子です。右背後に蒲田方面駅舎があり、背後に踏切があります。
手前(西)~奥(東)の道路は都道11号です。
駅東側は蒲田市街の北西端に当たり、ビルや集合住宅が多く一戸建て住宅はあまり見られない一方、商店も少ないです。
東や南東へ進むと蒲田の中心部に近付くため背の高いビルや商店が増えてきますが、北や北東方面へ進むと一戸建て住宅も多く見られます。
そして住宅街の中には大田区の産業の象徴である町工場も点在しています。

また、駅の北(横断歩道の先で左折)へ約140m進むと有名な温泉銭湯「はすぬま温泉」があります。
 
 

こちらは2番線直結の西側駅舎(五反田方面のりば)です。
都道11号から南へ延びる路地に面して出入口があります。背後に都道が通っています。
東側駅舎より新しいと思われますが、簡素な造りとなっています。
 
改札口ですが、こちらは五反田方面2番線しか利用できません。
また、窓口が設置されておらずインターホンでの対応となります。
駅舎の横方向一杯に交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が3通路設置されており、右端の幅広通路沿いの側壁にインターホンが設置されています。
そして改札口の手前、出入口部分に自動券売機が設置されています。
トイレ・多機能トイレはこちら側の2番線ホームにあります。
改札口の先には2番線ホームがあり、段差は階段・スロープで解消していてバリアフリー対応となっています。
 
 

駅前(西側)の様子です。左側に五反田方面駅舎があり、背後に踏切があります。
手前(東)~奥(西)の道路は都道11号です。都道沿いには商店街が形成されていますが、商店が少ない印象です。
駅西側は蒲田の中心部から遠くなる事もあり住宅街が広がっていますが、やはり町工場も点在しています。
そして、駅北西側の一帯は道路が碁盤の目状に整備されていますが、かつてこの地に池上競馬場(1906年~1910年)が存在していました。閉鎖後、跡地は住宅地として分譲されて痕跡はなくなりましたが、分譲地の一角に整備された「徳持ポニー公園」の名称にかつてこの地に競馬場があった名残をとどめており、さらに園内には旧池上競馬場についてのモニュメントが設置されています(Wikipediaの本文を引用)。
 
 

1番線に設置されている駅名標です。電照式と思われます。
東急標準のデザインで、池上線のラインカラー(桃色)が使用されています。
駅ナンバリングも表示されています(IK 14)。
 
 

蓮沼駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、北北西~南南東方向にホームが延びています。
左が1番線で下り蒲田方面、右が2番線で上り五反田方面です。
尚、池上線は東急多摩川線と同様にホームセンサー方式の都市型ワンマン運転を行っていて、転落や乗客と車両の接触を防止するため、ホームにはセンサー付き固定式ホーム柵と監視モニターが設置されています。将来的に設備が老朽化した場合はホームドアに取り替えられるかもしれません。
ホーム有効長は3両分で、並行路線の目蒲線が4両化された際も池上線は3両運転のまま現在に至ります(目蒲線のうち東急多摩川線になった区間は3両運転に戻り、車両も池上線と共通運用です。そしてホームが4両分に延伸されなかった鵜の木駅を除く各駅ホームの1両分は柵が設置されて立入禁止になりました)。
各ホームとも上屋は五反田方(手前側)の1両分強に設置されています。蒲田方(写真奥)は雨ざらしになるので注意が必要です。
また、各ホームにはベンチと冷水器が設置されており、2番線にのみトイレと多機能トイレがあります。
尚、駅構内には改札内外とも飲料自動販売機が設置されていませんので特に夏場は要注意です。
そして、各ホームの五反田方の端(手前側)に改札口があります。
写真は2番線より蒲田方を望む。
 
 

五反田方を望む。各ホーム端に駅舎・改札口があり、その向こう側に都道の踏切があります。
この先、住宅街の中を一直線に北北西へ走り、やがて大きく左へカーブすると路線名と同じ駅名の池上駅へと至ります。
池上駅は駅改良工事中で、ホームを覆う構造の駅ビル(橋上駅舎併設)が2020年秋に完成予定です。
 
 

蒲田方を望む。こちらは中~高層のマンションが多く見られます。
この先、すぐに左へカーブして、針路を東へ変えると右から東急多摩川線が寄り添い線路別複々線の形で並走を始めます。そして高架区間になるとほどなくして頭端式構造の終着駅である蒲田駅へと至ります。
尚、東急多摩川線を京急蒲田駅方面へ延伸して羽田空港アクセス路線に仕立て上げる「蒲蒲線」構想が以前より存在し、もし実現した場合は蒲田駅も変化が予想されます。
 
 
あとがき
私が蓮沼駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。ホームも駅舎も小さく、まさに都会の中のローカル駅といった感じの駅といった印象でした。駅前はビルやマンションが多く見られたものの、商店は蒲田駅周辺に集積しているからか、蓮沼駅前ではあまり見られませんでした。
 
新宿からですと山手線内回り(渋谷方面)で五反田駅まで行き、東急池上線の蒲田行きに乗り換えて当駅下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅へ。京浜東北線南行(横浜方面)に乗り換えて蒲田駅で下車します。さらに東急池上線に乗り換えて1駅目で下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅近くにコンビニが1軒あり、約250m南にスーパー「まいばすけっと」と「東武ストア東矢口店(ヨークマート東矢口店跡)」もあります。一方、気軽に入れる飲食店はほとんどなく、チェーン店はイートイン可能な「キッチンオリジン」くらいでしょうか。まぁ南東へ約800mの蒲田駅周辺には多くの飲食店がありますが…。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。東急池上線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は蓮沼駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:東急電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)