熊野前停留場(熊野前駅)【東京都】(都電荒川線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
東京都荒川区北部の隅田川近くに広がる住宅街に位置する路面電車・都電荒川線【愛称:東京さくらトラム】の主要電停・駅で、日暮里・舎人ライナーとの乗換駅でもある
熊野前停留場 (くまのまえていりゅうじょう。Kumanomae Station) です。
 
尚、日暮里・舎人ライナーの熊野前駅につきましては以前UPいたしました⇒記事はこちら
 
 
電停名 (駅名)
熊野前停留場 【副駅名:首都大学東京荒川キャンパス前】 (SA 09)
(※) 記事内では「熊野前駅」「熊野前電停」と表記する場合があります。
 
所在地
東京都荒川区
 
乗車可能路線
東京都交通局:都電荒川線【愛称:東京さくらトラム】
 
隣の停留場 (電停・駅)
三ノ輪橋方……東尾久三丁目停留場
早稲田方………宮ノ前停留場
 
乗換可能駅
東京都交通局:日暮里・舎人ライナー……熊野前駅まで徒歩4分
 
訪問・撮影時
2019年9月
 
 

早稲田方面ホームの三ノ輪橋方(東側)出入口です。
熊野前駅は都電荒川線と並行する区道の中央部にあり、ホームが東西方向に設置されています。
西側(写真正面)に早稲田方面ホームが、東側(背後)に三ノ輪橋方面ホームが設置されていますが、双方のホームは70mほど離れていて、その間を日暮里・舎人ライナーと尾久橋通り(都道65号線)の高架橋が都電荒川線を跨いでいます。
出入口ですが、早稲田方面ホームは三ノ輪橋方と早稲田方の両端にありますが、三ノ輪橋方面ホームは早稲田方の1ヶ所のみです。全ての出入口において道路とホームの段差はスロープになっていてバリアフリーに対応しています。
出入口は熊野前交差点の尾久橋通り側道の横断歩道側に開口していて、赤信号時は道路(都道306号支線)を渡れません。そして都電には踏切がないので通行の際は注意が必要です。
駅舎・改札口はなく、当停留場への出入りは自由です。尚、電停内にトイレはありません。ご注意下さい。
また、尾久橋通りから西側、2駅先の小台駅までは併用軌道区間で線路は路面に敷かれていますが、軌道敷の両側に縁石を設置して車道と分離したセンターリザベーション方式になっており、実質的に専用軌道区間と大差ありません。但し、交差点に踏切がないので軌道敷を横断される際には注意が必要です。
写真は早稲田方を望む。背後に尾久橋通りと日暮里・舎人ライナーの高架橋があり、その向こう側に三ノ輪橋方面ホームと日暮里・舎人ライナーの熊野前駅があります。
 
 

こちらは三ノ輪橋方面ホームの出入口です。三ノ輪橋方(東側)を望む。
出入口は早稲田方にあります。こちらも熊野前交差点の尾久橋通り側道の横断歩道から入出場する方式で、赤信号時は都道支線を渡れません。
また、こちらのホーム出入口部分から手前は軌道敷がアスファルト舗装されていますが(併用軌道区間)、その先は専用軌道区間でバラストと枕木が敷かれています。
背後には日暮里・舎人ライナーと尾久橋通りの高架橋があり、その向こう側に早稲田方面ホームがあります。
そして横断歩道の右側には日暮里・舎人ライナーの熊野前駅があります。
 
 

駅前(南側)の様子です。
手前は熊野前交差点で、左側に三ノ輪橋方面ホームがあり、横断歩道に面して出入口があります。そして右側のアンダーパスの先に早稲田方面ホームがあります。
交差点の正面(南側)に日暮里・舎人ライナーの熊野前駅(荒川線口)があります。距離は近く乗換に時間はさほどかかりませんが、一部雨に濡れる箇所があるので注意が必要です。
駅周辺は住宅街ですが、尾久橋通り沿いには集合住宅が多く見られます。商店はさほど多くありません。
尚、熊野前駅には自動車が乗り入れられる駅前広場(交通広場)はありませんが、日暮里・舎人ライナーの駅前に歩道を拡張した形の広場があります。バス停留場は日暮里・舎人ライナー駅の真下、尾久橋通り側道上(写真奥)にあります。
 
 

駅前(北側)の様子です。
背後に熊野前交差点があり、右手に三ノ輪橋方面ホームが、背後に日暮里・舎人ライナーの熊野前駅が、そして高架橋(右…日暮里・舎人ライナー、左…尾久橋通り)の左側には早稲田方面ホームがあります。
駅前は住宅街ですが商店は多くありません。北へ約450m進むと隅田川です。
また、駅の北東約300mの場所には首都大学東京 荒川キャンパス(健康福祉学部)があり、都電停留場の副駅名になっています。
 
 

早稲田方面ホームの西側出入口です。
こちらは東尾久八丁目交差点(信号機あり)の横断歩道に面しています。併用軌道区間には踏切がありませんので軌道敷を横断する際は要注意です。
ホームの先には熊野前交差点があり、尾久橋通りと日暮里・舎人ライナーが都電荒川線をオーバーパスしています。さらに向こう側には三ノ輪橋方面ホームと日暮里・舎人ライナーの熊野前駅があります。
 
 

こちらは東尾久八丁目交差点より南を望む。
背後には左右方向に都電荒川線が通っており、交差点の横断歩道に面して早稲田方面ホームの西側出入口が設置されています。
東尾久八丁目交差点から南へ延びる細い道路は商店街「はっぴいもーる熊野前」が形成されていますが、シャッターが下ろされた店舗も目に付きます。
この「はっぴいもーる熊野前」を500mほど南下すると、今度は沿道により規模の大きい商店街「おぐぎんざ商店街(尾久銀座商店街)」が形成されています。
駅西側も概ね住宅街で、「はっぴいもーる熊野前」以外にも商店が点在しています。
 
 

駅名標です。
時刻表、路線図、周辺地図、運賃表(写真は2019年9月撮影)と一体になっています。
ちなみに現在の都電の運賃は一律大人170円 (IC 168円) 、小人80円 (IC 84円) です。
路線図の部分には「都電荒川線」より「東京さくらトラム」の方が先に書かれています。
また、駅ナンバリングも併記されています (SA 09)。
ナンバリングの英文字も「東京さくらトラム」の「さ (SA)」となっています。
ちなみに都電荒川線で駅ナンバリングが導入されたのは2017年と、都内の路線では相当遅い方です。
そして、駅名の下部には括弧書きで副駅名「首都大学東京荒川キャンパス前」が記されています。
 
 

熊野前駅は相対式ホーム2面2線の構造で(実際は相対していませんが…)、東西方向にホームが設置されています。
主要駅ゆえに2両が縦列停車可能で、ホームは長いです。
上屋は各ホーム全体に設置されているもののスロープ部にはありませんので要注意です。
写真手前(西)のホームが早稲田方面、高架橋の向こう側にある写真奥(東)のホームが三ノ輪橋方面で、番線は設定されていません。
早稲田方面ホームと三ノ輪橋方面ホームは千鳥状に設置されていますが、都電の駅ではよく見られる構造です。但し、当駅の場合は双方のホームが結構離れています。
ホームには2名分のベンチが設置されていますが、ホーム幅が狭く座面の奥行きが短いです。また、ホーム幅が狭いからなのか転落防止柵も設置されていません。
写真は早稲田方面ホーム西側より三ノ輪橋方を望む。背後に西側出入口が、写真奥に東側出入口があり、その先に三ノ輪橋方面ホームと日暮里・舎人ライナーの熊野前駅があります。
尚、早稲田方面ホームと日暮里・舎人ライナーの熊野前駅との間は結構距離があります(約120m)。乗換される場合は時間に余裕を持ってお出かけください。
 
 

こちらは三ノ輪橋方面ホーム東側より早稲田方を望む。熊野前交差点の向こう側に早稲田方面ホームがあります。
交差点の左側には日暮里・舎人ライナーの熊野前駅があります。
ホームはカーブしています。ホーム上の設備は早稲田方面ホームと同様ですが、ベンチはホーム端にあるので通常の奥行きのものが使用されています。
また、当駅から東は専用軌道区間なので軌道敷はアスファルトではなくバラストで、枕木が敷かれています。
出入口は早稲田方(写真奥)にあり、三ノ輪橋方(写真背後)にはありません。
 
 

三ノ輪橋方面ホーム西側より早稲田方面ホームを望む。高架の電車は日暮里・舎人ライナーです。
前述のように双方のホームは70mほど離れています。遠過ぎて?この写真では早稲田方面ホームをはっきり望めませんw
別にホームが離れていても大して問題はありませんが、目的のホームを間違えてしまうと移動が大変です…。
 
 

三ノ輪橋方を望む。
この先、右へカーブして住宅街の中をしばらく南東へ走り、やがて左へカーブするとほどなくして東尾久三丁目駅へと至ります。
 
 

早稲田方を望む。
当駅から小台駅まで併用軌道区間になり、踏切は存在せず軌道敷はアスファルト舗装です。但し、縁石で車道と分離されているため路面を走っているとは感じにくいかもしれません。
この先、住宅街の中を西北西へ走り、右へカーブしてしばらくすると宮ノ前駅へと至ります。宮ノ前駅との距離は0.4kmと短く、肉眼で宮ノ前駅ホームを確認できます。
 
 
あとがき
私が都電荒川線の熊野前電停で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。まず、以前紹介した東尾久三丁目電停と同様に早稲田方面ホームと三ノ輪橋方面ホームが相当離れている事に驚きました。また、日暮里・舎人ライナーとの乗降客も一定数いましたが、思ったほど駅前は栄えていませんでした。
 
新宿駅からですと山手線外回り(池袋方面)に乗車して大塚駅で下車。駅前に発着する都電荒川線の三ノ輪橋行きに乗車して当電停下車です。または山手線外回りで西日暮里駅または日暮里駅まで行き、日暮里・舎人ライナーに乗り換えて熊野前駅下車すぐです。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り東京駅へ。京浜東北線北行(大宮方面)に乗り換えて王子駅まで行き、さらに駅前に発着する都電荒川線の三ノ輪橋行きに乗車して当停留場下車です。あるいは東京駅から山手線内回りに乗り日暮里駅で下車(日中の京浜東北線は日暮里駅を通過するので要注意)、以降は上記のルートで到達できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、コンビニは早稲田方面のりばの西側に2軒あります。また、駅近くにはスーパー「Olympic」と「まいばすけっと」があります。一方、駅前に気軽に入れる飲食店は少なく、チェーン店は駅東側の「サイゼリヤ」と早稲田方面ホームから西へ約250mの場所にある「ジョナサン」くらいでしょうか。心配な場合は事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。都電荒川線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は熊野前電停でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:東京都交通局のHP、Google地図、Wikipedia)