今回の【駅】コーナーは、
東京都荒川区中央部に広がる住宅街の中に位置する路面電車・都電荒川線【愛称：東京さくらトラム】の電停・駅、
東尾久三丁目停留場 (ひがしおぐさんちょうめていりゅうじょう。Higashi-ogu-sanchome Station) です。
尚、「尾久」の読みは地名と同様の「おぐ」で、 JR線の尾久駅の読み・「おく」は地名の読みとは異なります。
電停名 (駅名)
東尾久三丁目停留場 (SA 08)
(※) 記事内では「東尾久三丁目駅」「東尾久三丁目電停」と表記する場合があります。
所在地
東京都荒川区
乗車可能路線
東京都交通局：都電荒川線【愛称：東京さくらトラム】
隣の停留場 (電停・駅)
三ノ輪橋方……町屋二丁目停留場
早稲田方………熊野前停留場
訪問・撮影時
2019年9月
早稲田方面ホーム出入口です。
町屋二丁目駅は都電荒川線の側道となる区道の中央部・専用軌道区間に南東方向～北西方向に設置されています。
北西側(写真正面)に早稲田方面ホームが、南東側(背後)に三ノ輪橋方面ホームが設置されていますが、双方のホームは60mほど離れていて、その間に踏切が2ヶ所あります。
出入口は各ホームとも踏切側(早稲田方面ホームは三ノ輪橋方、三ノ輪橋方面ホームは早稲田方)の1ヶ所のみです。道路とホームの段差はスロープになっていてバリアフリーに対応しています。
出入口は交差点脇の側道側に開口していて、横断歩道はあるものの信号はありません。飛び出し注意です。
駅舎・改札口はなく、当停留場への出入りは自由です。
尚、電停内にトイレはありません。ご注意下さい。
写真は早稲田方を望む。
三ノ輪橋方面ホーム出入口です。こちらは三ノ輪橋方を望む。
踏切の先に三ノ輪橋方面ホームがあります。
背後には早稲田方面ホームがあり、撮影地点と早稲田方面ホームの間にもう1ヶ所踏切があります。
駅前(南西側)の様子です。
手前は都電の踏切(三ノ輪橋寄り)で、左側が三ノ輪橋方面、右側が早稲田方面です。早稲田方面ホーム近くにはコンビニがあります。
駅周辺は比較的閑静な感じの住宅街で、商店は多くありません。区画整理は実施されておらず、全体的に道路は狭く入り組んでいます。
また、駅近くには寺院も見られます(阿遮院蓮華寺、満光寺(二葉山尾久院))。
駅前(北側)の様子です。
手前は都電の踏切(早稲田寄り)で、左側が早稲田方面、右側が三ノ輪橋方面です。
駅北側にも住宅街が広がっていますが、やはり商店は多くありません。区画整理されておらず道路はカーブが多いです。
また、駅から北北東へ約700mの場所の旭電化工業(現・ADEKA)尾久工場跡地には東京都立尾久の原公園があります(熊野前駅からもほぼ同距離)。
駅名標です。
時刻表、路線図、周辺地図、運賃表(写真は2019年9月撮影)と一体になっています。
ちなみに現在の都電の運賃は一律大人170円 (IC 168円) 、小人80円 (IC 84円) です。
路線図の部分には「都電荒川線」より「東京さくらトラム」の方が先に書かれています。
また、駅ナンバリングも併記されています (SA 08)。
ナンバリングの英文字も「東京さくらトラム」の「さ (SA)」となっています。
ちなみに都電荒川線で駅ナンバリングが導入されたのは2017年と、都内の路線では相当遅い方です。
東尾久三丁目駅は相対式ホーム2面2線の構造で、1両対応です。上屋は各ホーム全体に設置されています。
写真手前(西)のホームが早稲田方面、踏切の向こう側にある写真奥(東)のホームが三ノ輪橋方面で、番線は設定されていません。
早稲田方面ホームと三ノ輪橋方面ホームは千鳥状に設置されていますが、都電の駅ではよく見られる構造です。但し、当駅の場合は双方のホームが結構離れています。
各ホームには2名分のベンチが設置されています。尚、双方のホームとも幅が狭いからなのか転落防止柵が設置されていません。
写真は早稲田方面ホームより三ノ輪橋方を望む。早稲田方面ホームの出入口は三ノ輪橋方(写真奥)にあります。
こちらは三ノ輪橋方面ホームより早稲田方を望む。踏切の向こう側に早稲田方面ホームがあります。
ホーム上の設備は早稲田方面ホームと同様です。出入口は早稲田方(写真奥)にあります。
三ノ輪橋方面ホームより早稲田方面ホームを望む。
前述のように双方のホームは60mほど離れています。遠過ぎて？この写真では早稲田方面ホームをはっきり望めませんｗ
別にホームが離れていても大して問題はありませんが、目的のホームを間違えてしまうと移動が大変です…。
三ノ輪橋方を望む。
この先、住宅街の中をほぼ一直線に南東へ走り、やがて左へ緩くカーブすると町屋二丁目駅へと至ります。カーブの手前に町屋二丁目駅の早稲田方面ホームがあり、肉眼で確認できるほどの近さです(約250m)。
早稲田方を望む。
この先、すぐに右へカーブして住宅街の中をしばらく北西へ走ります。そして今度は左へカーブすると日暮里・舎人ライナーと尾久橋通りの高架橋をくぐり、日暮里・舎人ライナーとの乗換駅である熊野前駅へと至ります。高架橋の手前(東手前)には三ノ輪橋方面ホームがあります。
あとがき
私が東尾久三丁目電停で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。まず、早稲田方面ホームと三ノ輪橋方面ホームが相当離れている事に驚きました。駅前は商店も少なく閑静な住宅街といった感じでした。
新宿駅からですと山手線外回り(池袋方面)に乗車して大塚駅で下車。駅前に発着する都電荒川線の三ノ輪橋行きに乗車して当電停下車です。または山手線外回りで日暮里駅まで行き、京成本線の成田空港方面の普通電車に乗り換えて町屋駅で下車。さらに都電荒川線の早稲田方面電車に乗り換えて当駅下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り東京駅へ。京浜東北線北行(大宮方面)に乗り換えて王子駅まで行き、さらに駅前に発着する都電荒川線の三ノ輪橋行きに乗車して当停留場下車です。あるいは東京駅から山手線内回りに乗り日暮里駅で下車、以降は上記のルートで到達できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
食料・飲料について、駅前にコンビニがあるものの、他に気軽に入れる商店、飲食店のチェーン店は駅前にありません。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。都電荒川線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は東尾久三丁目電停でも途中下車されてみて下さい！
(参考：東京都交通局のHP、Google地図、Wikipedia)