上石神井駅【東京都】(西武新宿線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
東京都練馬区南西部の市街地にある西武新宿線の急行停車駅で、上石神井車両基地が併設されている事から当駅始発・終着の列車が多数設定されている
上石神井駅 (かみしゃくじいえき。Kami-Shakujii Station) です。
 
尚、当駅および当地は「しゃくじい」「かみしゃく」などと略されます。
そして、上石神井駅は将来的に高架化される予定で、高架化の暁には駅や周辺が大幅に変化すると思われます。
 
 
駅名
上石神井駅 (SS 13)
 
所在地
東京都練馬区
 
乗車可能路線
西武鉄道:新宿線 
 
隣の駅
西武新宿方……上井草駅
本川越方………武蔵関駅 
 
訪問・撮影時
2018年2月
 
 

上石神井駅の北口です。東を望む。上石神井駅は地平駅で、東西方向に駅が設置されています。
早い時期(1965年)に橋上駅舎化されました。橋上駅舎は南北自由通路を兼ねています。
北口駅前と橋上階との間には階段、エレベーターが設置されています。エレベーターは左隣にある2階建ての駅ビル内に設置されています。
橋上駅舎直結の駅ビル内には1階に「オリオン書房」が、2階にベーカリーカフェ「ヴィ・ド・フランス」が入居していますが、他の西武駅とは違い商業施設「エミオ」にはなっていません。
尚、上石神井駅北口には駅前広場が設置されていません。路線バス(西武バス。一部関東バスも乗り入れ)は北西側の駅前通り沿いにある西武バス操車場にて発着しています。
 
 

北口駅前の様子です。北を望む。右手に北口があり、背後には駅西側の踏切があります。
「北口大通り」と掲示されていますが幅員の狭い駅前通り沿いには商店街が形成されています。この狭い道路を路線バスが頻繁に行き交い、また歩道がありませんので通行には危険が伴います。
また、左手には前述の西武バス操車場があり、路線バスが発着しています。
そして駅から離れると住宅街が広がっています。約500m北には早稲田大学高等学院・中等部があり、約1.1km北西には上智大学石神井キャンパスがあります。
尚、西武池袋線の石神井公園駅とは直線距離で約2.4km離れていて徒歩移動はしんどいです。石神井公園も当駅から約1.8km離れています。路線バス利用が無難です。
 
 

こちらは南口です。東を望む。
出入口は隣接する駅ビル内に設置されており、階段、エスカレーター(上り方向)、エレベーターがあります。
3階建ての古びた駅ビル内にはスーパー「西友」が入居しています。手前方にある平屋建ての建屋には「秩父そば」などのテナントが入っています。
尚、南口側にも駅前広場がありませんが、駅ビル手前に休憩スペースがあり、ベンチも設置されています。
そして写真手前のやや広いスペースは実質的に交差点の一部となっています。左側には踏切があり、北口側へ抜けられます。
この交差点の一角にバス停留所やタクシー乗場が設置されていますが、バスが停車するにはスペースが狭く、バス停車時に死角も発生しますので危険です。
 
 

南口駅前の様子です。南を望む。左側に南口があり、背後には駅西側の踏切があります。
南口側も市街地で、南側と西側に向けて商店街が形成されています(南方向:上石神井南大通り商店街、西方向:中央通り)。
やはり全体的に道路の幅員は狭小となっていて歩道もなく、バス通行時などは危険を伴います。
そして南口側も駅から離れると住宅街が広がっています。
 
 

橋上階にある改札の様子です。右が北口、左手前が南口と「西友」です。橋上駅舎から直接「西友」へアクセスできます。
上石神井駅は有人駅ですが改札口は無人化されていて、代わりにインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が並んでいて、右端にはインターホン対応の幅広通路があります。
通路を挟んで改札口とは反対側(背後)には自動券売機、ご案内窓口があります。
トイレ、多機能トイレは改札内に設置されています。
地平の各ホームとの間には階段、エレベーターが設置されています。
そして改札口の先(改札内)には西武系の売店「トモニー」があります。
 
 

路線図、時刻表と一体になった建植式の駅名標です。他駅の例から電照式と思われます。
西武の標準デザインで、駅ナンバリングも併記されています(SS 13)。
 
 

上石神井駅は島式ホーム2面3線の地平構造です。中線は両側がホームに面しており、西武の主要駅でよく見られる構造です。
右ホーム(南側)が右から1番線・2番線の順でともに下り本川越・拝島方面、左ホーム(北側)が右から3番線、4番線の順でともに上り高田馬場・西武新宿方面です。
2番線と3番線は上下線共通の待避線で中線の線路を共用していて、下り列車は朝夕に、上り列車は日中に中線に停車して(例外あり)、緩急接続or優等列車の待避を行います。また、2・3番線は当駅始発・終着列車や当駅折り返し列車も使用します。そして、1番線と4番線の外側にはそれぞれ1線ずつ側線があり、4番線外側の西武新宿方(写真左奥)には保線基地があります。側線は上石神井車両基地への列車の出入庫や保線用車両の出入りなどで使用されます。
有効長は10両対応で、上屋は各ホームとも全10両分設置されています。
そして各ホームにはベンチ、飲料自動販売機、冷水器が設置されています。
写真は西武新宿方を望む。
 
 

1番線より西武新宿方(東側)を望む。
ホーム端には係員詰所があり、その先には上石神井車両基地があります。
この先、右手に上石神井車両基地を見て住宅街の中を東へ走り、左カーブ後に千川通りと踏切で交差してから少し先で杉並区へ入るとすぐにガンダムの発車メロディーで有名な上井草駅へと至ります。尚、この先、10両対応のホームを有するのは急行停車駅の鷺ノ宮駅、高田馬場駅、西武新宿駅のみです(2019年12月現在。他の駅は全て8両対応)。ゆえに各駅停車は必ず8両編成での運行となっています。
 
 

2番線より本川越方(西側)を望む。
すぐ先に踏切がありますが、東側はスペースに余裕があったのでホームの10両化は実現しています。踏切の先では中線や側線が本線に合流します。
この先、畑も残る住宅街の中を西北西へひたすら走り、市街地が見えてくると東京23区内において最西端の駅である武蔵関駅へと至ります。尚、西武新宿線の上石神井駅~本川越駅の間は全て10両対応のホームを有しています。ゆえに上石神井駅以西で各駅に停車する準急は10両編成も使用されており、上石神井駅発下り方面の10両編成の各駅停車も一部運行しています。
 
 
あとがき
私が上石神井駅で下車(乗車)したのは2016年以降何度もあります。弟が近くに住んでいて利用機会が多いです。中でも2018年は実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。駅は車庫併設ながら旧来の西武主要駅型配線(島式ホーム2面3線で中線の両側にホームがある構造)で、やや手狭な印象でした。一方、駅周辺は市街地で賑わっていますが再開発が行われておらず道路が狭く、路線バスも通行に苦労していました。
 
新宿駅からですと西武新宿駅から西武新宿線の急行に乗り当駅下車です。日中は必ず急行が先着します。西武新宿駅まで行くのが面倒な場合は山手線外回り(池袋方面)に乗り、高田馬場駅で西武新宿線の急行に乗り換えてもOKです。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅または東京駅まで行き、山手線の外回り(品川乗車)あるいは内回り(東京乗車)で高田馬場駅まで行きます。以降は上記のルートで到達できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅や駅前にコンビニが複数あり、南口駅ビルには「西友」が入居しています。そして飲食店も駅前に多数ありますが、気軽に入れるチェーン店は少ないかもしれません。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。西武新宿線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は上石神井駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:西武鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)