今回は、2016年12月に留萌~増毛が廃止となった留萌本線の残存区間・深川~留萌です。
現在、『本線』を名乗るJR線の中では最も距離の短い路線です(50.1km)。
しかしながら、今回生き残った深川~留萌も今後の廃止対象にされており、予断を許さない状況です。
現在、『本線』を名乗るJR線の中では最も距離の短い路線です(50.1km)。
しかしながら、今回生き残った深川~留萌も今後の廃止対象にされており、予断を許さない状況です。
2004年の乗車後に作成した留萌本線の簡易版記事はこちら。
(Mapion地図を使用)
路線名 | 区間 | 営業キロ | 備考 |
JR北海道:留萌本線 | 深川~留萌 | 50.1km | 全線単線・非電化 |
踏破達成時 | 2004年5月 |
撮影時 | 2015年9月 |
起点の深川駅にて。留萌本線の列車は島式ホームの4番線と6番線を使用します。留萌本線の列車は基本的に線内完結運用ですが、下りの1本だけ函館本線・旭川始発の列車があります。
深川を発車するとすぐに右へカーブして函館本線と分かれ、市街地を脱して広大な石狩平野の田園風景の中を北北西へと走り、北一已(きたいちやん)に着きます。北一已を発車後は左へカーブして右手に丘陵地を見て走ると北海道・深川市から秩父別町へと変わり、留萌本線にとどめを刺したかもしれない深川留萌自動車道(高速道路)をアンダーパスしてから右へカーブすると左手に市街地が見えてきて秩父別(ちっぷべつ)に着きます。
北一已~秩父別にて。石狩平野の北端部を走ります。反対側車窓には丘陵が迫ってきています。
秩父別を発車後は田園地帯を北上し、左へカーブして深川留萌自動車道をアンダーパスして並走すると北秩父別に着きます。左側(南西側)は深川留萌自動車道の築堤に阻まれて遠方の風景を望めません。北秩父別を発車後も田園風景の中を走り、雨竜川を渡って沼田町へと変わります。そして市街地を走ると石狩沼田に到着します。
石狩沼田駅にて。
かつては札沼線が当駅まで延びていて留萌本線と接続していましたが、1972年に新十津川~石狩沼田が廃止されています。
現在は札沼線の面影が見られません。
かつては札沼線が当駅まで延びていて留萌本線と接続していましたが、1972年に新十津川~石狩沼田が廃止されています。
現在は札沼線の面影が見られません。
石狩沼田を発車すると左に田園風景、右に山並みを眺めて北西へと走り、真布(まっぷ)に着きます。真布を発車後は左側からも山並みが接近し、その山並みが迫ってくると恵比島に到着します。
恵比島駅にて。
正式な駅舎は深川方にある貨車駅舎で、留萌方にある本格的な駅舎風の建物はテレビドラマ「すずらん」のロケ用に建てられたものです。
こちらの建物にはドラマそのままに「明日萌驛」(あしもいえき)の看板が掲げられています。
正式な駅舎は深川方にある貨車駅舎で、留萌方にある本格的な駅舎風の建物はテレビドラマ「すずらん」のロケ用に建てられたものです。
こちらの建物にはドラマそのままに「明日萌驛」(あしもいえき)の看板が掲げられています。
恵比島を発車すると山間部へと入り、すぐに恵比須トンネルをくぐり恵比島峠を越えて留萌市へと変わります。その後は右へ左へカーブしながら西へ進み、留萌川の谷を下ると峠下に着きます。
峠下駅にて。山間部にあります。深川~留萌の中間駅で唯一、列車の行違いが可能です。
峠下を発車後は国道233号線と並走して山あいの田園風景の中を西へ走り、やがて北西へ針路を変えると幌糠に着きます。
幌糠を発車後も留萌川に沿って田園風景の中を北西へ走り藤山に着きます。
幌糠を発車後も留萌川に沿って田園風景の中を北西へ走り藤山に着きます。
藤山を発車後は両側から山並みが接近して谷が狭くなり大和田に着きます。
大和田を発車後も山間部を走りますが、やがて左手に市街地を見て走るようになります。
そして川幅の広くなった留萌川を渡るとかつての隆盛を偲ばせる広い構内へと入り、現在は終着駅となった留萌に到着します。
留萌駅は相対式ホーム2面2線の構造で、かつては貨物輸送が盛んで羽幌線も接続していた事から構内は広いです。
また、2016年12月4日までは増毛方面へ線路が延びていましたが、現在は当駅が終着駅になってしまいました。
また、2016年12月4日までは増毛方面へ線路が延びていましたが、現在は当駅が終着駅になってしまいました。
留萌駅は立派な駅舎を有しています。駅周辺は市街地です。
留萌本線を乗りつぶす際、最大の壁はやはり運転本数の少なさです。昼間帯は3時間ほど間隔が開くこともあります。
留萌駅ですぐ引き返す場合、ダイヤの関係で約10分~約2時間と開きがあります。事前に時刻表で確認を。
留萌本線は普通列車のみの運転ですが、小駅を通過する列車が多数ありますので、途中下車される際も時刻表でご確認下さい。
留萌駅ですぐ引き返す場合、ダイヤの関係で約10分~約2時間と開きがあります。事前に時刻表で確認を。
留萌本線は普通列車のみの運転ですが、小駅を通過する列車が多数ありますので、途中下車される際も時刻表でご確認下さい。
使用車両はキハ54形気動車の独壇場です。
深川~留萌の所要時間は51分~58分で、全列車が1時間足らずで走破します。
深川駅での函館本線との接続は、特急に関しては上り下りとも概ね良好です。しかし、普通列車は本数が少なく、「青春18きっぷ」使用での乗りつぶしはロスが大きくなる可能性もあります。
2016年に廃止された増毛駅跡は路線バスが出ています(時刻は要確認)。また、留萌から旧羽幌線ルートを通る札幌~豊富の高速バス「特急はぼろ号」もあり、稚内方面へ抜けることも可能です。但し、バス停が駅から離れていますので注意が必要です。
また、留萌駅から徒歩5分のバスターミナルからは、札幌直通の高速バス「高速るもい号」が多数設定されています。抜け道としても利用できます。
また、留萌駅から徒歩5分のバスターミナルからは、札幌直通の高速バス「高速るもい号」が多数設定されています。抜け道としても利用できます。
接続駅 | 接続路線 |
深川駅 | JR北海道:函館本線 |
留萌駅 | JR北海道:留萌本線 (増毛方面。2016年12月廃止) |