![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/4c/4b/j/o0550041214425476741.jpg?caw=800)
今回は、砂利採取用の貨物線として戦前の1939年に開業し、戦時中には近くに中島飛行機(現・富士重工業)の工場がある関係で、軍の要請により利根川の対岸を走る東武熊谷線と結ばれる予定でしたが実現せず、結局1976年に一部区間を残して廃止された、
東武仙石河岸線(せんごくがしせん。西小泉~仙石河岸)について簡単にレポートします。
尚、今回の区間は徒歩でサラッと辿っただけなので調査が不十分なことをお詫び申し上げます。
探訪時期が2007年と8年前で、現在は状況が変化しているかもしれません。
また、今回も写真が少ないです。ご了承願います。
探訪時期が2007年と8年前で、現在は状況が変化しているかもしれません。
また、今回も写真が少ないです。ご了承願います。
![イメージ 13](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/1a/91/j/o0640048014425476769.jpg?caw=800)
路線名 | 区間 | 営業キロ | 廃止時 |
東武鉄道:(※1)仙石河岸線 | 西小泉~仙石河岸 | 3.0km | 1976年 |
(※)全区間単線(推測)・非電化。軌間1,067mm。
探訪・撮影時 | 2007年8月 |
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/8a/b2/j/o0550041214425476778.jpg?caw=800)
終端部を見ると、さらに先へレールが延びていたと思わせる風景が広がっていました。
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/2c/cd/j/o0550041214425476803.jpg?caw=800)
この付近は西小泉駅構内です。放置状態になっています。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/5e/39/j/o0550041214425476832.jpg?caw=800)
木々に囲まれた区間が延々と続きます。
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/4f/19/j/o0550041214425476850.jpg?caw=800)
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/a8/60/j/o0550041214425476883.jpg?caw=800)
ここから廃線跡は右へカーブしていきますが、廃線跡はまだまだ遊歩道区間が続きます。
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/f6/67/j/o0550041214425476905.jpg?caw=800)
駅跡には現在、東武物流サービスの倉庫があります。
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/6f/24/j/o0550041214425476931.jpg?caw=800)
ここに操車場があったか、それとも計画されていたか、どちらか分かりませんが、地図で公園の形を見ると操車場の用地が確保されていたのでは…と思ってしまいます。
![イメージ 9](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/23/91/j/o0550041214425476945.jpg?caw=800)
歩道橋の先も公園になっていて、やや扇状に広がっています。ここも全て鉄道用地だったと思われます。
![イメージ 10](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/7f/64/j/o0550041214425476971.jpg?caw=800)
とすると、仙石河岸駅跡は写真の場所付近にあった事になります。
駅跡の終端方にはグラウンドや野球場があり、さらにその先には利根川の堤防があります。
![イメージ 11](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/97/b9/j/o0550041214425476997.jpg?caw=800)
すると、橋脚が1本残っていました(現在は残っているかどうか分かりませんが…)。
この橋脚は熊谷線妻沼駅までの連絡線(未成線)の遺構です。
![イメージ 12](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/33/d9/j/o0550041214425477012.jpg?caw=800)
対岸は埼玉県で、妻沼(めぬま)まで東武熊谷線が延びていました。さらに利根川の堤防手前まで鉄道用地があるので、利根川の橋梁さえ完成していれば西小泉と妻沼・熊谷が直結されていたのですが…。
近年も西小泉から仙石河岸線跡、熊谷線跡を通って熊谷経由で東松山までを結ぶ「埼群軌道新線」の構想がありましたが、実現の可能性はゼロに近そうです。
(おしまい)
私が訪問したのは2007年のお盆休みで、とても暑くて近くの館林では特に気温が高かったと記憶しています。
廃線跡は遊歩道または公園に変化しており、当時の面影は失われていましたが、ほぼ忠実に辿る事ができました。
現在もさほど変化がないと思われます。
廃線跡は遊歩道または公園に変化しており、当時の面影は失われていましたが、ほぼ忠実に辿る事ができました。
現在もさほど変化がないと思われます。
廃線跡の距離は3kmほどです。片道1時間、往復2時間で何とか探訪可能です。バテてしまったら、仙石河岸駅跡付近と西小泉駅を結ぶコミュニティバスで西小泉駅へ戻る事もできます(時刻は要確認。先にバスで仙石河岸駅跡まで行く事も可能)。
また、熊谷線も一緒に探訪される場合は、仙石河岸駅跡の西側にある刀水橋を渡れば利根川の対岸へ行く事が可能です。但し、熊谷線の廃線跡は距離が10km以上あるので、両路線合わせて探訪には半日ほど時間がかかります。ご注意下さい。
また、熊谷線も一緒に探訪される場合は、仙石河岸駅跡の西側にある刀水橋を渡れば利根川の対岸へ行く事が可能です。但し、熊谷線の廃線跡は距離が10km以上あるので、両路線合わせて探訪には半日ほど時間がかかります。ご注意下さい。
食料・飲料についてですが、西小泉駅付近は意外とコンビニがありません。西小泉~新小泉間にスーパーが、新小泉駅跡の南東側にコンビニがあります。事前に調達しておくのが無難でしょう。
接続駅 | 接続路線 |
西小泉駅 | 東武鉄道:小泉線 |
(参考:地理院地図、Wikipedia)