西武西武園線(東京都東村山市。2010年ほか訪問)

西武園駅にて。新2000系電車です。

今回は、西武新宿線の東村山駅から西へ分岐して、多摩湖の東側にある西武園競輪場へのアクセスも担っている１区間だけの生活路線で、全線にわたり東京都東村山市内を走っている
西武西武園線を紹介します。

(Yahoo!地図を使用)  

路線名	区間	営業キロ	備考
西武鉄道：西武園線	東村山～西武園	2.4km	全線単線・直流1,500V電化。軌間1,067mm

踏破達成時	2007年６月
撮影時	2010年７月ほか

起点の東村山駅は島式ホーム３面６線の地上駅で、西武園線の電車は主に３番線を使用しますが、１番線を使用する場合もあります。
また、東村山駅のある東村山市は、お笑いタレントの志村けんさんの出身地で、東口駅前には1976年に植樹された「志村けんの木」があります。

東村山を発車すると右へカーブして、新宿線と並走状態で住宅街の中を北北東へ走ります。

やがて左へカーブして新宿線と分かれますが、この左カーブはしばらく続きます。

沿線に畑も見られるようになると針路を西南西へと変え、

左側の北山公園、右側の八国山公園に囲まれた森の中を走ります。

森を出ると住宅地の中を走るようになり、右へカーブしますが、戦前に西武園線が村山線として敷設された当初はこのカーブの地点(野口信号所)を直進して、西武遊園地駅近くにあった村山貯水池駅まで線路が延びていました。戦後になって村山競輪場(西武園競輪場)がオープンすることになり、その観客輸送のために野口信号所から右へ分岐して競輪場近くに新設した西武園駅(当初は臨時駅)までの支線が開業しましたが、やがて西武園駅を常設化するに当たり、野口信号所から２方向へそれぞれ列車を運転するのは非効率なことなどから、村山貯水池駅への線路が廃線となり、後に村山線が西武園線へと改称され現在に至っています。

右へカーブした後は住宅地の中を西北西へと走り、ほどなくして終点の西武園駅に到着します。

西武園駅は単式・島式ホームが各１面の計２面３線の構造です。
通常は島式ホームの２、３番線を使用していて、１番線は臨時ホームです。

西武園駅より東村山駅方を望む。当駅手前で上り勾配になっています。
また、西武園駅は住宅地の中にあります。

西武園駅の終端方を望む。崖があり、手前に車止めがあります。
これより先への延伸計画は存在しませんが、延伸は事実上不可能な感じです。

西武園駅の北口です。すぐ北側は埼玉県所沢市になります。
こちら側に西武園競輪場があり、観客輸送のために臨時改札口が用意されています。
また、西武園ゴルフ場や西武園ゆうえんちもありますが、多摩湖線と山口線の西武遊園地駅(現・多摩湖駅)前にある西武園ゆうえんちの中央口までは徒歩で15分ほど要します(但し、臨時入口の東口が開設されている日は10分以内で行けます。そして、西武園ゆうえんちの中央口は閉鎖され、現在は西武山口線の西武園ゆうえんち駅がメインエントランスへの最寄駅になります)。

西武園駅の南口です。こちら側には住宅地が広がっていて、地元客の利用が中心となっています。

  
乗り鉄の注意点  

西武園線では各駅停車のみの運転で、また運転区間も朝方に国分寺(国分寺線)～西武園間列車が上下数本ずつある以外は全て東村山～西武園の線内運転です。かつては新宿線直通列車もありましたが、2011年に東村山駅で発生した新宿線直通列車の脱線事故の影響から現在は廃止されているようです。

本数的には、平日朝ラッシュ時・夕方～夜間と土休日６～10時台と15～22時台は毎時４本で、その他の時間帯は概ね毎時３本です。西武園駅の近くに西武園ゆうえんち等がある関係で土休日の方が若干本数が多いです。

使用車両は、新2000系４連がですが、2000系や新101系も使用される場合があります。編成長は４連が基本ですが、６連も入線します。

東村山～西武園の所要時間は３分です。
西武園ゆうえんちへのアクセスですが、東村山や新宿線本川越方面、国分寺線方面からですと、西武園駅から15分ほど歩く必要があるものの西武園線利用が一番便利です(ダイヤ次第。尚、狭山線や多摩湖線を使おうとすると乗換回数が増えます)。また、池袋線沿線からですと狭山線→山口線経由が有利で、新宿線西武新宿方面や拝島線方面からですと多摩湖線経由が有利です(現在はさらに山口線へ乗換)。

  
のりかえ  

乗換駅	乗換路線
東村山駅	西武鉄道：新宿線、国分寺線

  

(参考：西武園ゆうえんちのHP、Yahoo!ブログ『アメマのおとしもの』、Wikipedia)