西桑名駅にて。270系電車です。
今回は、三重県北勢地方に存在する日本でも数少ないナローゲージの路線(特殊狭軌線)で、2003年に近鉄から三岐鉄道に経営移管されたローカル線である
三岐鉄道北勢線を紹介します。
三岐鉄道北勢線を紹介します。
(Yahoo!地図を使用)
路線名 | 区間 | 営業キロ | 備考 |
三岐鉄道:北勢線 | 西桑名~阿下喜 | 20.4km | 全線単線・直流750V電化。軌間762mm |
踏破達成時 | 2000年8月 |
撮影時 | 2009年3月 |
起点の西桑名駅は、桑名駅東口のやや南側にあります。駅舎は簡素な造りで2階建てです。
桑名駅の東側にありながら西桑名駅なのは、所在地の自治体名がかつて西桑名町だったからで、1931年より現駅名を名乗っています。尚、西桑名町は合併により1937年に桑名市になっています。
また、改札口には自動改札機が設置されています。
桑名駅の東側にありながら西桑名駅なのは、所在地の自治体名がかつて西桑名町だったからで、1931年より現駅名を名乗っています。尚、西桑名町は合併により1937年に桑名市になっています。
また、改札口には自動改札機が設置されています。
西桑名駅は単式ホーム1面1線の構造です。西側には関西本線と近鉄名古屋線が並走しています。
利用客の立場としては桑名駅の場所まで延伸してほしいと思うのですが…。
利用客の立場としては桑名駅の場所まで延伸してほしいと思うのですが…。
西桑名を発車すると市街地の中、関西本線、近鉄名古屋線と南へ並走します。この並走区間にある踏切はナローゲージ、狭軌、標準軌と3種類の軌間の線路を一度に渡ることができます。
その後はJR線・近鉄線と分かれ、築堤へ上がり右へ急カーブしてJR線・近鉄線をオーバーパスします。
そして地平区間に戻ると住宅地の中を西へ走ると馬道に着きます。
馬道を発車後は右手に丘陵地を見ながら住宅地を西へ進み、国道258号をアンダーパスすると西別所、住宅地の中をカーブを交えながら走り蓮花寺、そして東名阪自動車道をアンダーパスすると在良に到着します。
馬道を発車後は右手に丘陵地を見ながら住宅地を西へ進み、国道258号をアンダーパスすると西別所、住宅地の中をカーブを交えながら走り蓮花寺、そして東名阪自動車道をアンダーパスすると在良に到着します。
在良を発車すると田園も残る住宅地の中を西北西へ走り、県道63号をアンダーパスすると星川に着きます。
星川を発車後は嘉例川を渡り、引き続き郊外の住宅地の中を走ると七和に到着します。
七和を発車すると田園地帯を走り、弁天川を渡ってすぐに三重県・桑名市から東員町へと変わっても田園風景の中を走り続け、穴太(あのう)に着きます。穴太を発車後も田園風景の中を西北西へ走り、住宅地へ入ると六把野駅跡を通過します。
そして藤川を渡ると田園の中にある新駅・東員に到着します。東員駅は六把野駅と北大社駅を統合して2005年に開業しました。
東員を発車してしばらくすると右へカーブして住宅地へと入り、左手に車庫を見ながら走ります(北大社信号場)。この地点には2005年まで北大社駅がありました。
そして県道14号線をアンダーパスしてから左へ急カーブして戸上川を渡るとすぐに右へカーブし、田園の混在した住宅地の中を北西へ走ると「いなべ市」へと変わります。その後は右へカーブして大泉東駅跡を通過し、田園地帯へ出ると2004年開業の大泉に着きます。
大泉を発車後は左へカーブして長宮駅跡を通過し、その後は田園や住宅地を見ながら走ると楚原に到着します。
大泉を発車後は左へカーブして長宮駅跡を通過し、その後は田園や住宅地を見ながら走ると楚原に到着します。
楚原駅にて。昼間帯は西桑名方面からの半数の列車が当駅止まりで折り返します。
また、いなべ市役所へは当駅が最寄駅です。
また、いなべ市役所へは当駅が最寄駅です。
楚原を発車すると住宅地の中を走りますが、しばらくすると土木学会選奨土木遺産に認定されている「ねじり橋」と「めがね橋」を渡り、田園地帯へ出ます。そして右へカーブすると国道421号をアンダーパスして上笠田駅跡を通過します。
上笠田駅跡付近にて。
その後は左手を流れる員弁川が形成した河岸段丘の地形に沿って北西へ走り、麻生田(おうだ)に着きます。麻生田を発車後は森林の中を走り、森林を出ると左へカーブして針路を西へ変えます。右手前方に住宅地が見えてくるとほどなくして終点の阿下喜に到着します。
阿下喜駅は頭端式ホーム1面2線で、2006年にリニューアルされました。それ以前は単式ホーム1面1線でした。
また、駅の西桑名方の改札外には軽便鉄道博物館があり、かつて北勢線で走っていた220系モニ226形電車が静態保存されています。
また、駅の西桑名方の改札外には軽便鉄道博物館があり、かつて北勢線で走っていた220系モニ226形電車が静態保存されています。
阿下喜駅はホームと同じく2006年に駅舎も改築されました。自動改札機も設置されています。
尚、三岐鉄道三岐線の伊勢治田駅が南へ約2kmの場所にあり、徒歩30分~40分ほどです。
坂道もあったりしてあまりお勧めできませんが、両駅を徒歩連絡すれば三岐鉄道の両路線を効率よく乗りつぶすことができます。
尚、三岐鉄道三岐線の伊勢治田駅が南へ約2kmの場所にあり、徒歩30分~40分ほどです。
坂道もあったりしてあまりお勧めできませんが、両駅を徒歩連絡すれば三岐鉄道の両路線を効率よく乗りつぶすことができます。
北勢線では普通列車のみの運転です。
運転系統は西桑名~阿下喜の全線通しをはじめ、西桑名~東員・大泉・楚原の区間運転列車も多数運転されています。
昼間帯は西桑名~阿下喜の列車が1時間毎、西桑名~楚原の列車も1時間毎の運転で、西桑名~楚原では毎時2本の運転です。朝と夕方は毎時3本の運転となりますが、区間運転列車も多いです。逆に早朝・深夜は減便となります。
運転系統は西桑名~阿下喜の全線通しをはじめ、西桑名~東員・大泉・楚原の区間運転列車も多数運転されています。
昼間帯は西桑名~阿下喜の列車が1時間毎、西桑名~楚原の列車も1時間毎の運転で、西桑名~楚原では毎時2本の運転です。朝と夕方は毎時3本の運転となりますが、区間運転列車も多いです。逆に早朝・深夜は減便となります。
使用車両は130形、140形、200系、270系で、1編成の中に複数の形式が混在しています。3両編成が多く、4両編成も一部存在しています。
また、一部の編成は冷房装置を搭載しています。
また、一部の編成は冷房装置を搭載しています。
西桑名からの所要時間は、東員まで23分、阿下喜まで1時間です。
尚、三岐鉄道北勢線では交通系ICカードは利用不可能です。また、元近鉄の路線ですが、近鉄のフリー乗車券なども利用不可です。
また、阿下喜駅と三岐線の伊勢治田駅は徒歩で移動できるレベルの距離ですが、それでも2kmほどあるので40分ほど見ておいた方が良いでしょう。
(参考:Wikipedia)