三岐鉄道三岐線【近鉄連絡線を含む】(三重県四日市市~いなべ市。2009年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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西藤原駅にて。801系電車です。

  

今回は、三重県四日市市の富田地区から北西へ向かい、鈴鹿山脈の手前に位置する西藤原駅へ至る路線で、
現在は旅客輸送と貨物輸送(セメント輸送)の二本立てで営業を行っている
三岐鉄道三岐線を紹介します。

    

尚、三岐線ですが、元々は社名・路線名にもあるように岐阜県の関ヶ原まで路線を延ばす予定でした。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  
  

路線名   区間   営業キロ  備考  
三岐鉄道:近鉄連絡線・三岐線(※1)  近鉄富田~西藤原  26.6km   全線単線・直流1,500V電化  
(※1)近鉄富田~三岐朝明信号場(1.1km)は近鉄連絡線(正式には三岐朝明信号場が起点)。また、三岐線の富田~三岐朝明信号場の営業キロは1.0kmで、三岐線単独の富田~西藤原の営業キロは26.5km。     
(※)軌間1,067mm。   

  

  

踏破達成時   2000年8月  
撮影時   2009年3月  

  

  

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近鉄富田駅にて。単式・島式ホーム各1面の計2面3線の構造で、三岐線の列車は西側の3番線のみを使用しています。近鉄線との間に中間改札は設置されていません。
尚、三岐線と近鉄名古屋線は軌道間隔が異なるので、列車の乗り入れは不可能です。

  

近鉄富田を発車すると、しばらく近鉄名古屋線と並走した後に築堤へと上がり、近鉄線が右へカーブして分かれます。

  
  

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(後方展望)その後は関西本線をオーバーパスして右側に富田駅からの三岐線と合流し、三岐朝明信号場を通過して近鉄連絡線は終わり、三岐線へと入ります。当信号場は元々駅がありましたが、1989年に廃駅となり、信号場に格下げとなりました。
     
   
また、以下では現在は貨物専用となった三岐線の富田~三岐朝明信号場についても説明します。   
  
  
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富田駅にて。現在もホームと跨線橋が残っています。 JRがもっと便利になって旅客列車が復活してほしいものですが…。 
富田を発車すると関西本線と並走して北へ進みます。近鉄名古屋線をアンダーパスすると右へカーブして関西本線と分かれ、築堤高架へ上がります。そして左側からJRをオーバーパスしてきた近鉄連絡線と合流し、三岐朝明信号場を通過します。  

  

  

三岐朝明信号場から旅客線の沿線概況を再開します。

  

三岐朝明信号場を通過すると左へカーブして、再び関西本線をオーバーパスすると地平へ戻り、住宅地を北西へ走ります。そして国道1号線北勢バイパスをアンダーパスすると左側から丘陵地が接近し、大矢知に着きます。

  

大矢知を発車後も住宅地の中を走り、平津を過ぎると東名阪自動車道をアンダーパスして田園地帯へと入ると曙学園前に着きます。

  
  

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曙学園前を発車後は左側から山が、右側から朝明川が迫り、険しい場所を西へ走りますが、すぐに緩やかな地形へと戻ります。

  

そして再び左側に丘陵地が迫ると山城に着きます。山城を発車後は住宅地の中を右へカーブすると広々とした田園風景の中を北西へ走ります。そして国道365号のバイパス・そして旧道と交差すると左側にある車両基地を見ながら走り、保々に到着します。

  
  

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保々駅にて。車庫があり、運転上の拠点駅です。一部の列車は当駅を始発・終着として設定されています。

  

保々を発車すると右へカーブして朝明川を渡ります。その後は農村風景の中を北上して北勢中央公園口に着きます。北勢中央公園口を発車後は三重県・四日市市から東員町へと変わり森の中を走りますが、すぐに「いなべ市」へと変わり田園地帯の中、神戸製鋼所大安工場の東側を走った後に左へカーブして梅戸井に着きます。

  
  

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梅戸井駅にて。ここまで来るとローカルムードが色濃くなってきます。

  

梅戸井を発車後は左側から丘陵が接近しつつ田園地帯を北北西へ走り、大安に着きます。

  
  

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大安を発車後は宇賀川を渡り、その後は田畑の中を走行して三里に着きます。

  

三里を発車後は田園風景の中を走り、左へカーブしてしばらく進むと住宅地へと入って、丹生川に到着します。

  

丹生川を発車すると右へカーブして青川を渡ります。その後は住宅地を進み、広い構内を有する伊勢治田(いせはった)に着きます。

  
  

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(後方展望)伊勢治田駅にて。見辛いですが、広い構内を有していて、電気機関車や貨車が休んでいます。

  

伊勢治田を発車後は左へカーブして国道306号をアンダーパスします。その後も住宅地を走りますが、正面に山が迫ると右へカーブして多志田川を渡ります。そして左側に住宅地を見ながら田園地帯を走ると、こちらも広い構内を有する東藤原に到着します。

  
  

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東藤原を発車すると太平洋セメント藤原工場の専用線が左へ分岐しますが、三岐線も太平洋セメント藤原工場内を北へ走ります。

  

工場を出ると山間部を走り、しばらく進むと右側に農地や住宅地が見えてきて西野尻に着きます。

  
  

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(右側車窓)     
  

西野尻を発車後は左に山を、右に農地を見ながら走り、住宅地へ入るとほどなくして終点の西藤原に到着します。

  
  

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西藤原駅にて。島式ホーム1面2線ですが、駅舎に面した写真左側の1線には展示車両が置かれていて、実質的に1面1線となっています。

  
  

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西藤原駅は三重県内最北端の駅で、駅舎はSLをかたどった造りになっています。駅舎内には簡易郵便局があります。
また、駅の西側にそびえる藤原岳へ登山される際は、当駅が最寄駅となります。

  

駅構内には2001年に「ウィステリア鉄道公園」という鉄道公園が整備されて、蒸気機関車、電気機関車、ディーゼル機関車が1両ずつ展示されています。
この鉄道公園内には小さな線路が敷かれていて、毎週日曜日には1/8スケールの蒸気機関車が運行しています。

  

  
乗り鉄の注意点  

三岐線の旅客列車は全列車が各駅停車で、一部列車が近鉄富田~保々の区間運転ですが、大半の列車が近鉄富田~西藤原の全線運転です。

  

終日にわたり概ね毎時2本の運転ですが、データイムは毎時1本になる時間帯もあります。また、貨物列車を運行している関係で、運転間隔が一定していないのが特徴です。

  

近鉄富田駅では改札内で近鉄線と乗換できますが、三岐鉄道では『 PiTaPa 』などのICカードを利用できないので、近鉄から三岐鉄道へ乗り換える際は注意が必要です。

  

近鉄富田~西藤原の所要時間は50分弱です。往復乗車ですと2時間弱を要します。
また、伊勢治田駅と北勢線の阿下喜駅は徒歩で移動できるレベルの距離ですが、それでも2kmほどあるので40分ほど見ておいた方が良いでしょう(コミュニティバスでも結ばれていますが、時刻は要確認)。

  

  
接続路線   

接続駅   接続路線  
近鉄富田駅   近畿日本鉄道:名古屋線  
(富田駅)   JR東海:関西本線  
  
(参考:Wikipedia)