![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/6a/bd/j/o0550041214425301088.jpg?caw=800)
今回は、関西電力関係者以外は「黒部ルート見学会」の抽選に当選した人しか乗ることができない鉄道路線のうち、
関西電力黒部専用鉄道【下部軌道】(欅平下部~欅平)を紹介します。
関西電力黒部専用鉄道【下部軌道】(欅平下部~欅平)を紹介します。
尚、今回紹介の下部軌道は全区間が欅平駅構内となっていますが、今回は1つの路線・区間として紹介させて頂きます。
また、2007年当時の黒部ルート見学記はこちら。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/83/bf/j/o0640048014425301125.jpg?caw=800)
路線名 | 区間・営業キロ | 備考 |
関西電力:黒部専用鉄道 | 黒部川第四発電所前~欅平(7.0km) | 竪坑エレベーターを含み、支線は含めず |
路線名 | 区間 | 営業キロ | 備考 |
黒部専用鉄道【下部軌道】 | 欅平下部~欅平 | 0.4km | 全区間単線・直流600V電化 |
(※)全区間、富山県黒部市内を走行。
(※)欅平下部駅(別称:竪坑下部駅)は通称。
踏破達成・撮影時 | 2007年5月 |
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/77/55/j/o0550041214425301138.jpg?caw=800)
手前の終端部で竪坑エレベーターに接続しています。また、上部軌道と同様、ホームはありません。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/7d/86/j/o0550041214425301146.jpg?caw=800)
竪坑エレベーターは200m上方にある欅平上部駅との間を2分で結ぶ高性能エレベーターです。
また、この竪坑エレベーターにはレールが敷かれており、車両(1両のみ)を運ぶこともできます。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/6a/bd/j/o0550041214425301088.jpg?caw=800)
竪坑エレベーターで下った後は下部軌道の列車に乗り換えます。
上部軌道とは違い、黒部峡谷鉄道の所有車両が使用されています。
また、下部軌道は黒部峡谷鉄道本線と同じく電化されていて、客車を電気機関車が牽引(または推進運転)しています。
欅平下部駅(標高600m)を発車すると、竪坑エレベーターから離れる形で南側へ進みます。
しばらく進むと東側(右側)から線路が合流して列車が停車します。
そしてすぐに列車はスイッチバックして、右へカーブしながら右側の線路へと進み、勾配を下ります。
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/56/b9/j/o0550041214425301182.jpg?caw=800)
黒部ダム側からの「黒部ルート見学会」参加者は、ここでヘルメットを返却して解散となります。
そして一旦欅平駅の改札外へと出ることになります。
そして一旦欅平駅の改札外へと出ることになります。
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/5c/b2/j/o0550041214425301194.jpg?caw=800)
シェルターの向こう側にトンネルが2つありますが、右側が欅平下部駅へ通じています。
ちなみに左側は新黒部川第三発電所へ通じる専用線(?)です。
(黒部ルート編は今回でおしまい)
今回の下部軌道は、全線が欅平駅構内ということもあり、「黒部ルート見学会」の際に用意される車両も黒部峡谷鉄道の電気機関車・客車です。
ナローゲージなので車両は小さいのですが、車内は上部軌道の車両より広く感じました。
ちなみに今回の区間も欅平駅ホーム部分を除いて全線隧道内で、さすがに開放式のトロッコ車両は見学者用には運用されないと思います。
ナローゲージなので車両は小さいのですが、車内は上部軌道の車両より広く感じました。
ちなみに今回の区間も欅平駅ホーム部分を除いて全線隧道内で、さすがに開放式のトロッコ車両は見学者用には運用されないと思います。
前述のように、黒部ルートは関電関係者以外は「黒部ルート見学会」に当選した人しか通行できません。
ちなみに見学会は6月~11月の特定の平日のみ開催(月・金開催は少ないです…)で、黒部ダム→欅平、欅平→黒部ダムの双方向とも1日当たり1回設定されていますが、どちらのコースも定員30名のみと、大変狭き門になっています。また、コースは片道のみで、同じ黒部ルートを通って元の場所へ戻ることができません。また、両コースとも同じ時間帯に開催され、黒四発電所で行き違うので1日で往復とも参加することは不可能です。
ちなみに見学会は6月~11月の特定の平日のみ開催(月・金開催は少ないです…)で、黒部ダム→欅平、欅平→黒部ダムの双方向とも1日当たり1回設定されていますが、どちらのコースも定員30名のみと、大変狭き門になっています。また、コースは片道のみで、同じ黒部ルートを通って元の場所へ戻ることができません。また、両コースとも同じ時間帯に開催され、黒四発電所で行き違うので1日で往復とも参加することは不可能です。
「黒部ルート見学会」の参加要項や倍率(競争率)については関西電力または富山県の該当ホームページに掲載されています。
もし当選された場合、黒部ルートの交通費は不要ですが、前後の交通機関(最低でも関電トンネルトロリーバスと黒部峡谷鉄道)の運賃が必要になるので注意が必要です。また、黒部峡谷鉄道については主催者側から便と号車が予め指定されているので、運賃・料金を指定期日までに振込する必要があります。
以上、かなり参加難易度の高い黒部ルートの心得を簡単に記しましたが、もし参加できれば、それは貴重な体験ができ、一生の思い出になると思います!
そして、黒部ルートは2024年に「黒部宇奈月キャニオンルート」として一般開放される予定です。
乗換駅 | 乗換路線 |
欅平下部駅 | 関西電力:竪坑エレベーター(上部軌道方面) |
欅平駅 | 黒部峡谷鉄道:本線 |
(参考:関西電力「黒部ルート見学会のご案内」、富山県「黒部ルート見学会」、Wikipedia)