今回は、「黒部ルート見学会」参加の際には必ず乗るエレベーターで、
人の他に黒部専用鉄道の車両も運べて高低差200mを新幹線級の速さ(?)で一気に移動する高性能エレベーターである
竪坑エレベーターを簡単に紹介します。
人の他に黒部専用鉄道の車両も運べて高低差200mを新幹線級の速さ(?)で一気に移動する高性能エレベーターである
竪坑エレベーターを簡単に紹介します。
また、2007年当時の黒部ルート見学記はこちら。
路線名 | 区間・営業キロ | 備考 |
関西電力:黒部専用鉄道 | 黒部川第四発電所前~欅平(7.0km) | 竪坑エレベーターを含み、支線は含めず |
区間 | 全長 | 高低差 | 方式 |
欅平上部~欅平下部 | 200m | 200m | エレベーター(垂直移動方式) |
(※)全区間、富山県黒部市内を走行。
(※)欅平上部駅(別称:竪坑上部駅)、欅平下部駅(別称:欅平下部駅)は通称。
訪問・撮影時 | 2007年5月 |
黒部ダム側から「黒部ルート見学会」に参加した場合、関西電力黒部専用鉄道の上部軌道を欅平上部駅(標高800m)で下車すると、
今回の人荷用竪坑エレベーターに乗り換えます。
エレベーターの床面にはレールが敷かれていて、車両を運搬することも可能です。天井は結構高かったです。
また、背面もドアになっていて、開閉可能です。
今回の人荷用竪坑エレベーターに乗り換えます。
エレベーターの床面にはレールが敷かれていて、車両を運搬することも可能です。天井は結構高かったです。
また、背面もドアになっていて、開閉可能です。
尚、左側には人員用のエレベーターが並行して設置されていますが、定員が6名と小さいです。
背面のドアを開けると写真のような感じになります。
ドアの向こう側には上部軌道の引上線、そして展望台への横坑があります。
ドアの向こう側には上部軌道の引上線、そして展望台への横坑があります。
また、欅平上部駅の竪坑エレベーター乗場より振り返ります。上部軌道の欅平上部駅があります。
竪坑エレベーターが欅平上部駅を出発すると、わずか2分で200mの高低差を下りきり、標高600mの欅平下部駅に到着します。
欅平下部駅にて。扉が閉まった状態です。頑丈そうな鉄扉です。
上の写真の地点から180°振り返ると、下部軌道の欅平下部駅を見渡せます。
やはりトンネル内にあり、線路は終端部で竪坑エレベーターにつながっています。
やはりトンネル内にあり、線路は終端部で竪坑エレベーターにつながっています。
ちなみに、欅平下部駅は正式には欅平駅の構内扱いとなっています。
これより先、下部軌道に乗り継いで、見学会の解散地点である欅平駅へ向かいます。
(つづく)
黒部ルートは関電関係者以外は「黒部ルート見学会」に当選した人しか通行できません。
ちなみに見学会は6月~11月の特定の平日のみ開催(月・金開催は少ないです…)で、黒部ダム→欅平、欅平→黒部ダムの双方向とも1日当たり1回設定されていますが、どちらのコースも定員30名のみと、大変狭き門になっています。また、コースは片道のみで、同じ黒部ルートを通って元の場所へ戻ることができません。また、両コースとも同じ時間帯に開催され、黒四発電所で行き違うので1日で往復とも参加することは不可能です。
ちなみに見学会は6月~11月の特定の平日のみ開催(月・金開催は少ないです…)で、黒部ダム→欅平、欅平→黒部ダムの双方向とも1日当たり1回設定されていますが、どちらのコースも定員30名のみと、大変狭き門になっています。また、コースは片道のみで、同じ黒部ルートを通って元の場所へ戻ることができません。また、両コースとも同じ時間帯に開催され、黒四発電所で行き違うので1日で往復とも参加することは不可能です。
「黒部ルート見学会」の参加要項や倍率(競争率)については関西電力または富山県の該当ホームページに掲載されています。
もし当選された場合、黒部ルートの交通費は不要ですが、前後の交通機関(最低でも関電トンネルトロリーバスと黒部峡谷鉄道)の運賃が必要になるので注意が必要です。また、黒部峡谷鉄道については主催者側から便と号車が予め指定されているので、運賃・料金を指定期日までに振込する必要があります。
以上、かなり参加難易度の高い黒部ルートの心得を簡単に記しましたが、もし参加できれば、それは貴重な体験ができ、一生の思い出になると思います!
そして、黒部ルートは2024年に「黒部宇奈月キャニオンルート」として一般開放される予定です。
乗換駅 | 乗換路線 |
欅平上部駅 | 関西電力:黒部専用鉄道【上部軌道】 (欅平上部駅まで徒歩1分) |
欅平下部駅 | 関西電力:黒部専用鉄道【下部軌道】 (欅平下部駅まで徒歩1分) |
(参考:関西電力「黒部ルート見学会のご案内」、富山県「黒部ルート見学会」、Wikipedia)