![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/59/d6/j/o0550041214425256759.jpg?caw=800)
今回は、千葉県にて鉄道路線とバス路線を運営している小湊鉄道(小湊鐵道)唯一の鉄道路線で、房総半島の内房に位置する市原市の五井駅から房総半島内陸部の農村部へと進み、養老渓谷駅まで延々と市原市内を走った後に分水嶺を越えて外房側の大多喜町・上総中野駅へと至る非電化ローカル線で、上総中野駅で接続するいすみ鉄道線とともに房総横断鉄道の一翼を担う路線、
小湊鉄道線(こみなとてつどうせん)を紹介します。
小湊鉄道線(こみなとてつどうせん)を紹介します。
尚、社名の「小湊」は鴨川市(旧・天津小湊町)の小湊から来ていて、本来は外房線の小湊まで延伸する予定でしたが、資金難などの理由により上総中野開業後は小湊までの延伸はかないませんでした。また、いすみ鉄道線の国鉄時代の路線名は木原線で、久留里線と結んで木更津まで延伸する予定でしたが、こちらも上総中野までで延伸はかないませんでした。結果として、小湊鉄道線と木原線で房総横断がの実現し、両路線とも後に延伸の話は出なくなりました。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/6c/a2/j/o0640048014425256778.jpg?caw=800)
路線名 | 区間 | 営業キロ | 備考 |
小湊鉄道:小湊鉄道線 | 五井~上総中野 | 39.1km | 全線単線・非電化。軌間1.067mm |
踏破達成時 | 2002年12月 |
撮影時 | 2011年5月 |
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/de/85/j/o0550041214425256792.jpg?caw=800)
また、JR内房線の駅も併設されていて、両者の駅は橋上駅舎の自由通路で結ばれています。
五井を発車すると左手に車両基地である五井機関区を見ながら走り、すぐに左へカーブして内房線と分かれます。その後は田園風景の中を走り、館山自動車道をアンダーパスすると上総村上に着きます。上総村上を発車後は左手に市原市役所などがあるニュータウン・国分寺台を見ながら養老川沿いの田園地帯を走り、海士有木(あまありき)に到着します。計画では京成千原線が当駅まで延伸される予定でしたが、構想のみにとどまっています。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/3f/e2/j/o0550041214425256826.jpg?caw=800)
海士有木を発車すると左手に丘陵地を見ながら田園主体のローカル風景の中を上総三又、上総山田と南下します。上総山田を過ぎると養老川を渡り、右手に新興住宅地が見えてくると光風台に着きます。
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/45/3f/j/o0550041214425256851.jpg?caw=800)
光風台を発車後も田園風景の中を走り、馬立を過ぎてしばらく進むと再び養老川を渡り、住宅地へ入ると上総牛久に到着します。
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/af/99/j/o0550041214425256862.jpg?caw=800)
当駅で五井方面へ折り返す列車が多く、上総中野方面は本数が激減します。
上総牛久を発車すると、さらにローカルムードが濃くなってきます。丘陵を避けるために右へ左へカーブして上総川間に着きます。
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/fb/fa/j/o0550041214425256891.jpg?caw=800)
その後は針路を南西へ変えて平蔵川を渡り、丘陵が迫ってくると上総久保、圏央道をアンダーパスして養老川のダム湖である高滝湖を渡ると高滝と進みます。
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/89/e2/j/o0550041214425256914.jpg?caw=800)
![イメージ 9](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/7b/50/j/o0550041214425256932.jpg?caw=800)
飯給を発車後は段々と山深くなるのを実感しつつ走り、短いトンネルを潜ると月崎に着きます。月崎を発車後は谷を進み、やや長いトンネルで山越えをすると田園地帯へと出て上総大久保に着きます。
上総大久保を発車後は養老川を渡り、山里風景を見ながらしばらく走ると養老渓谷駅に到着します。
上総大久保を発車後は養老川を渡り、山里風景を見ながらしばらく走ると養老渓谷駅に到着します。
![イメージ 10](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/7b/7b/j/o0320024014425256948.jpg?caw=800)
養老渓谷駅にて。紅葉などで有名な養老渓谷の中心部へは当駅より南へ約2km、バスも出ていますが本数が少ないので要確認です。
養老渓谷駅を発車すると農村風景の中を進んだのちに山間部へと進みます。短いトンネルを2本潜りますが、2本目で千葉県・市原市から大多喜町へと変わります。トンネルを抜けると山あいの農村風景の中を南東へ走り、やがて平地を走るようになると終点の上総中野に到着します。
![イメージ 11](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/4d/f4/j/o0550041214425256965.jpg?caw=800)
いすみ鉄道の方が本数が多く、特にいすみ鉄道から小湊鉄道へ乗り継がれる場合はまず最初に小湊鉄道線の時刻を事前に調べておく必要があります。
小湊鉄道線は平日ダイヤと休日ダイヤが大きく異なるので、特に上総牛久~上総中野へお出かけの際や、いすみ鉄道へ乗り継がれる場合は事前に時刻を調べる必要があります。
また、『PASMO』や『Suica』などのICカードは使えません。
小湊鉄道といすみ鉄道を乗り継いで乗り鉄される場合は、『房総半島横断乗車券』(大人1,600円、小人800円。途中下車可能ですが逆方向への乗車は不可。五井駅・大多喜駅にて発売)が便利です。
また、『PASMO』や『Suica』などのICカードは使えません。
小湊鉄道といすみ鉄道を乗り継いで乗り鉄される場合は、『房総半島横断乗車券』(大人1,600円、小人800円。途中下車可能ですが逆方向への乗車は不可。五井駅・大多喜駅にて発売)が便利です。
全列車が普通列車で、五井~上総牛久は毎時1~2本程度でラッシュ時は若干増発されます。上総牛久~養老渓谷は1~2時間に1本程度、養老渓谷~上総中野は平日6往復、土休日7往復と非常に本数が少なく、3時間ほど間隔が開くことがあります。また、少数ながら五井~里見間の列車も設定されています。
使用車両は国鉄のキハ20系タイプのキハ200形で、単行(1両)~3両での運転です。
五井からの所要時間は、上総牛久まで概ね28分、養老渓谷まで概ね64分、上総中野までですと概ね70分です。
(参考:Wikipedia)