国吉駅にて。
今回は、
千葉県は房総半島東部の大原駅から大多喜駅を経て上総中野駅へ至る第三セクター鉄道路線で、
上総中野駅で接続する小湊鉄道線とともに房総半島横断鉄道の一部を構成している路線、
いすみ鉄道いすみ線を紹介します。
いすみ鉄道いすみ線を紹介します。
国鉄~JR東日本時代の路線名称は、木更津と大原を結ぶ目的の路線だったことから、
木原線でした。
しかし、資金不足などで上総中野駅までしか開業できませんでした。
(木更津方の木更津~上総亀山間は久留里線として営業中)
沿線の風景がアニメ「ムーミン」に登場する「ムーミン谷」に似ていることから、
車両や車内、そして駅施設にも「ムーミン」のキャラクターを使用しています。
また、JR西日本からキハ52形気動車を譲り受け、2011年から臨時の急行列車で営業運転しています。
近年は「ムーミン」や「キハ52形」など、数々の積極的な営業施策が功を奏し、乗客数が伸びています。
(Yahoo!地図を使用)
路線名 | 区間 | 営業キロ | 備考 |
いすみ鉄道:いすみ線 | 大原~上総中野 | 26.8km | 全線単線・非電化 |
踏破達成時 | 2002年12月 |
撮影時 | 2011年 |
大原駅にて。JR外房線と接続していますが、第3セクター鉄道の常で駅舎は分離されています。
駅舎内には売店があり、グッズや土産物を販売しています。
駅舎内には売店があり、グッズや土産物を販売しています。
大原駅は頭端式ホーム1面2線の構造です。
写真の車両はレールバスの「いすみ200型(トイレなしロングシート)」で、1988年の開業時から使用されていますが、
今年(2012年)3月導入予定の新型車両「いすみ300型(トイレ付きセミクロスシート)」や2013年度導入予定の「いすみ350型(トイレなしロングシート)」によって少しずつ置き換えられていくものと思われます。
また、車体には「ムーミン」のキャラクターが描かれています。
写真の車両はレールバスの「いすみ200型(トイレなしロングシート)」で、1988年の開業時から使用されていますが、
今年(2012年)3月導入予定の新型車両「いすみ300型(トイレ付きセミクロスシート)」や2013年度導入予定の「いすみ350型(トイレなしロングシート)」によって少しずつ置き換えられていくものと思われます。
また、車体には「ムーミン」のキャラクターが描かれています。
大原を発車するとすぐに左へカーブして外房線と分かれます。しばらくは住宅地を走りますが、西大原を過ぎると田園風景に変わります。そして今度は丘陵地帯へ入り、森林の中を抜けて再び田園地帯へ出ると上総東に着きます。
上総東を発車後は南側の丘陵に沿って田園風景の中を走ります。そして新田野を過ぎると夷隅川を渡り、商工会と合築の立派な駅舎が印象的な国吉に到着します。
上総東を発車後は南側の丘陵に沿って田園風景の中を走ります。そして新田野を過ぎると夷隅川を渡り、商工会と合築の立派な駅舎が印象的な国吉に到着します。
国吉を発車するとしばらくは北側の市街地に沿って走りますが、間もなく田園地帯に戻ります。
国吉~上総中川にて。
上総中川を過ぎていすみ市から大多喜町に入ると2008年に開業した新設駅である城見ヶ丘に着きます。駅の南側には大型商業施設があります。
城見ヶ丘を発車後は夷隅川を渡り、市街地に入り左へカーブすると運転・営業上の拠点駅である大多喜に到着します。
城見ヶ丘を発車後は夷隅川を渡り、市街地に入り左へカーブすると運転・営業上の拠点駅である大多喜に到着します。
大多喜駅にて。相対式2面2線プラス留置線があります。
運転上の拠点駅であり有人駅です。フリーきっぷも販売しています。
運転上の拠点駅であり有人駅です。フリーきっぷも販売しています。
大多喜を発車後は車庫を見ながら進み、ほどなくして夷隅川を渡ります。右手には大多喜城(再建)を望めます。
車庫にはキハ52 125(トイレなしセミクロスシート)が留置されていました。
土休日には「観光急行列車(乗車券の他に急行券が必要)」として、このキハ52形が大多喜と大原の間を走ります。
土休日には「観光急行列車(乗車券の他に急行券が必要)」として、このキハ52形が大多喜と大原の間を走ります。
夷隅川を渡る時、車窓右手には大多喜城を望めます。
その後は山里の田園地帯を走り、再び夷隅川を渡ると小谷松、そして東総元、久我原と少しずつ山深くなります。そして久我原を発車後は蛇行する夷隅川を2回渡り総元に着きます。
久我原~総元にて。
カーブが多く蛇行しながら走るいすみ線は、同じく蛇行する夷隅川を何度も渡ります。
まるでムーミン谷にいるような錯覚に陥ってしまいます…?
カーブが多く蛇行しながら走るいすみ線は、同じく蛇行する夷隅川を何度も渡ります。
まるでムーミン谷にいるような錯覚に陥ってしまいます…?
総元を発車後すぐに夷隅川の支流である平沢川を渡り、その後は山深くなり再び平沢川を渡ります。そして山里を走り西畑を過ぎると今度は夷隅川の別の支流である西畑川を渡ります。その後は山深い所を走り、やがて列車が減速すると間もなく終点の上総中野に到着します。
上総中野駅にて。
いすみ鉄道の駅は単式ホーム1面1線ですが、ホームの形から以前は島式ホーム1面2線だったかもしれません。
小湊鉄道線は乗り換えです。その小湊鉄道線ではキハ52形に似た感じの気動車が活躍しています。
いすみ鉄道の駅は単式ホーム1面1線ですが、ホームの形から以前は島式ホーム1面2線だったかもしれません。
小湊鉄道線は乗り換えです。その小湊鉄道線ではキハ52形に似た感じの気動車が活躍しています。
また、当初計画では久留里線と接続して房総半島を横断するはずでしたが、資金難などの理由から現在は小湊鉄道と一体で房総半島横断の役割を担っています。
上総中野駅の駅舎は小湊鉄道線のホームに面してあります。
開業は小湊鐵道の方が早かったので、駅舎の管理は小湊鐵道がしているのでしょうか?
開業は小湊鐵道の方が早かったので、駅舎の管理は小湊鐵道がしているのでしょうか?
いすみ線では土休日に運転される「観光急行列車」を除き、すべて普通列車での運転です。
大原~上総中野の全線通し運転を基本に、大原または上総中野と大多喜を結ぶ出入庫を兼ねた区間運転列車も数本運転されています。
大原~上総中野の全線通し運転を基本に、大原または上総中野と大多喜を結ぶ出入庫を兼ねた区間運転列車も数本運転されています。
運転間隔は概ね1~2時間に1本の割合で、朝夕は多少間隔が詰まります。
また、上総中野で小湊鉄道線と接続する列車は数本のみですが、概ね良好です。しかし小湊鉄道線は平日と土休日でダイヤが異なり、上総中野まで運転される列車の本数(平日4往復、土休日6往復)や時刻が違うので事前に時刻の確認が必須です。
また、上総中野で小湊鉄道線と接続する列車は数本のみですが、概ね良好です。しかし小湊鉄道線は平日と土休日でダイヤが異なり、上総中野まで運転される列車の本数(平日4往復、土休日6往復)や時刻が違うので事前に時刻の確認が必須です。
車両は「観光急行列車」がJR西日本から譲渡されたキハ52 125、普通列車は『いすみ200型』ですが、『いすみ200型』につきましては順次新型車両に置き換えられる予定です。
大原からの所要時間は、大多喜まで約30分、上総中野までは約50分です。
(参考:いすみ鉄道のHP、Wikipedia)