![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/74/73/j/o0550041214425224496.jpg?caw=800)
今回は、高知県東部の太平洋(土佐湾)沿いを走る路線で、国鉄時代に建設が凍結された「阿佐西線」を引き継いで2002年に開業した新しい第三セクター鉄道路線、
土佐くろしお鉄道阿佐線【愛称:ごめん・なはり線】を紹介します。
土佐くろしお鉄道阿佐線【愛称:ごめん・なはり線】を紹介します。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/e3/9c/p/o0640048014425224505.png?caw=800)
路線名 | 区間 | 営業キロ | 備考 |
土佐くろしお鉄道:阿佐線 | 後免~奈半利 | 42.7km | 全線単線・非電化。軌間1,067mm |
踏破達成時 | 2005年2月 |
撮影時 | 2010年9月ほか |
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/57/de/j/o0550041214425224520.jpg?caw=800)
JR土讃線へ直通する列車は1番線、線内折り返し列車は行き止まり式の0番線を使用します。
0番線には0キロポストがあり、0、1番線ホームの終端部には「アンパンマン」などで有名なやなせたかしさんがデザインした「ごめん えきお君」のモニュメントがあります。
後免を発車するとすぐに高架へと上がり、右へカーブして土讃線と分かれます。そして住宅地を右へ左へ大きくカーブしながら走り、右手にとさでん交通(旧・土佐電鉄)の駅が見えてくると後免町駅に着きます。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/b5/58/j/o0550041214425224542.jpg?caw=800)
かつて後免町~安芸には土佐電気鉄道安芸線が営業していましたが廃止されました。安芸線の用地の一部は『ごめん・なはり線』に転用されています。
後免町駅を発車後は右手に住宅地を見下ろしながら田園地帯を高架線で東へ走ります。立田を過ぎて高知県・南国市から香南市へと変わると物部川を渡り、市街地へと入ると「のいち」駅に到着します。旧・野市町の中心駅で、現在は平成の大合併で誕生した香南市の代表駅になっています。
「のいち」を発車すると右へカーブしながら一旦地平へと下り、南へ針路を変えた後に国道55号線をアンダーパスします。そして当線では珍しい踏切を通過して再び高架へと上がり、左手に山が迫る中、烏川沿いに田園地帯を走ると「よしかわ」駅に着きます。
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/cc/be/j/o0550041214425224557.jpg?caw=800)
「よしかわ」を発車後は緩やかに左へカーブしながら針路を東へ戻し、香宗川を渡ると市街地へと入り、右手に太平洋(土佐湾)が見えてくると「あかおか」駅に到着します。
「あかおか」を発車すると住宅地の中を国道55号と並走し、香我美を過ぎると海岸沿いを走るようになり、太平洋の雄大な景色を眺めながら走ると再び市街地へと入り、夜須に着きます。ちなみに、この付近の北側車窓では、徐々に山並みが迫ってきています。
夜須を発車後は太平洋や国道55号とは一旦離れ、山地を2つのトンネルで貫通します。2つ目の第二手結山トンネル内で芸西村へと変わり、トンネルを出ると国道55号をオーバーパスし、再び太平洋(土佐湾)沿いへと出て右側車窓はダイナミックな景色を眺めながら、そして左側車窓は山あいの農村風景を眺めながら西分、和食と東へ進みます。
夜須を発車後は太平洋や国道55号とは一旦離れ、山地を2つのトンネルで貫通します。2つ目の第二手結山トンネル内で芸西村へと変わり、トンネルを出ると国道55号をオーバーパスし、再び太平洋(土佐湾)沿いへと出て右側車窓はダイナミックな景色を眺めながら、そして左側車窓は山あいの農村風景を眺めながら西分、和食と東へ進みます。
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/3b/30/j/o0550041214425224569.jpg?caw=800)
和食を発車後は安芸市へと入り赤野を過ぎると山地へと入ります。そして赤野トンネルを抜けると穴内、そして新城トンネルを抜けて市街地へと入ると球場前に着きます。球場前駅の北側山麓には安芸市営球場(愛称:安芸タイガース球場)があり、阪神タイガースのキャンプ地としても有名です(現在、1軍の春季キャンプは沖縄県の宜野座で行われています)。
球場前を発車後は右手に市街地を、左手に郊外の風景を見ながら高架線を進み、やがて広い構内が見えてくると安芸に到着します。
球場前を発車後は右手に市街地を、左手に郊外の風景を見ながら高架線を進み、やがて広い構内が見えてくると安芸に到着します。
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/5c/32/j/o0550041214425224581.jpg?caw=800)
写真には写っていませんが、駅構内には車両基地が併設されています。
安芸を発車すると市街地を走った後に安芸川を渡り、田園風景の中を走りますが、国道55号をオーバーパスして伊尾木川を渡ると地平区間へと変わり、住宅地の中いくつかの踏切を通過して伊尾木に着きます。
伊尾木を発車後は平地が途切れ、左側の山並みが海へと迫る険しい地形に沿って国道55号と並行して走ります。
伊尾木を発車後は平地が途切れ、左側の山並みが海へと迫る険しい地形に沿って国道55号と並行して走ります。
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/9d/15/j/o0550041214425224590.jpg?caw=800)
その後は国道55号をオーバーパスすると大山トンネルを抜けて下山、そして安田町へと変わり、内陸を走って唐浜を過ぎると安田トンネルを抜けて、駅が市街地から離れている安田に到着します。
安田を発車すると右側にも山並みの迫る丘陵地帯へと入り、田野トンネル内で田野町へと変わります。そしてトンネルを抜けると田野に着きます。右側車窓からは市街地を望めます。
田野を発車後は住宅地を走り、国道55号をオーバーパスすると奈半利川を渡って奈半利町へと変わり、市街地へと入ると終点の奈半利に到着します。
田野を発車後は住宅地を走り、国道55号をオーバーパスすると奈半利川を渡って奈半利町へと変わり、市街地へと入ると終点の奈半利に到着します。
![イメージ 9](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/60/0f/j/o0550041214425224617.jpg?caw=800)
写真の車両はオープンデッキ付車両の9640形(1S)です。
当初計画では室戸方面への延伸が考慮された構造としていましたが、実際には延伸を考慮しない構造になったそうです。
室戸方面への延伸は夢物語に終わってしまうのでしょうか…。
![イメージ 10](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/71/fd/j/o0550041214425224638.jpg?caw=800)
また、駅前にはバスターミナルがあり、室戸や室戸岬、さらには阿佐海岸鉄道阿佐東線の甲浦駅まで走る路線バスが出ています。
このバスを利用すれば海沿いルートで高知~徳島を移動することができます。
ごめん・なはり線では快速列車と普通列車が運転されています。後免方では上り1本を除いた快速全列車と一部の普通が土讃線の高知まで乗り入れています。
快速は下り8本、上り7本の運転で、昼間帯を中心に朝と夕方にも運転されています。安芸~奈半利は各駅に停車します。
普通は全線通し系統の他、快速に近接する時間帯は後免~奈半利の区間運転列車が多いです。また、末端部の安芸~奈半利間運転の列車も多いです。
また、一部の普通は、オープンデッキ付車両が使用され、『しんたろう号』『やたろう号』の列車愛称が付いています(一般車両で運転する日があるので、事前に確認を!)。
快速は下り8本、上り7本の運転で、昼間帯を中心に朝と夕方にも運転されています。安芸~奈半利は各駅に停車します。
普通は全線通し系統の他、快速に近接する時間帯は後免~奈半利の区間運転列車が多いです。また、末端部の安芸~奈半利間運転の列車も多いです。
また、一部の普通は、オープンデッキ付車両が使用され、『しんたろう号』『やたろう号』の列車愛称が付いています(一般車両で運転する日があるので、事前に確認を!)。
運転間隔について、快速を含めると概ね毎時1本以上の本数が確保されていますが、普通のみ停車駅では2時間以上間隔が開くことがあるので、注意が必要です。
使用車両は自社の9640形とJR四国の1000形で、9640形には、オープンデッキ付きの1S号、2S号が含まれます。
後免駅からの快速での所要時間は、安芸まで約35分、奈半利まで約1時間です。
(参考:Wikipedia)