只見線(福島県~新潟県。2003年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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只見線は2012年9月現在、会津川口~大白川が不通です  

 
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小出駅にて。キハ40系気動車です。  

  

今回は、福島県会津若松市にある会津若松駅と新潟県魚沼市の小出駅を結ぶ長大ローカル線、
只見線(ただみせん)を簡単に紹介します。

  

尚、大半の写真は2003年撮影と古く、また沿線風景の写真が少ないですが、ご了承願います。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間   営業キロ   備考  
JR東日本:只見線  会津若松~小出  135.2km  全線単線・非電化  
  
  
踏破達成時   2003年8月  
撮影時   2003年8月、2009年8月  

    

    

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起点駅の会津若松駅にて。
3面5線の構造で、只見線の列車は写真の3番線・4番線を使用します。
発着本数は少なく、西若松まで只見線に乗り入れている会津鉄道の列車の方が多いです。

  

会津若松を発車すると市街地を七日町(なぬかまち)、西若松と南下します。

  
  

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七日町駅にて2009年撮影(後方展望)。市街地の中に駅があります。

  

西若松を過ぎると右へカーブして、ほぼ直進する会津鉄道会津線と分かれます。しばらくは住宅地を走りますが、西へ針路を変えて阿賀川(大川)を渡ると田園風景へと変わります。そして会津本郷を過ぎると会津美里町へと入り、町の中心部にある会津高田に着きます。
会津高田を発車後、今度は北へと針路を変え、左手に山並みを見ながら田園風景の中を根岸、新鶴と北上し、磐越自動車道をアンダーパスして会津坂下町へと変わると若宮、そして市街地が近づいてくると左へカーブして西へ針路を変えて会津坂下(あいづばんげ)に到着します。会津坂下は会津盆地西部の中心地で、会津若松~会津坂下間の区間列車が1往復のみ設定されています。

  

 

若宮~会津坂下にて2016年撮影。会津盆地の中を走ります。

 

会津坂下を発車後もしばらく田園地帯を走りますが、やがて右へカーブすると会津盆地と別れ、いよいよ山岳区間へと入ります。左側の山に沿いながら勾配を上がり、左へカーブして谷を走ると塔寺、その後はトンネルを複数抜けて阿賀野川の支流・只見川沿いの田園地帯へ出ると会津坂本に着きます。ここからは終点の小出まで国道252号線とずっと並行しながら進んで行きます。
会津坂本を発車後は柳津町へと入り、右側を流れる只見川に沿って会津柳津、柳津の町並みを見ながら進み郷戸、只見川から離れて山深い所を走り滝谷と進みます。滝谷を発車後滝谷川を渡って三島町へと変わると、原谷トンネルを抜けて只見川沿いへと戻り会津桧原、トンネルを抜けて只見川を渡り再びトンネルを抜けると会津西方、そして只見川を渡ると右手に見える住宅地が接近し、会津宮下に着きます。

  

 

会津桧原~会津西方にて2016年撮影。只見川を渡ります。

 

会津宮下を発車してしばらくすると、只見川の深い谷を走るようになります。右手に宮下ダムとダム湖を見ながら走った後に只見川を渡り、滝原・早戸の両トンネルを抜けると早戸温泉郷に近い早戸着。その後は金山町へと入り、左側に只見川を見つつ蛇行しながら走ります。そして会津水沼を過ぎると只見川を渡り、今度は右手に上田ダムとダム湖を見ながら走ると会津中川着、その後は次第に只見川へと接近し、只見川の風景を眺めながら走ると金山町の中心駅である会津川口に到着します。

  
  

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会津川口駅にて。今でもタブレットの交換風景が見られますが、2012年9月23日に特殊自動閉塞式に切り替わり、タブレット閉塞式が全国のJR線から消えてしまいます。

  

会津川口を発車するとすぐに山間部へと変わり、只見川を渡って本名、その後は本名ダムを見ながら再び只見川を渡り本名トンネルを抜けると今度は只見川の峡谷を走ります。やがて周囲が開けてきて、会津越川付近からは只見川と少し距離を置いて走ります。そして会津横田を過ぎると只見川を渡り田園風景の中を走って会津大塩着。その後は山間部へと戻り、滝トンネル内で只見町へ変わります。トンネルを抜けた後は車窓左手に只見川を見ながら会津塩沢、会津蒲生と西へ進みます。

  
  

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会津蒲生を発車後は近代的な高架橋で叶津川を渡り、車窓左側に田園風景、その後は住宅地が展開されると線内の拠点駅である只見に到着します。

  
  

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只見駅にて。トリミングをした醜い写真ですみません。
線内の拠点駅で、島式ホーム1面2線の他に側線を有しています。
なぜかホームと駅舎が60m程離れています。

  

只見を発車するとしばらく田園地帯を走るものの、すぐに山間部へと入り、短いトンネルをいくつか抜けた後、只見ダムを迂回するように長大トンネルである田子倉トンネル(3,712m)へと入ります。そしてトンネルを出ると、田子倉湖のほとりの断崖にあり全体がスノーシェッドに覆われている冬期閉鎖の臨時駅・田子倉(たごくら)に着きます。
 
 
田子倉駅跡付近にて2016年撮影。田子倉駅は2013年に廃駅になりました。
  
田子倉を発車後は線内最長の六十里越トンネル(6,359m)へと入り、トンネル内で福島県から新潟県魚沼市へと変わります。そしてトンネルを出ると末沢川の渓流に沿って山間部を西へと走ります。やがて谷が少し開け、破間(あぶるま)川を渡り左へカーブすると大白川に到着します。

  
  

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大白川駅にて。新潟県へ入りましたが、まだ山の中です。

  

大白川を発車すると破間川の渓谷を西へ進みます。柿ノ木付近からは再び谷が開け、山間の田園風景を望みながら北へ走ると車窓右側・破間川の対岸に町並みが見えてきて入広瀬に着きます。
入広瀬を発車後は破間川に沿って蛇行しながら山間部を走り、今度は針路を南寄りに変えます。上条からはさらに谷が開けてきて田園風景の中を走り、破間川を渡ると市街地が現れ越後須原に着きます。

  

越後須原を発車すると起伏の激しい田園地帯を走り、やがて起伏が緩くなると魚沼田中、引き続き田園風景の中を南下して越後広瀬と進みます。越後広瀬を発車後は破間川を渡り、薮神付近からは魚沼産コシヒカリを作っていそうな広大な田園風景の中を走ります。その後は関越自動車道と国道17号線を続けてアンダーパスし、左側に小出の市街地を見ながら進むと左へカーブして魚野川を渡ります。そしてすぐに右側からの上越線と合流して終点の小出に到着します。

  
  

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小出駅にて。単式・島式ホーム計3面5線の構造で、只見線の列車は駅舎から離れた4・5番線を使用します。
かつては上越線へと乗り入れる列車がありましたが、現在はすべて小出止まりです。

  
  

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小出駅にて。写真は旧駅舎で、のちに改築されました。
現在の駅舎内にはキオスクもあります。

  

  

乗り鉄の注意点  

2012年9月現在、只見線では2011年7月の豪雨で被災したため会津川口~大白川間が不通となっています。なお、代行バスは運転されていないので公共交通機関だけで会津若松~小出を移動することはできません。
大白川~只見は2012年10月に復旧予定ですが、残りの会津川口~只見に関しては未定です。

  

現在運行されている会津若松~会津川口では6往復(他に会津若松~会津坂下の列車が1往復)、大白川~小出は4往復の運転です。なお、定期列車はすべて普通列車です。

  

運転間隔は当然開いていて、朝からデータイムにかけては約6時間列車が来ないこともあるので注意が必要です。

  

使用車両はキハ40系の独壇場です。非冷房車やロングシート車も運用に就いています。

  

会津若松~会津川口の所要時間は約2時間、大白川~小出の所要時間は45分前後です。
ちなみに会津若松~小出の所要時間は4時間強でした(2011年の被災前)。

  

  
のりかえ   

乗換駅   乗換路線  
会津若松駅   JR東日本:磐越西線 (郡山方面新津・新潟方面)  
西若松駅   会津鉄道:会津線  
小出駅   JR東日本:上越線  
  
(参考:Wikipedia)