仙台空港鉄道仙台空港線【仙台空港アクセス線】(2007年訪問)

仙台空港駅にて。写真の車両はＪＲ東日本のE721系電車です。

今回は、仙台駅と仙台空港を直結するために建設された路線、
仙台空港鉄道(ＳＡＴ)仙台空港線を紹介します。
尚、仙台～名取はＪＲ東北本線に乗り入れています。
仙台～名取～仙台空港をひっくるめて仙台空港アクセス線の愛称が付けられています。

また、今回の記事は東日本大震災発生以前の2007年と2010年に撮影した写真を使用しています。   

(Yahoo!地図を使用)  

路線名	区間	営業キロ	備考
仙台空港鉄道：仙台空港線	名取～仙台空港	7.1km	全線単線。交流20,000V(50Hz)電化

  

  

踏破達成時	2007年8月
撮影時	2007年8月、2010年8月

仙台空港アクセス線の列車は全列車、東北本線の仙台駅～仙台空港駅の運転です。
したがって、名取駅から仙台駅の間は東北本線乗り入れます。
写真の車両は仙台空港鉄道所有のSAT721系電車です。

名取駅にて。当駅が仙台空港線の起点駅ですが、仙台空港アクセス線としては中間駅です。
仙台空港方面と岩沼方面との乗換駅です。

名取を発車すると東北線の上下線の間の線路に入り、勾配を上って左へカーブして東北本線の上り線をオーバークロスし、引き続き高架線で住宅地を走り、国道４号線と仙台バイパスを続けてオーバークロスすると杜せきのした駅に到着します。

杜せきのした駅にて。島式ホーム１面２線に変更できるように準備工事がされています。
また、駅の右(南)側には巨大な建物のイオンモール名取があります。

杜せきのした駅を発車すると県道127号線の中央分離帯の直上を走り、仙台東部有料道路をオーバークロスして新興住宅地を見ながら走ると美田園に着きます。
美田園を発車すると右へカーブして増田川など小さな川を続けて渡ると田園地帯を走りますが、仙台空港の滑走路の延長上にある場所は地下トンネル(空港トンネル)をくぐります。

そして地上へ出ると右手に仙台空港を見ながら再び高架線へと上がり、最後は右にカーブして終点の仙台空港駅に到着します。
仙台空港やトンネルも東日本大震災時の津波によって甚大な被害を被りました…。現在は復旧しています。

仙台空港駅は頭端式ホーム１面２線の高架駅です。２番線は有効長が少し短いです。

仙台空港駅ホームにて名取方を望む。
この先左へカーブしてトンネルに入って行きます。

仙台空港駅の駅舎です。
仙台空港のターミナルビルとは連絡通路で結ばれていて、上下移動なしでスムーズにアクセスできます。

あとがき   

東日本大震災及び直後の大津波によって、
仙台空港線(特に仙台空港駅と空港トンネル)も甚大な被害を被りました。
しかし、関係者の不眠不休の努力により震災から約半年後の2011年10月１日に全線で復旧しました。   

乗り鉄の注意点   

仙台空港線の列車は普通列車または快速列車(２往復のみ)で、全ての列車が仙台～仙台空港の運転です。
運行本数は概ね毎時２～３本で、不等間隔での運転となっています。
また、快速列車の途中停車駅は名取駅のみです。

車両は仙台空港鉄道のSAT721系電車と、ＪＲ東日本のE721系500番台の２形式のみの運行です。
尚、両社の車両を併結した列車も運転されています。
列車の編成両数は２両または４両です。かつては６連も運転されていましたが、今はどうなのか…？

仙台～仙台空港の所要時間は、快速で17分、普通では概ね25分前後です。
ちなみに名取～仙台空港では、快速で７分、普通では概ね10分前後です。

  
のりかえ(仙台～名取を含む)   

乗換駅	乗換路線
(仙台駅)	ＪＲ東日本：東北新幹線 (東京方面、新青森方面)
(仙台駅)	ＪＲ東日本：東北本線(盛岡方面)、仙山線、仙石線 (地下ホーム)
(仙台駅)	JR東日本：仙石東北ライン
(仙台駅)	仙台市地下鉄：南北線、東西線。JR東日本：仙石線 (あおば通駅)
(長町駅)	仙台市地下鉄：南北線
名取駅	ＪＲ東日本：東北本線(福島方面)、(常磐線列車)

  

(参考：Wikipedia)