八戸線(青森県八戸市～岩手県久慈市。2005年ほか訪問)

八戸駅にて。

今回は、青森県の八戸駅と岩手県の久慈駅を結ぶローカル線、八戸線を簡単に紹介します。

尚、今回も写真が少ないですが、ご了承下さい。

今回の記事は東日本大震災前の訪問時、またダイヤなどについても一部を除き東日本大震災前のデータに基づいて作成しました。
また、2011年10月現在、種市～久慈間において運転を見合わせています。

(Yahoo!地図を使用)  

路線名	区間	営業キロ	備考
ＪＲ東日本：八戸線	八戸～久慈	64.9km	全線単線・非電化

 

踏破達成時	2005年８月
撮影時	2005年８月、2014年8月ほか

  

八戸駅は2002年の東北新幹線八戸延伸開業に合わせ、新しい橋上駅舎になりました。

八戸駅は単式・島式ホーム合わせて３面５線を有します。
改札内は青い森鉄道と共用(管理は青い森鉄道)ですが、八戸線の列車は１番線と２番線に発着します。

八戸を発車するとしばらくして右へカーブし、東北新幹線、そして青い森鉄道線と分かれます。田園地帯を八戸臨海鉄道線と並走しながら進み、長苗代を過ぎて右へカーブすると八戸臨海鉄道線が左へ分かれます。馬淵川を渡ると本八戸駅貨物扱所へ向かう貨物線(休止中)が左へ分かれ、市街地を高架区間で走り本八戸に到着します。本八戸は八戸市の中心駅で、商業地は南側の国道340号線沿いに広がっています。

本八戸を発車すると引き続き市街地を高架で走り小中野、新井田川を渡り地平に下りて陸奥湊、なおも市街地を東へ走り白銀、やがて港に近づき、【うみねこレール八戸市内線】の終端駅である鮫に到着します。

鮫駅にて。２面３線の構造で、八戸からの列車のうち、過半数が当駅にて折り返します。

鮫駅の跨線橋より久慈方を望む。住宅街の中を走ります。

鮫を発車すると、左手に蕪島(かぶしま)を見ながら進み、市街地が途切れると、海は近いものの主に森の中を走り、針路を南東へ変えます。休止中の臨時駅であるプレイピア白浜を経て陸奥白浜、種差海岸、大久喜、金浜、階上町に入り大蛇と、太平洋とは一定の間隔を置いたローカル風景の中を走ります。

種差海岸～大久喜にて。

階上駅にて。

階上～角の浜間で青森県から岩手県洋野町に入り、平内を経て港町が見えてくると種市に着きます。

平内～種市にて。ローカル風景の中を走ります。

そして種市を発車後はローカル風景に戻り玉川、宿戸と進むと、左手に太平洋の砂浜を望みながら走ります。

宿戸～陸中八木にて。

漁港に近い陸中八木、そして有家と引き続き太平洋岸を走り、少し小高い場所を走り陸中中野、そしてトンネルの連続で内陸部へ、久慈市に入ります。

有家～陸中中野にて。

高家川やその支流の谷間を進み、近くに浜が見当たらない侍浜を過ぎると長い山越え区間に入り、平地に出ると陸中夏井、住宅地や田園の中を走り、やがて市街地に入って久慈川を渡ると終着駅の久慈に到着します。

久慈駅は島式ホーム１面２線の構造で、他に三陸鉄道の単式ホーム１面１線があります。
線路はそのまま三陸鉄道北リアス線へ通じていますが、臨時列車を除き、ＪＲ・三鉄ともすべて当駅止まりです。

久慈駅は立派な駅舎が存在します(一部しか写せてなくてすみません…)。
北隣には三陸鉄道の駅舎があります。

  
乗り鉄の注意点  

八戸線では列車の本数が少なく、八戸市内の八戸～鮫では概ね毎時１本程度、鮫～久慈では１日９往復で、朝から昼間帯にかけて３時間ほど運転間隔が開くことがあります。
列車の運転区間は基本的に八戸～鮫と八戸～久慈ですが、朝の下り２本は青い森鉄道の三戸方面からの直通列車です。また、朝の上り１本は青い森鉄道の青森方面へ乗り入れ、終着駅の青森まで走ります。

車両はすべて気動車でキハ40系が活躍しています。また、１日１往復ずつ、『うみねこ』編成と『リゾートうみねこ』編成を使用した列車が設定されています(普通乗車券のみで利用可能。また、運転されない日もあるので事前に確認が必要)。

八戸～久慈の所要時間は概ね２時間前後です。

  
のりかえ  

乗換駅	乗換路線
八戸駅	ＪＲ東日本：東北新幹線。青い森鉄道：青い森鉄道線 (青森方面、盛岡方面)
久慈駅	三陸鉄道：北リアス線 (現・リアス線)

  

(参考：Wikipedia)

あとがき  

今回も写真が非常に少ないですが、記事を投稿しました。私が八戸線を訪問したのは2005年で、2011年３月11日の東日本大震災により八戸線と沿線一帯に大きな被害が出ました。被災者の方々に心よりお見舞い申し上げるとともに一刻も早い復興を願ってやみません。