新宮駅にて。2009年撮影。
今回は紀勢本線編の続き、JR西日本エリアに入りまして、
新宮~紀伊田辺間を簡単に紹介します。
尚、新宮~和歌山の区間は【きのくに線】の愛称が付けられています。
新宮~紀伊田辺間を簡単に紹介します。
尚、新宮~和歌山の区間は【きのくに線】の愛称が付けられています。
(Yahoo!地図を使用)
路線名 | 区間・営業キロ | 備考 |
JR東海・JR西日本:紀勢本線 | 亀山~新宮~和歌山市(384.2km) | 軌間1,435mm |
今回紹介の区間
路線名 | 区間 | 営業キロ | 備考 |
JR西日本:紀勢本線 | 新宮~紀伊田辺 | 105.2km | 全線単線・直流1,500V電化 |
踏破達成時 | 2002年3月 |
撮影時 | 2008年ほか |
新宮駅はJR西日本とJR東海の会社境界駅です。管理はJR西日本です。
新宮市の中心に駅があります。南国情緒が漂っています。
新宮市の中心に駅があります。南国情緒が漂っています。
2002年撮影。新宮駅は単式、島式ホームが各1面あり、2面3線の構造で留置線もあります。
特急『オーシャンアロー』や『スーパーくろしお』が新宮駅から大阪方面へ向けて運転されています。
特急『オーシャンアロー』や『スーパーくろしお』が新宮駅から大阪方面へ向けて運転されています。
新宮を発車するとしばらくの間は市街地を進みますが、すぐに市街地は途切れて雄大な熊野灘の砂浜に沿って走ります。
三輪崎~紀伊佐野間は内陸の住宅地を走りますが、その後はリアス式海岸の車窓で、宇久井駅を中心に海岸と内陸の景色が交互に入れ替わりながら進みます。那智の滝や熊野那智大社で有名な那智を過ぎると沿線は住宅地に変わり、紀伊天満からは市街地を走って紀伊勝浦に到着します。
紀伊勝浦駅にて。2009年撮影。
紀伊勝浦駅は観光地の玄関口です。名古屋からの特急『(ワイドビュー)南紀』はこの駅までです。
紀伊勝浦駅は観光地の玄関口です。名古屋からの特急『(ワイドビュー)南紀』はこの駅までです。
紀伊勝浦を発車するとすぐに山間部に入り、時折海を見ながらリアス式海岸の地形を湯川、クジラで有名な太地、下里、紀伊浦神と進み、半島の付け根を通って串本町に入ると紀伊田原で、その後も海と山が交互に展開し、古座川を渡ると古座に着きます。
古座からは熊野灘沿いを走る区間が続きます。
古座からは熊野灘沿いを走る区間が続きます。
駅名が印象的な紀伊姫を過ぎると車窓左側、熊野灘には岩が立ち並ぶ景勝・橋杭岩を眺められます。
その先には紀伊大島も望めます。
そして市街地に入ると、本州最南端の駅である串本に到着します。
その先には紀伊大島も望めます。
そして市街地に入ると、本州最南端の駅である串本に到着します。
串本を発車するとすぐにトンネルを交えながら右へ90度以上カーブし、再びリアス式海岸を走りますが、紀伊有田、田並と内陸の山間部を走ります。田並を過ぎると比較的太平洋の近くを走り、海もよく見えます。田子、和深、江住、見老津と同じような風景の中を進みます。その後は主に山間部を走り、やがて住宅地に入ると、すさみ町の中心地、周参見に到着します。
周参見付近にて。この付近は磯釣り、海釣りで有名です。
かつて新大阪からの夜行列車(通称:太公望列車)に乗って、この付近にも朝釣りを楽しむ人々が来ていました。
かつて新大阪からの夜行列車(通称:太公望列車)に乗って、この付近にも朝釣りを楽しむ人々が来ていました。
周参見からはさらに内陸を走り、日置川を渡り紀伊日置、そして次の椿は近くに椿温泉があります。その後は一瞬海を見て山間部から平野部に変わり、富田川を渡って紀伊富田、そして左手にアドベンチャーワールドが見えてくると間もなく白浜に到着します。
白浜駅にて。観光地の駅としての演出がなされています。
白浜駅自体は街外れの丘陵地帯にあり、白浜温泉街へは西へ約5kmの所にあります。
白浜駅自体は街外れの丘陵地帯にあり、白浜温泉街へは西へ約5kmの所にあります。
白浜を発車すると、丘陵地帯を走り、それを抜けるとやがて富田川と並行しますがすぐに離れ、朝来(あっそ)を過ぎると再び丘陵を走り、やがて沿線に民家などが増えて市街地に入ると紀伊田辺に到着します。
紀伊田辺駅にて。田辺市は和歌山県南部最大の都市で、すべての列車が停車します。
普通列車のほぼ全てが当駅で系統分割されています。
普通列車のほぼ全てが当駅で系統分割されています。
(つづく)
この区間は新宮~新大阪・京都間運転の特急『オーシャンアロー』『スーパーくろしお』が、概ね2時間毎に運転されています。
また、『(ワイドビュー)南紀』は名古屋~紀伊勝浦間、『くろしお』は白浜~新大阪間の運転です。
また、『(ワイドビュー)南紀』は名古屋~紀伊勝浦間、『くろしお』は白浜~新大阪間の運転です。
一方の普通列車は、新宮から紀伊田辺へと進むにつれて本数が減少します。
データイムの新宮~串本間は1~3時間に1本、串本~紀伊田辺ですと3時間半ほど間隔が開くことがあります。また、朝夕は新宮~紀伊勝浦間、新宮~串本間の区間列車も運転されます。さらに周参見~紀伊田辺間にも区間列車が下り2本、上り1本運転されます。
データイムの新宮~串本間は1~3時間に1本、串本~紀伊田辺ですと3時間半ほど間隔が開くことがあります。また、朝夕は新宮~紀伊勝浦間、新宮~串本間の区間列車も運転されます。さらに周参見~紀伊田辺間にも区間列車が下り2本、上り1本運転されます。
普通列車の車両は105系2連です。ワンマン運転でオールロングシートですがトイレの設備は付いています。
但し、朝方の周参見発紀伊田辺行きの列車の1本のみ113系4連(車掌も乗務)が運用されています。
但し、朝方の周参見発紀伊田辺行きの列車の1本のみ113系4連(車掌も乗務)が運用されています。
新宮~紀伊田辺の所要時間は特急で2時間弱、普通列車利用ですと3時間近く要します。
全区間単線ですが、特急は振子車両の381系と283系で、その性能を如何なく発揮して普通列車に大差をつけています。
全区間単線ですが、特急は振子車両の381系と283系で、その性能を如何なく発揮して普通列車に大差をつけています。
乗換駅 | 乗換路線 |
新宮駅 | JR東海:紀勢本線(津、亀山、名古屋方面) |
新宮駅 | 和歌山観光:旅館二の丸のケーブルカーの廃線跡(丹鶴駅跡まで徒歩10分) 国鉄:熊野地線の廃線跡。 |
紀伊田辺駅 | JR西日本:紀勢本線【きのくに線】(和歌山・大阪方面) |
(参考:Wikipedia)