人には、記憶しておかなければならないことがたくさんあります。
はじめて会った人の名前、現代用語や専門用語、仕事のマニュアル、 料理のレシピ、道順や電車やバスの発車時刻などです。
また、世の中の平和のためには、戦争などの歴史的な事実も忘れないほうがいいでしょう。
しかし一方で、忘れなければならないことも数多くあります。
つまらない失敗、身近な人とケンカしたこと、 失恋した相手のこと、気がかりなこと、イヤな思い出などです。
記憶しておかなければならないことを覚えておかないと、 生活のうえでさまざまな支障が生じます。
それとまったく同じように、忘れなければならないことを忘れられないでいると、
やはりいろいろな問題が起こるのです。
─忘れたいことを忘れる練習─

もしも嫌な思い出が頭に浮かんできたら、意識していい思い出を記憶に蘇らせてみる。そうすれば、いい思い出が、嫌な思い出を消し去ってくれる……。
「一生懸命がんばったのに、いい結果が出なかった」というのがいい例で、こういう場合には、「一生懸命打ち込んだ」という過程をいつまでも記憶にとどめておくことが大切だということ。
それは、これからの人生を生きるための勇気になり、生きる力を与えてくれる記憶に変化すると書いてあります。
でも僕は反論したい!
一生懸命頑張ったのにいい結果が出なかったからこそ、余計に悔しいのではないのか ?!
そんな悔しさと努力のすり替えなんて、すんなりとできっこないじゃないか!
だから僕は言う。
泣きたければ泣けばいい。反吐が出るほど泣けばいい。悔しがりたければ、これでもかと思うほどに悔しがればいい。
バケツでも蹴飛ばせばいい。花瓶でも割ってみればいい。自分の思いに蓋をしてはいけない。我慢も抵抗も抑制も必要ない。
時が必ず、癒してくれるから。
だから今は、泣けばいい、悔しがればいい。
でも、自暴自棄だけは絶対にダメだよ。
僕は忘れたいことをたくさん抱えて生きてきた。
だからこそ、君に言う。
無駄な抵抗はやめて時に任せなさいって。
時が必ず忘れさせてくれる。いや、そのこと自体を忘れなくても、痛みを取り除いてくれる。
人は痛みを忘れる生き物なんだ。だからこそ、ありがたくも二人目三人目の赤ちゃんが生まれてくるじゃないか。
お母さんなら分かったかな?
そう、人は忘れるからこそ、生きてゆけるんだよ。
君も今までそうやって生きてきたんだ。
だから、大丈夫だからね。僕が保証する。
ただひとつ、言っておかなくてはならないことがある。
その分、君は少し歳をとる覚悟が必要だけれどね。
でも、泣こうが喚こうが、歳はとるしね(苦笑)
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