今日も暑い一日だった。
人の命さえ奪うというのに、僕は猛暑と耳にするとどこか心が浮き立ってしまう。
今日も一冊の文庫本をショルダーバッグに入れて、近所のセブンで缶コーヒーを買って公園まで自転車を走らせた。
でも、あまり楽しみではない。
なぜなら、今読んでいる本に気分が乗らないからだ。タイトルだけは知っていた。でもそれが、何のタイトルかは知らなかった。目にした時に気づいた。あ、小説だったのか、と。
続きを読み始めたけど、やっぱりダメだ。死体だとか殺人事件だとか、僕はもう受け付けなくなっている。
それに、この人の文体にも惹かれない。
「スマホを落としただけなのに」
最後まで読めば絶対面白いのだろう。それは間違いないのだろう。だから、いったん置いておくことにした。110ページで。
家に帰れば読んでない本もあるけど、BOOKOFFだ。
100円コーナーで4冊買った。
「陽だまりの彼女」越谷オサム
「阪急電車」有川浩
「植物図鑑」有川浩
「舟を編む」三浦しおん←これ、読んでるような気がする。
おいしいコーヒーのいれ方 (1) 「キスまでの距離」村山由佳
未読だけど、これはもう名作と呼べる域にあるだろう。あった、と、手にしたけど、あまりきれいではなかったので買わなかった。
店員さんがお盆のウルトラセールを案内してたな。でもこの夏はもう無理だな。
「陽だまりの彼女」を少し読んだ。これはお気に入りになりそうだ。立ち上がった僕はグーグルマップをタップして自転車にまたがった。
覚悟はしていたけど、自転車は走りにくい方向へと向かう。それに丘を越えなくてはならない。
「斜め左です」
あ、うわ、どっちだ。
僕は選択を誤って、遠回りをしてしまった。
グーグルマップが、右だの左だの言わなくなった。まっすぐでいいらしい。30分ほどで坂の下に池が見えて目的地に到着した。
そして池の縁を自転車を押していて気が付いた。
ここ、何年か前に来たことがある、と。
今と違って時間の余裕がある勤務をしていた頃は、目的もなくむやみやたらと自転車を走らせていた。その時にたどり着いた公園だった。
日陰になるよさそうなベンチもなく、読書をあきらめた僕はリアルゴールドを飲み、トイレを使って帰路に就いた。
帰りは違う道を通ったけど、坂がきつい。
諦めて自転車を降りた僕の横を、電動自転車に乗ったお母さんが、すいすいと追い越していった。
ちなみに、帰路に着くではなく、帰り始めるという意味で「帰路に就く」が正解です。
就職の「就く」です。始まりです。
眠りにつく、も、この「就く」が正解です。
まあ、ひらがなにすればいいんだけど、無駄なようで、無駄ではない知識でした。
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