くだらないを調べると、こう出てくる。
問題にするだけの内容や価値がないこと。
くだらない海、というものはない。
くだらない空、というものもない。
くだらない風、というものもない。
個々人が、問題にするだけの内容や価値がないからといって、くだらない犬とか、ネコもない。
くだらないことは、人が介在して初めて発生する。
僕は最近よく、「くっだらねえ!」と口にする。
もちろん誰かに向けて言い放つのではなく、独り言だ。
でもそれは、“くだらない”が人を介在する以上、誰かに向けられている。
人生は劇中劇である。僕たちはこれまで過ごしてきた過去生と同じく、それぞれに今の自分を演じている。
それに完全に取り込まれていない僕の心が“くだらない”を発する。
気持ちのいいことではない。
それでも僕が、かろうじて正気であることの証明であると信じている。
あるとき、人は思い上がったりする。
それは、人生が一度きりで、今生がすべてだと信じているからに他ならない。
それを僕の辞書で引くと、感謝しらずの恥知らず、と出てくる。
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