くだらない | 風神 あ~る・ベルンハルトJrの「夜更けのラプソディ」
くだらないを調べると、こう出てくる。

問題にするだけの内容や価値がないこと

くだらない海、というものはない。
くだらない空、というものもない。
くだらない風、というものもない。



個々人が、問題にするだけの内容や価値がないからといって、くだらない犬とか、ネコもない。

くだらないことは、人が介在して初めて発生する。

僕は最近よく、「くっだらねえ!」と口にする。
もちろん誰かに向けて言い放つのではなく、独り言だ。

でもそれは、“くだらない”が人を介在する以上、誰かに向けられている。

人生は劇中劇である。僕たちはこれまで過ごしてきた過去生と同じく、それぞれに今の自分を演じている。
それに完全に取り込まれていない僕の心が“くだらない”を発する。

気持ちのいいことではない。
それでも僕が、かろうじて正気であることの証明であると信じている。

あるとき、人は思い上がったりする。
それは、人生が一度きりで、今生がすべてだと信じているからに他ならない。

それを僕の辞書で引くと、感謝しらずの恥知らず、と出てくる。


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