空に浮かぶ夏仕様の雲、心地よい風にも似合わぬ強い日差し、東京は真夏日だった。
自転車を漕いで坂を上がると、遠くに点在する赤の群れ。
それを彼岸花だと断定できたのは、ペダルをふた漕ぎしたあたりだった。

もうそんな時期になったのか。
あれはいつだったろう、白い彼岸花を探して自転車で河原を走った日があった。
今日も同じことをしたけれど、行けども行けども散らばるのは赤い花。
ようやく見つけた白い群れに僕は自転車を止めた。
純白とも違うやや黄色みを帯びたその花は、辺りに清々しい空気を放っていた。

BOOKOFFの袋に入った文庫本が溜まっていく。それなのに今日も買った。
店舗限定の割引券があったからだ。
それを袋の中で見つけたのはつい先日。7月から9月まである。もう終わりじゃないか、失敗したなあ……。
探していた本はなかったけれど、3冊買った内、一冊は108円コーナーだった。そのコーナーから抜き取ったのが、僕が絶対買いそうもない本。
そのタイトルは『君の名は。』
買いそうもないというのは、あまりにも有名になったからというだけで他の意味はない。

山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。
一方、東京で暮らす男子高校生・瀧も、山奥の町で自分が女子高校生になる夢を見る。やがて二人は夢の中で入れ替わっていることに気づくが―。
出会うことのない二人の出逢いから、運命の歯車が動き出す。長編アニメーション『君の名は。』の、新海誠監督みずから執筆した原作小説。
─「BOOK」データベースより─
僕ぐらいの年齢でこの本を買う人はいないのではなかろうかと思う。けれど、感性が錆びついたら、上手い読み手にも素敵な書き手もどきにもなれないと僕は考えている。
読み終わったらレビューを書いてみたい。
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