みなさんこんにちは。
さっちゅです。
昨年は、ニンティアオ(=カラガナ)の資源量調査を行いましたが、今年取り組む調査は発芽実験です。今日からまたスタッフが交代で、ニンティアオの発芽実験の様子をお知らせします。
(ちなみにこれは昨秋の資源量調査のひとコマ)
ホルチンは、通常6月半ごろから雨季に入ります。そしてこの雨季は、植栽と並ぶ重要な緑化手段である種蒔きの時期です。今年の種蒔きは、通常行っている起耕しての種蒔きだけでなく、2品種を異なる2種類の方法で播いて、どれだけ発芽・生長するかを調べる予定です。
なんでこんな実験をするかというと、要するに飼料を安く生産するためです。ニンティアオは、在来種でもあり土壌改良効果もある優秀な乾燥地緑化樹種なのですが、家畜の餌になる木(=飼料木)としても優れた特性を持っているのは、以前からお伝えしていますね。しかし、その側面はほとんど注目されていません。なので、参考にできる資料などが少ないのです。じゃあ、自分たちでやってみようということで、昨年からいろいろ実験を始めました。
緑化効果を最優先するためには、活着率を高めることが重要です。緑化ネットワークのニンティアオ植栽は、苗木の厳選や植栽前の管理、そして植栽後は灌水の徹底などで通常の2倍以上、平均約60%という高い活着率を誇ります。しかし、飼料木として利用する場合は、活着率よりも生産コストが重視されます。そこで、植栽はもちろん、通常行っている起耕を伴う人力による播種では、あまりに高コストなので、直播きや、将来的には農業用ドローンやヘリコプターを使った大規模播種を想定し、発芽実験を行ってよりコストパフォーマンスの良い方法を見出すための実験です。
でも、現場に播く前に、購入した種がそもそもちゃんと発芽する種なのかどうか、先に事務所で調べることにしました。もし事務所で水をかけても発芽しないような種だったら、条件がさらに悪くなる現場ではきっと発芽しないでしょうからね。その時は業者に文句を言って種を取り換えてもらうつもりです。種の調達業者の選別にもなりますね。
方法は簡単です。100粒ずつ種を数え、
(うぇんじゅん、大丈夫?108粒くらい入ってない?)
湿らせた紙を敷いた皿にならべていきました。
これから毎日同じ時間に皿を確認し、発芽した種があれば、それをカウントして取り除いていきます。そうすれば発芽率が分かりますね。
実験開始の翌日から順調に発芽しはじめました。こちらの画像は実験開始から3日後の8粒発芽した様子です。
ちゃんと発芽することが分かってまずは一安心です。次は第二段階、実際に砂を持ってきて、現場を再現して砂の上に播いてみます。
(つづく)
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