那向毛皮族


あれから 20年?わたしは未だに自転車にミラーをつけていない。


こないだスポーツ用品店でミラーとにらめっこしたが、やはり買わなかった。


ミラーはつけるべき、つけたほうがいい、そういうコメントが多くついた、『上級者はミラーをつけない』という YouTubeを途中までみた。自分を上級者と言わないと前提しておきながら、自分は上級者ですと言わんばかりの語り口に矛盾があり、さすがにそこは納得行かなくてみるのをやめたが、私自身、ミラーは要らないと思うサイクリストではある。そして、上級者はミラーをつけない、というワード自体は、挑発的で少し不味いなとは思いつつも否定しない私なので、ちょっとその辺、語ってみたいと思う。




まず、自転車において最も必要なのはカロリーであるとわたしは思っている。食事量。運動に見合う食事量をとらねば、安全もクソもない。ふらついてしまう、止まれない、意識すべきことに意識がいかない。食事量がまず保障できねば、自転車に乗ることは許されないと考える。

つぎに装備品だ。

順位としては左右対称性を保障するためのなんらかの装備品が先に来る。安全走行は道交法のいちばん最初に説かれており、左右対称性の保障はそのいちばん最初の道交法に則ることになるからだ。そのあとでそれ以降の法律に則った装備品を揃え、それにさらに、自分に必要だとおもう装備品を加える。だからミラーが法制化されれば私は一応、つけるだろう。ただ、やはり法制化されてほしくないなと思う気持ちもある。なぜか。


ミラーがあると、おそらくミラーを膝で蹴ってしまうであろうことが想像つくのがひとつ。

もうひとつは、目の情報に頼ると、せっかく自転車は開放的に音が聞ける乗り物なのに、その聴覚情報をおろそかにしてしまう恐れが大きいということだ。


私が殺意ある大型トラックを避けるためのテクニックにおいて、聴覚情報はあまりにも重要だった。

聴覚情報さえ研ぎ澄まされていれば、殺意あるトラックはすんでのところで躱せる。逆に言うと、殺意あるトラックはすんでのところで躱さないと、ほんとうに危ないのだ。殺意があるのだから。余裕をもって躱すと避けた方向へ食らいついて来られてしまう。


聴覚情報を研ぎ澄ますほど、自転車に関して順序よく技能や技巧、整備能力を育ててきたなら、上級者と呼んでいいのではないかと、わたしからは上級者の定義をそうさしだそう。もしそこを育てていないなら、視覚情報に頼って、大型トラックに殺意などない、と性善説にたったうえで、ミラーを欲すると良いと思う。


ミラーをつけるとしたら右につけるだろう。

右が重くなる改造に対して、左に補う錘をつけるだろうか?

もしもそれをやらないでミラーをつけることに執心するのであれば、それは道交法のいちばん最初を無視した、追い越しの安全性のあたりについて語る道交法のほうを優先した考え方で、それは間違っているとハッキリ言える。


ミラーをつけるなら、右にも左にも、しかもドロップハンドルの端をミラーのために少し切ってから取り付ける、そうであるなら私は何も言わない。しかし、ミラーをつけるサイクリストが果たしてそこまでやっているだろうか?やっていないんじゃないだろうか。


また、ミラーを膝で蹴飛ばして走行中に落としてしまった場合には、後続が自動車ならグシャリと踏み潰して事故というまでには至らないかもしれない。しかし後続が自転車や原付きなどである場合、それは事故のもとになる。できるだけロードバイクにこちゃこちゃと余計なモノをつけないほうがよいというのは、そのへんにれっきとした理由がある。部品点数はなるべく少ないほうが正義というのは、なにもスピードのための軽さの話からだけではない。軽さは体力維持を支えてくれるし、もしもの故障のときのデメリットを軽減してくれるものでもある。安全のためにも軽さの追求は大事な話なのだ。



私が先ずオススメするのは運動量に対する適切な食事量、左右非対称性の是正、それからのミラーの話なので、もしもその2点をきちんと語らないでミラーの話をするひとがいたら、さすがに私はそのひとを私よりは下級者だと見做す。



かんたんにいうと、ミラーのために法改正するよりは、自転車の左右非対称性の是正の法改正をするほうが先だ。絶対にそちらのほうが先だ。



そして、そのあとの話で、ミラーの要る要らないを論じたい。私はその程度にはミラーを要らないものであるとは主張する。




私は小さい頃からちゃんと車道ひだりを走るようにしていたので、聴覚情報の処理は卓越している。あんまり耳が良すぎて、音が反響しまくるトンネルでは普通の人以上にビビりまくることになってしまうのだが…。



とかく、ミラーは視覚情報と聴覚情報にタイムラグをつくることは想像に易いため、上級者はミラーをつけない、これは挑発的なコトバではありつつも、真であると、私は解説する。







こんばんは🙂



金子清文さん、元気〜?


















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