トウシューズは、お店で売っているのは完成品ではなく、
半完成品です。
自分に合わせてカスタマイズしないと、
立てないし踊れないですよね。
履いてみては加工し、
履いてみては加工し、
を繰り返し、
自分に合ったカスタマイズ方法を
工夫して見つけていくことが大事です。
私もこれまで、
ポワントの加工に失敗して、何足も無駄にして
自分なりのやり方を見つけてきました
さて、トウ先に入れたボンドがよく乾きました。
まずはこの写真を見てください。
これ、まっさらのトウシューズに足を入れて、立ってみた写真です
トウ先のプラットフォーム(通称ブウ鼻)が床についてないし、
もし、これを無理矢理つけようとすると、膝を曲げなくてはいけません。
それに、靴底がぺったんこ。これ、通称「おせんべい」と言います
立つのに必死、何かに掴まらなくては立てません
それと、実は、
私、足首が硬いんです
足首回しのエクササイズを何年も続けているのですが、まだまだ硬いのです。
で、足首が強いんです。
人生で一度も足首の捻挫をしたことがありません
そんな私の足に合わせて、
膝をまっすぐにして立ちやすいように
インソールを細工します。
かかとから、べりべりっとインソールをはがします。
トウシューズ職人さん、ごめんなさい
BLOCK(ブロック)のトウシューズは、はがしやすくて細工がしやすいそうですが、
最近はのりが良くなったのか、はがすのにちょっと苦労します
かかと側の釘も抜いちゃいます。
必要のなさそうなインソールは切っちゃいます。
何度も試し履きをしながら、
まっすぐ立てるまで調節していきます。
最後に上側のインソールが
使っているうちにずり落ちてきて気持ちが悪いので、
かかとの部分で一針止めておきます。
まだ、もう少し工程が必要ですし、
インソールをもう少しいじりたいところですが、
これがビフォーアフターです。
これはあくまでも、私のやり方です。
足の硬さや
足の強さ
踊り方、バレエの経験
靴の種類
などで、やり方が異なります。
間違ったやり方をするとけがの元になりますし、
トウシューズがだめになって履けなくなってしまうこともあります。
作業は慎重に行ってください。
まだまだ作業は続きます。