ランニング・デビルマン -102ページ目

ランニング・デビルマン

走るデビルマンの平和を守る闘いの記録を綴ったブログ。家庭平和を守る為に、大会参加は少なくなってきましたが…。
大会で見かけたら声をかけてください。

「とにかくこのふらふらの状態をなんとかしなくちゃ…。」

幸いにして自販機はあるので、進みながら目に付いた販売機で片っ端からカロリーのある飲み物を買って補給。

赤コーラでお腹はたぷたぷだ…。


この区間で後続にガンガン拔かれまくり、気が付けば前後に全くランナーが居ない寂しい状況に。
迂回路から本線に戻り、大滝温泉の自販機でダメ押しコーラを飲んだところで回復して来た!


「まだ行ける!諦めるにはまだ早い!前回の方がキツかったのに正丸手前まで行けたじゃないか!」


自分で自分を鼓舞し、再び走り出す。



ここで応援に駆けつけてくれた『キヨ妻』さんに遭遇。誰もいなくて寂しかっただけに、ここで知り合いに逢えただけでテンション上がるデビルマン。


「すいません、予想以上に遅くなってしまって。本当に長い時間すいません。」


いつ来るとも判らない自分を待っていてくれた事に感謝するデビル。
気が付けばあれだけ気になっていた足の痛みも気にならなくなっていた。


CP4 大達原 67.5km 17時48分


到達予想タイムより約1時間近くの遅れ。時間内完走はもはや厳しいが、準完走ならまだイケる。再び気を取り直すとCPでガッツリ補給をし、ナイトデビル遂に降臨!!



残念ながら写真はない…。


妖しく光るミニデビルウイングとヘッドライトで装備を整えたデビルマンが秩父へ向けて走り出す。


「ありがとうございました。行きます!」
「頑張って!!」


久々の暗闇デーモンとの闘いが始まった…。





お楽しみはこれからだ!!


《続く》
「お腹のカレーがこなれるまで歩こう」

上りは歩き、下りは走る。栃本の関所跡を過ぎ一路秩父湖を目指す。

「川又を3時に到着できれば完走出来ると思ってたから、3時に出発出来たら上出来だよ。」

百戦錬磨のzoffy兄さんにそう言ってもらえれば行けるかも?という気になるから不思議なものだ。完走請負人と言われる絶対的な安心感がこの人の強さだろう。



秩父湖の売店で二人でクーリッシュを買ってチューチュー吸いながら進む。
いい年こいたおっさんがクーリッシュ吸いながら川越目指す姿はなかなかにシュールな絵であったであろう…。


やがて、崖崩れのために設定された迂回路の分岐地点へ。きちんとガードマンが居るのでここで間違えることはなさそうだ。そして本当ならずっと下りのこの区間が、突如上り坂へとなっていたのであった。

(1.7キロ追加されるだけでなく上り坂も追加されてるとはな…。)


道幅も細く、車が来ると結構気を使わなくてはいけないし、でも、下りは走らなくちゃな…。上り坂を越えて、下りに入るがこれがまた結構急勾配。

(走らなくちゃ、走らなくちゃ、zoffyさんに迷惑かける訳にはいかない…。)


ところが心とは裏腹に全く走れなくなり、両腕が痺れはじめる。

(駄目だ…。走れない…。)

水分も食事も摂っているはずなのに脱水に似た症状が襲いかかる。とにかくこんな事にzoffyさんを巻きこんではいけない!

先行して待っていてくれたzoffy兄さんに

「すいません。走れなくなったんで先に行ってください。ゆっくりと進みますので。ここまでありがとうございました。」

雁坂でのzoffyさんの唯一の準完走は俺のせいだ。あとはきっちりと完走しているし、普通に走れば余裕で完走出来る人なのだ。俺ごときに巻き込むわけにはいかない…。

zoffyさんも多くは語らず、一言声をかけてくれると前を向いて颯爽と走り出した。
相棒と二人で川越まで行きたかったがそれも自分の力の無さが許してくれない。雁坂は甘くは無いのだ。



「zoffyさん、何急いで行っちゃったの?」

ちょっぴり太めの変タイガーにもここで遂に抜かれてしまう。



万事休すか…。早くもこの時点でデビルは敗色濃厚、既に諦めモードになっていたのでありました…。


《続く》
「今年はスズメバチ大丈夫そうですね!」

そんな会話を交わしながら雁坂の下りを行く。

「アルトラのオリンパスどうですか?」
「HOKAはスポンジみたいなソールで、200キロくらいでダメになるんですよね。」

そうかと思えば雁坂ガルには

「山の中にデビルがいる!幻かしら…。」


などなど、みんな抜かしざまに声をかけてくれるのが嬉しい。雁坂に参加している人達は走力に違いがあれどもみんな仲間だと思う。そんな大会になっているのもやはり

T代表

を始めとしたSAJスタッフのお陰なんだろう。どんなに苦しくてもまた出たくなる不思議な魅力を持つ大会、それが雁坂峠越え秩父往還なのだ…。


「zoffyさん、道路が見えましたよ!もうすぐ川又ですね!」

長い長い峠の下りをやっと抜け、再びロードに戻って来た…。



CP3 川又 52.0km 14時50分


想定タイムから約20分遅れ。それでもまだまだ完走出来る可能性はある。それに死にそうになりながらここまで来た去年とはダメージの度合いが全く違う。

ここでデビルウイングをおろし、デビルハンドを外してくつろぎながら名物のまことちゃんカレーを頂く。



(提供:こかぶスポーツ)

美味い!美味いけど味を堪能しながら食べる余裕はもはや無い。カレーは飲み物カレーは飲み物…と自分に言い聞かせながら流し込む。
咀嚼しなかったツケがこの後襲ってくるとは考えもしないデビルであった…。

ここで変タイガーに追いつかれる。ただ出発はデビルのほうが早かったので暫くは先行するのだが…。


「ご馳走さまでした!行ってきます!」
「川越で会おう!!」


CPに別れを告げるデビルマン、まさかこの後あんな状態に陥るとはこの時は夢にも思わないのでありました。


《続く》
「あの~一緒に写真撮ってもらって良いですか?」

「どうぞどうぞ。雁坂峠でデビルマンに逢えるのは一年に一回だけですから~!」

一般登山客の少し熟した山ガールの方々と日本三大峠で記念撮影。zoffy兄さんカメラマンやってもらって申し訳ありませんでした…。

「急いでいるところすいませんでした、頑張って下さい!」



こうしてCP2 雁坂小屋 42.0km 12時23分に到着。完走想定タイムが12時25分なのでここまではほぼ予定通りに来ている。


今年は雁坂の魔女『カメリア』さんがお休みのため、代打さかこさんがチャイナドレスでお出迎え。やっぱりチャイナドレスは女性が着るものだな…。と改めて実感。

「ガッチャごんがなんか真っ白になってたよ。」
「え、あいつ元々白いじゃん」
「いや、なんか真っ白に燃え尽きてた。」

どうやら嫁が趣味のあの人も苦戦しているようだ。デビルとはレベルが全く違いますが…。


今年は荷揚げを兼ねた大会が中止だったこともあり、ここでの補給は出来るだけ少な目に済ます。それでもおにぎりやらお粥やらフルーツやらが並んでいて、SAJの大会にかける底力を思い知らされる。本当に開催出来た事に、参加出来た事に感謝をしなくてはいけない。


「ありがとうございました。行きます!」
「今年は川越まで自分の脚で帰って来て」
「ラジャー!!」


意気揚々と出発するデビルマン、最初のうちはアップダウンを繰り返す山道なのでそれなりのスピードでは進めていたものの、後半以降は急峻な下りを行かなくてはならない。

途中、ふかふかで気持ちの良いシングルトラックもあったものの、それは一瞬だけ。


トレイルを得意とする人は良いかもしれないが、トレイルを全く知らない(ほぼ雁坂しか知らない)デビルにとってはこれ以上の難敵はいない。後ろについてくれているzoffy兄さんとかなりゆっくり下っていく。この区間で一体何人に拔かれただろう?


毎年恒例で足の親指の爪は下り坂デーモンに全部もっていかれた…。



【※閲覧注意 後日撮影】



《続く》
CP1 広瀬湖畔 33.3km 9時49分

スタートから約4時間20分、想定から5分遅れの到着だが脚の状態を考えればまあまあだろう。

ウチワのおねえちゃんから
「カッコイイ…。」
「当たり前だろ。さあ一緒に山に行くぞ!!」

「いや、この先は厳しいの知ってるんで…。」

あっさりとナンパ失敗。
お蕎麦と飲み物を補給し、ストックを取り出すと山の登りに備える。CP1を出発し本格的登山道に入る前にデビルの足元を支える

R×Lの靴下部長

を発見!!応援に来てくれていたのだが、宣伝効果を狙うならもっとメジャーな大会に出没したほうが良いのになあと思いつつ、近くにいた

謎の美女

が気になるデビル…。部長妻なのかなあ…と悶々としながら先を急ぐ。


やがて…
本格的な登山道へ到達した…。


ここから先はリタイヤしても自分の脚で引き返さなくてはいけない道だ。まさしくここからが本当の意味での雁坂峠越えなのだ…。

登山道へ入る前に腰を下ろし休憩&補給。ブラックサンダーが美味い。


zoffy兄さんと共に、山道アタック!!
流石に三回目ともなるとある程度コースが把握出来ているので、無駄に頑張ろうとしないで進むことが出来る。途中で美女軍団による応援が聴こえてくるも

「あの声は峠からじゃないですよね。」
「峠はもう少し先ですよね?」

と冷静な判断がくだせた。


つづら折りの道を登っていくと景色が開け、見事な景色が!


雲が多いものの、去年とは打って変わって素晴らしい眺望を堪能することが出来た。

(もしかしてこのままいけるんじゃねえか?)

確かに上り坂デーモンは強力ではあるが、この先にはもっと強大なデーモン達がいることをこの時のデビルは忘れていたのだろうか?
本当の意味の闘いは実はこの後から始まるというのに…。

こうして、ほぼ順調に登りを進んできたデビルマン&zoffy兄さん、日本三大峠の一つである雁坂峠を制覇した…。





《続く》