(早くこの区間を抜けなくちゃ…。変なもん背負っちゃったらヤバイし…。)
思いとは裏腹に歩くようにしか進めないもどかしさ。
それでもなんとか外界の灯りが見える所まで降りて来た。
正丸駅を横目に見ながら次のCPを目指す。この区間は右手に川を見ながら柵沿いに延々と同じような景色の繰り返しだ。
(まだまだロックガーデンには辿り着かないだろうな…。)
と思っていたら結構呆気なく到着。道路を横断して絶賛真夜中営業中のCP7に到着。
CP7 西吾野 110.2km 1時57分
こんなに時間かかったのか?
ここで遂に予想以上に遅れていることに気付く。正丸の幽霊デーモンとの闘いが想像以上に時間を狂わせてしまったのか?準完走も厳しくなってきた。
ここではスナック愛のママと久々の再会。
「長い時間待たせすぎ!!」
後半のエイドになればなるほど営業時間が長くなるのもウルトラならでは。本当にスタッフの皆さんには頭が下がる思いである。
そしてノンアルビールと入麺をたらふくいただき、デビルご満悦で再出発。
「ありがとうございました。行きます!」
「頑張って!」
何度このやり取りをしてきただろうか?メジャーなウルトラにはない温かさがここにはある。無くならないで欲しい大会である事は間違いないのだ。
ところが再スタートしてすぐにデビルの体に異変がおきていた。
(あれ?なんか変だ…。)
気が付くとまっすぐ進めなくなっていたデビルマン。
(なんでこんな時間にあんな所に人が立ってんだ?あれ?あっちにも…。)
終盤戦、遂に最強にして最大のデーモンがデビルに襲いかかってきたのでありました…。
《続く》
(脇見しちゃ駄目よ~、ダメダメ!!)
恐すぎると思わず笑いを取りたくなるのは正装ランナーの性か?と言ってもまわりには誰もいないはずなのだが…。
名栗元気プラザを通過し、灯りが見えた時には心底ほっとした。
CP5 正丸峠 99.3km 23時38分
トイレに駆け込みがあったりして弱冠の遅れがあるもののまだいける。
ここではカップラーメン醤油味をいただく。なんでこういう時に食べるカップラーメンって美味いんだろうな。普段はインタントなんてほとんど食べないだけに、余計に格別なのかもしれない…。
「この後は10人くらいですね。」
スタッフが秩父と連絡を取り合っている。
ほぼビリッけつって事か。前回、前々回の時はもっと沢山のランナーがいた気がするのだが…。
参加者のレベルが上がってしまったのか、それとも諦めが早くなってしまったのか?どちらなのか、それとも別に理由があるのかは判らない。それでも先に進むしか道は無いのだ。
「決して後ろを振り向いてはいけない…。」
今回欠席の雁坂の魔女からの伝言である。
下りに備え、再びデビルストックを取り出すと漆黒の闇の中へその身を投じるデビルマン。
「ご馳走さまでした!行きます!」
「頑張って!」
(暗すぎだろ…。)
正丸峠と言えば四つん這いの女の幽霊伝説、数々の事故死した霊などなど…。心霊スポットとして有名な場所を真夜中に独りで行くのはマジ恐い。
暫く進むと、峠の下り道、後ろから来た車のライトに照らし出されて浮かんだ影が一瞬見えたのだが
二人?
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
だ、誰もいないよな、それとも後ろから誰か来てるのか?いや振り向いちゃ駄目だ!
この時ほど正丸幽霊デーモンに怯えたことは無い。
(目の錯覚だよな、速く下ろう。)
どうやら両足首を掴んでる奴がいるようだ。痛みがぶり返してきてもはや薬も効かない状態に。なかなか前へ進めないじゃないか!!
次のCPにはあの人が待っていてくれるのだから速く行かねば…。
デーモン総攻撃にやられまくり、敗色濃厚なデビルマンなのでありました…。
《続く》
恐すぎると思わず笑いを取りたくなるのは正装ランナーの性か?と言ってもまわりには誰もいないはずなのだが…。
名栗元気プラザを通過し、灯りが見えた時には心底ほっとした。
CP5 正丸峠 99.3km 23時38分
トイレに駆け込みがあったりして弱冠の遅れがあるもののまだいける。
ここではカップラーメン醤油味をいただく。なんでこういう時に食べるカップラーメンって美味いんだろうな。普段はインタントなんてほとんど食べないだけに、余計に格別なのかもしれない…。
「この後は10人くらいですね。」
スタッフが秩父と連絡を取り合っている。
ほぼビリッけつって事か。前回、前々回の時はもっと沢山のランナーがいた気がするのだが…。
参加者のレベルが上がってしまったのか、それとも諦めが早くなってしまったのか?どちらなのか、それとも別に理由があるのかは判らない。それでも先に進むしか道は無いのだ。
「決して後ろを振り向いてはいけない…。」
今回欠席の雁坂の魔女からの伝言である。
下りに備え、再びデビルストックを取り出すと漆黒の闇の中へその身を投じるデビルマン。
「ご馳走さまでした!行きます!」
「頑張って!」
(暗すぎだろ…。)
正丸峠と言えば四つん這いの女の幽霊伝説、数々の事故死した霊などなど…。心霊スポットとして有名な場所を真夜中に独りで行くのはマジ恐い。
暫く進むと、峠の下り道、後ろから来た車のライトに照らし出されて浮かんだ影が一瞬見えたのだが
二人?
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
だ、誰もいないよな、それとも後ろから誰か来てるのか?いや振り向いちゃ駄目だ!
この時ほど正丸幽霊デーモンに怯えたことは無い。
(目の錯覚だよな、速く下ろう。)
どうやら両足首を掴んでる奴がいるようだ。痛みがぶり返してきてもはや薬も効かない状態に。なかなか前へ進めないじゃないか!!
次のCPにはあの人が待っていてくれるのだから速く行かねば…。
デーモン総攻撃にやられまくり、敗色濃厚なデビルマンなのでありました…。
《続く》
CPを出てまもなくの交差点を右折すると、正丸峠方面へ向かう道となる。ここまで段々と賑やかになってきた周りの景色が今度は段々と寂しくなってくる…。
しかもこの時間では既に後続のランナーも少なくなってきていたのだろう。
前方にも誰もいないし、当然出歩いている一般の人もいないしで
この広い世界に独りきり…。
時々スマートフォンを弄りながら寂しさを紛らわす。ツイッター情報で白い人がとんでもない時間に正丸峠通過してるのを知る…。
それに引き換えこの俺のなんとも情けないことよ。三度目の正直どころか二度あることを三度繰り返そうとしているのか…。
やがて、水分を取りすぎたツケはここに来て表面化。芦ヶ久保のトイレに駆け込み一息だけのハッピータイム。
ここに至っては捨てる区間なんか無いはずなのに歩きで進むしか方法が無い。
(去年はこの歩道が川のようになっていて、トラックに轢かれそうになってたっけ…。)
今年は天気にも恵まれて、なんだか吐く息が白く見える。暑さに苦しむことも無く、このコンディションを活かせない自分の力の無さを嘆くしかないのか…。
去年収容されたポイントを過ぎ、遂に正丸トンネル手前の右折地点まで来た。
(ここから先は本気で怖いんだよな…。)
この広い世界に独りきりなデビルマン、覚悟を決めて進んで行く。ヘッドライトとハンドライトの光だけが頼りだ。
もしここで電池が切れちゃったら?
そんな想像したら恐ろしすぎておしっこチビリそうになりながら進むデビルマン。
時折現れる『名栗元気プラザ』までの距离表示を目印にしながら…。
ん?名栗元気プラザ…。
あそこって確か宮崎ツトムの事件があったとこだよな…。
(((((((( ;゚Д゚))))))))ガクガクブルブルガタガタブルブル
走るのが遅いとマジで怖すぎる時間帯にここを抜けなくてはいけないというとんでもなくスパルタなコース設定を改めて噛み締めるデビルマン、疲労蓄積、完走出来ないという諦めモード、そして恐怖という三重苦に喘ぎながらCPを目指すのでありました…。
《続く》
しかもこの時間では既に後続のランナーも少なくなってきていたのだろう。
前方にも誰もいないし、当然出歩いている一般の人もいないしで
この広い世界に独りきり…。
時々スマートフォンを弄りながら寂しさを紛らわす。ツイッター情報で白い人がとんでもない時間に正丸峠通過してるのを知る…。
それに引き換えこの俺のなんとも情けないことよ。三度目の正直どころか二度あることを三度繰り返そうとしているのか…。
やがて、水分を取りすぎたツケはここに来て表面化。芦ヶ久保のトイレに駆け込み一息だけのハッピータイム。
ここに至っては捨てる区間なんか無いはずなのに歩きで進むしか方法が無い。
(去年はこの歩道が川のようになっていて、トラックに轢かれそうになってたっけ…。)
今年は天気にも恵まれて、なんだか吐く息が白く見える。暑さに苦しむことも無く、このコンディションを活かせない自分の力の無さを嘆くしかないのか…。
去年収容されたポイントを過ぎ、遂に正丸トンネル手前の右折地点まで来た。
(ここから先は本気で怖いんだよな…。)
この広い世界に独りきりなデビルマン、覚悟を決めて進んで行く。ヘッドライトとハンドライトの光だけが頼りだ。
もしここで電池が切れちゃったら?
そんな想像したら恐ろしすぎておしっこチビリそうになりながら進むデビルマン。
時折現れる『名栗元気プラザ』までの距离表示を目印にしながら…。
ん?名栗元気プラザ…。
あそこって確か宮崎ツトムの事件があったとこだよな…。
(((((((( ;゚Д゚))))))))ガクガクブルブルガタガタブルブル
走るのが遅いとマジで怖すぎる時間帯にここを抜けなくてはいけないというとんでもなくスパルタなコース設定を改めて噛み締めるデビルマン、疲労蓄積、完走出来ないという諦めモード、そして恐怖という三重苦に喘ぎながらCPを目指すのでありました…。
《続く》
CP5 秩父 85.0km 20時37分
想定タイムから約1時間の遅れ。まだまだ大丈夫のはずだ。
今年は秩父にはしーちゃんがいない…。去年あれだけ恐怖のどん底に叩き落とされたくせにいないと寂しいから不思議だ。
秩父はユニバの皆様が仕切っている。いつかは俺も光の国の住民になりたいものだな…。もう少し子供が大きくなって父ちゃんがいなくても大丈夫になったら参加させてくださいね…。
ここでは栄養ドリンクを頂き、食料も補給。エイド区間は長いが、ちゃんと食事が出来るのが雁坂の良いところだ。
「唐揚げいる?」
「いや、流石に唐揚げはヤヴァい…。」
ちょっと躊躇するところからして胃腸がだいぶ弱ってきていたのだろうか?
それにしてもそう考えると山を降りてからの不調は食料補給が足らなかったせいかもしれないな…。カレーも消化しきれなかったし…。
ここではじめてツイッターでつぶやいて見る。
秩父着いた。完走は厳しいか?
スマホ対応にしたデビルハンドがはじめて役に立った。このあと正丸峠に向かう途中で何度かリツイをチェックして寂しさを紛らわしてたのは内緒で…。
消化の良さそうなもので補給を済ませ、再び戦線復帰!
「ご馳走さまでした!ありがとうございました。行ってきます!」
「頑張って!!」
市街地から寂しい峠へ向けて進んでいくデビルマン、再び上り坂デーモンと闇夜デーモンが襲いくるのでありました。
《続く》
想定タイムから約1時間の遅れ。まだまだ大丈夫のはずだ。
今年は秩父にはしーちゃんがいない…。去年あれだけ恐怖のどん底に叩き落とされたくせにいないと寂しいから不思議だ。
秩父はユニバの皆様が仕切っている。いつかは俺も光の国の住民になりたいものだな…。もう少し子供が大きくなって父ちゃんがいなくても大丈夫になったら参加させてくださいね…。
ここでは栄養ドリンクを頂き、食料も補給。エイド区間は長いが、ちゃんと食事が出来るのが雁坂の良いところだ。
「唐揚げいる?」
「いや、流石に唐揚げはヤヴァい…。」
ちょっと躊躇するところからして胃腸がだいぶ弱ってきていたのだろうか?
それにしてもそう考えると山を降りてからの不調は食料補給が足らなかったせいかもしれないな…。カレーも消化しきれなかったし…。
ここではじめてツイッターでつぶやいて見る。
秩父着いた。完走は厳しいか?
スマホ対応にしたデビルハンドがはじめて役に立った。このあと正丸峠に向かう途中で何度かリツイをチェックして寂しさを紛らわしてたのは内緒で…。
消化の良さそうなもので補給を済ませ、再び戦線復帰!
「ご馳走さまでした!ありがとうございました。行ってきます!」
「頑張って!!」
市街地から寂しい峠へ向けて進んでいくデビルマン、再び上り坂デーモンと闇夜デーモンが襲いくるのでありました。
《続く》
「この区間でなんとか巻き返す。なんとしてでも川越まで行く。」
途中で入れた痛み止めが効いてきたのだろうか?それとも流し込んだカレーがやっと消化されてきたのだろうか?脚の痛みは久々に全く無しで体力も回復してきた。
去年は台風のためか開いてなかった商店も今年は営業中。一昨年と同じようにここでガリガリ君タイム。
「おお!格好いいね!今朝甲府のスタートまで行ったんだよ!」
「そうなんですか?去年は台風であいてなかったから今年はあいてて良かった。」
お店の看板熟娘と和やかに会話を楽しむデビルマン。
再び走り出すと、自転車やら自動車の中やらご声援を頂く。
「おお!デビルマン頑張れ~!」
「ナイスデビル!!」
ランナーが沢山いるシティマラソンで降臨するのも楽しいが、寂しく人のいない所を走るこの大会だって充分楽しい。そう、秩父までの平和は俺が守る!
やがて…
秩父鉄道を右手に見ながら進んでいくようになる。ここまで来れば秩父市街まではあと少し…。
いやいや、正確な距離が把握出来ていない状態での思い込みはあとあと精神的に落ち込むもとになる。
(近いように思えてまだまだ結構距離はあるはず…。)
久々のコンビニエイドが見えてきた…。
「142って、どこからどこまで行くんですか?」
「甲府から峠を越えて川越までです。」
「時間はどれくらいかかるんですか?」
「制限時間は24時間です。でも速い人は15時間くらいで走っちゃうけどね。」
コンビニのお客さんと交流出来るのもこの大会の良い所。
ぎあす姉さんの好きなバームクーヘンを買い、食べながら進む。
やがて…
元セブンイレブンのクリーニング屋から始まる上り坂を通り、秩父市街へ繋がる少し賑やかな直線道路をひたすら進んでいくと、なんとかCP5へ辿り着いた…。
《続く》
途中で入れた痛み止めが効いてきたのだろうか?それとも流し込んだカレーがやっと消化されてきたのだろうか?脚の痛みは久々に全く無しで体力も回復してきた。
去年は台風のためか開いてなかった商店も今年は営業中。一昨年と同じようにここでガリガリ君タイム。
「おお!格好いいね!今朝甲府のスタートまで行ったんだよ!」
「そうなんですか?去年は台風であいてなかったから今年はあいてて良かった。」
お店の看板熟娘と和やかに会話を楽しむデビルマン。
再び走り出すと、自転車やら自動車の中やらご声援を頂く。
「おお!デビルマン頑張れ~!」
「ナイスデビル!!」
ランナーが沢山いるシティマラソンで降臨するのも楽しいが、寂しく人のいない所を走るこの大会だって充分楽しい。そう、秩父までの平和は俺が守る!
やがて…
秩父鉄道を右手に見ながら進んでいくようになる。ここまで来れば秩父市街まではあと少し…。
いやいや、正確な距離が把握出来ていない状態での思い込みはあとあと精神的に落ち込むもとになる。
(近いように思えてまだまだ結構距離はあるはず…。)
久々のコンビニエイドが見えてきた…。
「142って、どこからどこまで行くんですか?」
「甲府から峠を越えて川越までです。」
「時間はどれくらいかかるんですか?」
「制限時間は24時間です。でも速い人は15時間くらいで走っちゃうけどね。」
コンビニのお客さんと交流出来るのもこの大会の良い所。
ぎあす姉さんの好きなバームクーヘンを買い、食べながら進む。
やがて…
元セブンイレブンのクリーニング屋から始まる上り坂を通り、秩父市街へ繋がる少し賑やかな直線道路をひたすら進んでいくと、なんとかCP5へ辿り着いた…。
《続く》