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鈴木 彰の ミドル・シニアランナーのためのランニングブログ

@runnerのCEO、e-Athletesヘッドコーチの鈴木彰が、なるべくプライベートな部分は避けつつ、主に概ね40歳以上のミドル・シニア(中高年!)ランナー向けにランニング関係のあれこれを綴ってみようかなってとこです。

 

 NHKのガッテン!

 

 「逆トレ」とはなんぞや?と思いきや、筋トレ的には、上げる!のではなく、下す!ことを負荷とするトレーニングだそうです。

 バーベルを持ち上げるーみたいな動作に対し、下すーというようなことで。上りに対する下りもそうです。

 

 そもそも論では、筋の収縮には、「アイソメトリック」「コンセントリック」「エキセントリック」の3種類があります。

 

 「アイソメトリック」は筋の収縮なし。掌を合わせてグ~!と力を入れて負荷をかけるような方法がコレです。

 

 「コンセントリック」は、筋が収縮することで負荷をかけるものです。下に置いたバーベルを持ち上げるような動作がコレですね。 

 

 そして、「逆トレ」は「エキセントリック」に当たります。筋を伸長、つまりは伸ばすことで負荷をかける動作です。

 

 

  トレーニングの世界では、どちらかというと「コンセントリック」がメジャーで、「エキセントリック」はマイナーなイメージなのですが、そのエキセントリック」の方に、筋力アップはもちろん、様々な効果が期待できるというからビックリです!

  

 ガッテンでの詳しい解説はこちら

 

 あと、興味深い一言がありましたね。

 

 <筋肉量は2,30代がピークで、それ以降、何もしていないと毎年1%ずつ筋肉が減るとも言われています。>

 

 40代、50代、60代…になると、どんだけ減るんじゃ!?という話ですが、逆に言うと、1年に1%しか減らない! 何かすれば減らない(増える!)ということです。

 

 ちょっとヘタると「もう歳だから仕方ない…」という言い訳は通用しません。何もしなくても筋肉は1年に1%しか減らないんだから、大幅なパフォーマンスのダウンは加齢のせいとは言い切れないのです。「ほったらかし症候群」の根拠にもなるところですね。

 

 

 

 

 

 ランニングマガジンクリール8月号

 

 eAの渡嘉敷晶子コーチの「夏の水分補給ガイド」が掲載されています。

 

 水分を補給する~という観念はあっても、具体的に、どういうタイミングで、どのくらい、何を飲むのか~というところの知識・理解は今一つ…というランナーも少なくないのではないかと思います。

 

 そこんところを解説していますので、参考にしてください。

 

 もう1つ!

 自らはeAのメールサポート会員でもある、国立スポーツ科学センター(JISS)所属の高嶋直美先生の「ランニング障害大図鑑」が掲載されています。

 

 22ページにもわたる大特集!で、痛みの対処法、筋トレ、ストレッチ、部位別対処法など、多岐にわたる解説で構成される永久保存版!といってよいスグレモノです!

 

 

 

 

 

 

 日本経済新聞電子版ランニングに挑戦 「頑張りすぎない」が上達の道>~に取材協力しました。

 

 なぜかニッチなランニング情報でビジネスマンランナーにお馴染み?の日経!ですが、今回は主に、コロナ禍で走り始めた初心者ランナー向けの特集記事です。

 

 コロナで大会が次々に中止になり、自粛モードやモチベーションの低下もあって、コロナ以前のランナーは「従来通りトレーニングを継続し、本格再開を待つ」群と、「トレーニングを中断したり、走りたくても走れない状況下でランニングから遠ざかっている」群とに、ざっくりでは二極化しているとされています。

 

 その一方で、在宅ワークの普及や自粛モードの中、運動不足の解消のために、手っ取り早いランニングを始めてみたという方が大勢います。

 で、こういう方々は、従来の「マラソン完走を目指そう!」とか「ランニングって楽しいらしいね!?」的な思想が現状ではほぼ完璧ゼロなので、従来のランナーとは分断が生じているような形にもなっているのです。

 

 そういうことで~情報も少なく、どうしても自己流になりがちな初心者ランナーの皆さんに、まずは目先、そして先々のアフターコロナに向けての正攻法的な取り組みをちょっとアドバイスしたような記事になっています~。

 

  電子版の記事は  こ  ち   ら から~

 

  17日夕刊にも転載される「かも?」知れないそうです。。。

 

 

 

 

 マラソンのスタミナ~ランニングマガジン「クリール」の特集の補足です。

 

 初心者が走り始め、最初は1km走るのがやっとで、それでもゼーゼーしていたのが、徐々に2km、3km、5kmと走れるようになる。少しずつ、より長く走れるようになり、しかもだんだんと楽になってくる。そして気が付くと、ペースも以前より速くなっている~!

 

 スタミナの向上によってこういうことが起こります。つまりは、より長く走れるようになるのも、より速く走れるようになるのも、スタミナアップによるものなのです。

 

 この間、呼吸から得た酸素でエネルギーを生成する能力が段階的に向上していきます。たくさんのエネルギーを作れるようになるわけで、その分、より長く走れるようになります。

 

 ただ、この点に限っては自転車や水泳をやっても同じことになります。しかし、実際に「走る!」という運動(トレーニング)をすることで、走るのに必要な筋力が発達します。この筋力増強が、より長く走ること・より速く走ることにつながっていきます。

 

 この作用は、けっこうなレベルまで発達し続けます。個人差があるのは大前提ですが、たいていはサブ4前後くらいまで続きますし、中にはサブ3もしちゃう人もいますね。

 

 いずれどこからか、もっと速いペースで走る練習も必要になってくるのですが、そのラインは多くの方が思っているよりもけっこう上の方にあります。

 

 にもかかわらず、けっこう早い段階からスピード練習なんかを入れ過ぎちゃって、逆に思ったような結果を出せないでいるランナーも少なくありません。スピードに目が行き過ぎちゃって、肝心のスタミナアップが疎かになってしまうのです。

 

 持久係数=<フルマラソンのタイム>÷<ハーフマラソンのタイム>

 

 この数値が2.1よりも大きくなる人は、良く言えばスピード型、はっきりいうとスタミナ不足型です。ところがこのタイプのランナーは、けっこうな割合で、自分はスピードが足りないから目標を達成できない…と思い込んでいることがあります。

 

 持久係数2.1で計算すると、フルマラソンでサブ3達成に必要なハーフのタイムはざっくりで1時間25分45秒程度。2.09で計算すれば1時間26分でも達成可能です。実際、きちんと練習していると2.08までアリですね。

 

 サブ3.5ならハーフ=1時間40分、サブ4ならハーフ1時間54分となります。サブ4水準とかになると、圧倒的にスタミナ不足の方が増えてきます。トレーニング全般が、距離短め・ペース速めになっていて、マラソンの練習をしているつもりでも、実は(理論・方法論的には)ハーフマラソンの練習をしているのと同じことになり、ハーフのタイムはどんどん伸びるのに、フルのたむはイマイチ…みたいなことが起こってくるわけです。トレーニング内容のバランスの問題でもありますね。

 

 ハーフのタイムがそんなで、サブ3.5やサブ4ができるはずはない!…と考えている方は、マラソントレーニングというものを少し見直してみると大きな改善がみられるかも知れませんよ。

 

 

 

 

 ランニングマガジン「クリール」6月号の特集は

  「マラソンのスタミナアップ計画」

 私が全般の監修と、トレーニング部分の記事を書下ろしています。

 

 

 スタミナ・持久力って何?…というところからです。

 依頼をいただいた時から、あまりに基本過ぎて逆に考えちゃいましたね。

 生理的にどういうのをスタミナというのか、それが分からないとアップもダウンもあったものではありません。もちろんトレーニングの方法論もです。

 ただただ走り込んで月間走行距離を増やせば良い…というわけでもありません。

 

 そういうことで~

  主に酸素摂取能力筋持久力に焦点を当て、それとエネルギー源の供給も含め、けっこう詳しい解説になっているかと思います。

 

 その上でのトレーニング解説です。

 LSD/ロング走/スピードトレーニング/起伏トレーニング の4系統を詳しく―。

 

 スピードトレーニング=タイムトライアル・ハイペース走・インターバルトレーニングですが、これってスピードを向上させるのではなく、スタミナを向上させるのですよ!!

 ここのところが理解できてくると、トレーニングも一段と良くなってくるでしょう。