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鈴木 彰の ミドル・シニアランナーのためのランニングブログ

@runnerのCEO、e-Athletesヘッドコーチの鈴木彰が、なるべくプライベートな部分は避けつつ、主に概ね40歳以上のミドル・シニア(中高年!)ランナー向けにランニング関係のあれこれを綴ってみようかなってとこです。

 私の仕事部屋からは、以前、正面に警察署が見えたのですが、建物が老朽化したらしく、近くに移転した上で、最近取り壊されました。


 すると、その奥にあった税務署が、ある日突然正面に見えるようになってしまいました。。。


 警察署が見えるのも緊張しますが、税務署が見えるのもまた違った緊張感があります。



 そういうことで確定申告です。


 巷であれこれ言われるほど面倒なことはなく、実際、2月上旬には書類も整っていたのに、提出は今日になってしまいました。徒歩1分30秒なのに。。。(信号待ち含む)


 

 こんな仕事でも、ちゃんと納税してますし、来月は消費税の払い込みもしなければなりません。


 日本は今、大変な時ですから、税金を納めることに異論はないのですが、納得いかないのは、これによって決まる国民健康保険の額のあまりの大きさ~。 


 保険の相互補助の理念は理解していますが、、、この10年間、私が健康保険を使ったのは歯医者さんに通った1回だけ。しかもちょっと見栄はって、大半は保険適応外の治療でした。


 ~その10年間に収めた保険料といったら、、、


 毎年1兆円ずつ増えているとも言われている医療費。

 高齢化社会の象徴でもあるのでしょうが、そんなに不健康な人や体力弱者は多いのでしょうか。



 昨今の華やかなランニングブームの中で、「健康マラソン」とか「健康ジョギング」とかいう言葉は、以前ほどは聞かなくなってきました。


 自分がだんだん歳を取って来たこともありますが、再度、「健康」と「ランニング」というのも考え直し、なにか提唱していきたいと考えている今日、この頃です。



 


 「山本 亮」 って、あの1500mの選手だよね?  ~って感じでした。


 中大時代には箱根でも普通に活躍しているようですが、印象は高校時代からの1500mですね。


 その1500mも、とびっきり強いわけではなく、国内ではまあまあ強い~という感じだったでしょうか。国内のマラソンランナーの中では、スピードランナーといっても良いですね。

 

 最近は実業団の関係者との交流が減っているので、若干情報不足だったのですが、内々の前評判はけっこう高かったようですね。なにかやるなら、アイツだろ~みたいな。

 

 女子は時々、こういう新星みたいなのが出てくるものですが、男子では珍しいですね。~川内くんみたいな超新星もいますが。


 超進学校の出身で高校時代に叩かれていない。スピード十分!まだ27歳~ということで、まだまだ上値がありそうです。この春に10000mで27分台とか出してくると、オリンピックも面白くなってくるかも!?



 面白いといえば青学の「出岐 雄大」くん。行けるところまで行く!~というのを久しぶりに気持ちよく見ました!


 あのまま最後まで持つとは誰も思っていませんが、けっこう粘りましたね。正直、終盤は潰れて12~13分台くらい?ヘタすると15分?とか思っていましたが、どうして、どうして!!

 

 行けるところまで行って、その後、潰れていいのなら誰にでも出来ます。ただそれは、ハーフマラソンや30Kmのレースと変わりありません。マラソンでそれをやるなら、やっぱり、行けるところまで行った、その後が大事です。


 

 準世界レベル(日本トップレベル)のペースで30Km過ぎまで押し、最後までそれなりにまとめたのは評価高いです。またそのことが、対比で、堀端くんの「先行」と、中本くんの「待機」の評価を下げてもいます。もっと先行した上で粘らないとダメだろ~ってことで。



 箱根で活躍しているので名前は売れていますが、まあ、箱根組はアイドル歌手のようなものですから、実力のある演歌歌手のような実業団組と、しかもマラソンで対等に走れるはずは、、、普通はありません。。。


 が、普通じゃないところが本当に良かった~。


 

 昨年、一昨年と高島平ロードレースでじっくり見ましたが、今時の学生ランナーっぽいシャープさはないものの、スピードとスタミナとパワーを兼ね備えたバランスの良いランナーです。ただ、学生ですから、それぞれの絶対値がまだまだ…だったわけですが、それもこれで抜け出てくるかも~。


 名前が「壱岐 雄介」に似ているのもなんか暗示してますね。。。



 んで、実業団の若い子たちも、こういう走りをやれば、いいのにな~といつも思います。


 とにかくハイペースで中間点なり、30Kmなりまで行く経験が大切で、ペースメーカーはその貴重な機会にも成り得ます。が、日本のペースメーカーは15Kmとか20Kmとかでおしまいですからね。30Kmまで行かせてみればいいのに~。


 ペースメーカーじゃなくても、今回の出岐くんみたいなレース展開をどんどんやっていくべきです。若いうちに。「狙う」のは、その後からでもいいでしょう。



 中山竹通さんが「福岡」で世に出てきた時も、「おいおい、あれ誰だよ、どこまで着いてこれるんだよ…」てな感じで、とうとう最後まで行って優勝しちゃった…みたいなことがありました。


 その数年前、瀬古さんがまだ学生で、その「福岡」で日本人トップで帰ってきた時は、後方待機で前を食っていく走りをして、中村先生から大変怒られたそうです。「そんなので世界に通用するか!」ってことだったのでしょう。


 五輪選考には、内容も考慮されます。


 内容=概ねレース展開と同じで、大枠では、前(先頭集団)で勝負できたかどうか~が、世界で通用するかどうかの基準となります。


 そういう面では、堀端くんのレース展開は非常に高く評価される部分はあります。ただ、その後の失速がデカ過ぎました。


 そもそも~世界で戦うために、アソコで前の集団に着いて行ったわけで、日本人1位になるためだけなら、前に付かずに第2集団で勝負した方が確実だった~とも言えます。


 行くか、行かないかはマラソンでは大きな分岐点になりますが、堀端くんは「行けるので行った」、中本くんと山本くんは「行けるけど、行かなかった」、そして青学の出岐くんは、「行けるところまで行った」という感じだったかと思います。

 思惑が違いますから、基本的には評価も同一にはできません。

 


 内容を評価するというのなら、堀端くんの積極性が評価されてもおかしくありません。 ただし、積極性だけでいいのなら、行けるところまで行って、潰れてもいいことになってしまいます。多少のペースダウンはあっても、やっぱり前の方でフィニッシュしないと。。。


 一方、中本くんは、得意の後方待機と粘りで前を捕まえていく作戦でしたが、結局は終盤、自らも大きくペースダウンしています。


 山本くんは、中本くんより早く遅れましたが、失速率が低く、結果的に前をどんどん食っていく形になりました。


 この状況で、内容=レース展開と言っても、正直、三者三様で突出したものはなく、結局、少しでも前でフィニッシュした者勝ちだな、という感じがします。まあ、それがマラソンの原点ですね。


 「東京」の前田くんも、藤原くんが前に行った時に、「後で落ちてくると思った」そうで、たぶん中本くんも今回は堀端くんに対してそう思ったことでしょう。その判断が吉とでるか凶とでるかは、相手次第であり運次第でもあります。


 後方待機は、スピードに劣る日本勢にとって、これまでも五輪・世界陸上の舞台で重要な戦略になってきました。速いペースでの潰し合いや、高温のサバイバルレースでは、この作戦でしばしば下位入賞者を出しています。


 一方、思惑が外れ、前が落ちてこないで、20~30位台に終わる…ということも度々起きています。北京五輪のように、高温・高速レースになると、手も足も出なくなるのが実情です。



 五輪代表は、これまでもタイプの異なる選手を選ぶ傾向がありました。

 

 前で勝負出来る選手と、後ろで待機する選手/スピードに優れ高速レースに対応出来る選手と、悪条件でもじっくり粘れる選手/


 藤原くんと山本くんが確定なら、あと1人は、誰…というよりも、どのタイプを求めてくるのでしょう?




 五輪代表選考~分からなくなりましたね。。。


 なぜ1発レースに絞り、上位3人で決めないのか~というのは、正論ではあっても、大人の事情があることが分かり切っている今、議論にすら値しません。

 まあ、大人ですから、話し合いによっていつか突然変わるかも知れませんが、今、そんな話をしても何の意味もないわけで、3本+世界陸上の、計4本の結果をテーブルに載せて決める~というルールがある以上、それを見届けるのみです。


 そもそも、勝ったり負けたりするのがスポーツですが、そん中で「1番!」の称号を与えようというのが、いわゆる「選手権大会」=チャンピオンシップです。大穴だろうが、どんでん返しだろうが、とにかくその選手権大会を制したものが、選手権者=チャンピオンなのです。


 これに対して、代表選考会は、「次」に備えた勝負です。次=オリンピックで戦える選手を選ぶためのレースです。そこが難しいですね。


 圧倒的に強く、オリンピックで闘える要素が十分な選手が上位に来れば何も問題はありません。また、結果的に好記録で上位に来た選手には、自ずとその期待がかかります。そういう意味で、「東京」の藤原くん、「びわ湖」の伏兵、山本くんの当確!は異存のないところでしょう。


 あと1枠~ 「福岡」日本人1位の川内くん、「東京」日本人2位で08分台の前田くん、「びわ湖」日本人2位で世界陸上10位の中本くん、世界陸上7位入賞の堀端くんの中から1人を選ぶ、、、、


 で、誰が選ばれてもおかしくないというか、あとは、どんな思惑で選ぶのか~ということになってきます。オリンピックで、日本が戦うための理由です。


 ・おそらくこの中で現状で実力が1番で、世界で闘える要素がいちばん高いのは堀端くん。

 ・安定性抜群で、3人の代表の中で押さえの役割を果たせるのが中本くん。

 ・最もスピードに優り、今後の成長次第で世界と戦えるようになる可能性がいちばん高いのが前田くん。

 ・福岡で日本人1位であり、タイムに劣るものの、世間受けNo,1の川内くん。


 選ばれる理由はそれぞれにあり、本当に誰が選ばれてもおかしくありません。

 ただ、どんな思惑で、どの理由で選ぶのか~という話だけになってきます。


 今回の結果で、堀端くんを選び、中本くんを落とすと、それはおかしい!という話も出るかも知れませんが、対戦成績は1勝1敗ですから、それもないわけではありません。レース展開が評価されるかも知れませんし。


 前田くんは中本くんにタイムで優る分のアドバンテージがありますが、コンディションの違いを考慮すると中本くんの方が上!と言われても、おかしくはありません。


 まあ、そういう正論のぶつけ合いではなく、最後は、どんな思惑が優先するか~です。本番で、誰なら戦えるのか~を見極め、選考理由は、後から付けるだけです。


 選考結果を勝手に予想することにも、ほとんど意味はないようですね。。。



 世間やメディアは、川内くんや藤原新くんのような「新星」や「異色」の登場には大喜びなんでしょうが、私達のように陸上競技に関わってきた人間は、やはり実業団にしっかり走ってもらいたい!…という想いもあります。何十年もそういう強化システムでやってきているわけで、いくつかの問題点や課題はあっても、それが崩壊してしまうようでは大変困ります。。。



 前田和浩くんは、中学チャンピオンから世界ジュニア代表、そして世界陸上代表にまでなったという、日本長距離界のチャキチャキのスーパーエリートです。


 マンガやドラマでは、こういう立ち位置は主人公の敵役になるんでしょうけど、私たち陸上関係者や陸上ファンは、彼がちっちゃい頃からずっと見てきて、凄い子が出てきたな~がんばれよ~強くなれよ~!と応援し続けてきたわけですから、やっぱりそうやって何年もかけてきちんと伸びて、オリンピックに出て活躍して欲しい!という想いもあるわけです。


 ジュニア時代だけ活躍して消えて行ってしまう天才少年・少女はいっぱいいます。本当に惜しいことです。生き残るのはほんの僅かどころか、ほとんど生き残らないといっても過言ではありません。たぶん長距離種目で中学チャンピオンがシニアの日の丸を付けるようにまでなったというのは彼1人だけでしょう。

 そういう彼が、箱根には目もくれず、高卒→実業団というコースでマラソンを目指す~まあ、輝かしいジュニア時代に比べれば、若干伸び悩み気味かな、というのもあるんですが、それでもオリンピックまであと1歩のところまで来ました。


 なによりも、ようやく2時間08分で走って、ちょっとマラソンが分かってきたかな~ということで、もう数年~次のオリンピックくらいまで頑張って花を咲かせて欲しい選手です。