五輪選考には、内容も考慮されます。
内容=概ねレース展開と同じで、大枠では、前(先頭集団)で勝負できたかどうか~が、世界で通用するかどうかの基準となります。
そういう面では、堀端くんのレース展開は非常に高く評価される部分はあります。ただ、その後の失速がデカ過ぎました。
そもそも~世界で戦うために、アソコで前の集団に着いて行ったわけで、日本人1位になるためだけなら、前に付かずに第2集団で勝負した方が確実だった~とも言えます。
行くか、行かないかはマラソンでは大きな分岐点になりますが、堀端くんは「行けるので行った」、中本くんと山本くんは「行けるけど、行かなかった」、そして青学の出岐くんは、「行けるところまで行った」という感じだったかと思います。
思惑が違いますから、基本的には評価も同一にはできません。
内容を評価するというのなら、堀端くんの積極性が評価されてもおかしくありません。 ただし、積極性だけでいいのなら、行けるところまで行って、潰れてもいいことになってしまいます。多少のペースダウンはあっても、やっぱり前の方でフィニッシュしないと。。。
一方、中本くんは、得意の後方待機と粘りで前を捕まえていく作戦でしたが、結局は終盤、自らも大きくペースダウンしています。
山本くんは、中本くんより早く遅れましたが、失速率が低く、結果的に前をどんどん食っていく形になりました。
この状況で、内容=レース展開と言っても、正直、三者三様で突出したものはなく、結局、少しでも前でフィニッシュした者勝ちだな、という感じがします。まあ、それがマラソンの原点ですね。
「東京」の前田くんも、藤原くんが前に行った時に、「後で落ちてくると思った」そうで、たぶん中本くんも今回は堀端くんに対してそう思ったことでしょう。その判断が吉とでるか凶とでるかは、相手次第であり運次第でもあります。
後方待機は、スピードに劣る日本勢にとって、これまでも五輪・世界陸上の舞台で重要な戦略になってきました。速いペースでの潰し合いや、高温のサバイバルレースでは、この作戦でしばしば下位入賞者を出しています。
一方、思惑が外れ、前が落ちてこないで、20~30位台に終わる…ということも度々起きています。北京五輪のように、高温・高速レースになると、手も足も出なくなるのが実情です。
五輪代表は、これまでもタイプの異なる選手を選ぶ傾向がありました。
前で勝負出来る選手と、後ろで待機する選手/スピードに優れ高速レースに対応出来る選手と、悪条件でもじっくり粘れる選手/
藤原くんと山本くんが確定なら、あと1人は、誰…というよりも、どのタイプを求めてくるのでしょう?