「ああ、下界
空を見上げて
声上げる」by18年後に思い知る
嬉しかったこと。ベスト1.
小さい出来事。大きな感動。
18年後に大きな衝撃!
みつご事件簿ー入院編ー
・
帝王切開後7日目
とうとう私にも
エレベーターに乗る許可が下りた。
約2か月、ハイリスク患者の私は
外出禁止を言い渡されていた。
もちろん、エレベーターも禁止だ。
いやっほー!
売店に行く日がやってきたのだ!
エレベーターホールで
担当看護師さんにばったり。
「島谷さん、売店ねー。
行ってらっしゃい。
甘いものは、おっぱいつまるから
控えてくださいね」
はーい。
ヨーグルトにしとこっかね。。
そんな我慢は、余裕だ。
エレベーターに乗る。
何買おうかな。
自分の足で歩いて、売店到着。
もう、お腹も軽いぞ。
売店で雑誌をパラパラ、
お菓子コーナーで新作プリンを
がん見!
ただの怪しい患者。
満足。
水、牛乳、ヨーグルトを購入。
重い荷物もへっちゃらだ。
病棟に戻る途中の渡り廊下。
病院の外に出てみた。
外
下界だ。
ロータリーにバスが止まっている。
自分の足で立ち、空を見上げる。
あー。外だ。
涙が出る。
シャバに出るってこういうことか!
入院生活で、うれしかったことNO.1!
その日から
毎朝意味もなく、売店へ通う。
私と同様、
エレベーターを禁止されている妊婦さんに
「売店行きますよー。
何か買ってくるものありますかー?」
と、声をかけ、
宅配業者になる。
毎朝空を見上げては、
あー、幸せ―。
と声に出した。
・
18年後
・
18歳の3つ子の長男は、
入院することになった。
野球の練習試合中、ボールを顔面に受け、
救急搬送。
鼻の骨を骨折
入院初日に母は
「売店いけないねぇ。」
と、長男に話をする。
売店トラウマから、
まだ抜けだせていない母。
そばにいた看護師さん
「ケアさんが
毎日、売店に行ってくれます。
毎朝声かけます。
買いたいものを、頼んでくださね。
売店行きたい時は、
車いす出しますから、言ってください。
気を遣わずにね。」
え?
売店、毎日いけるってこと?
18年の時を経て、
世の中変わったもんだ。
あんなに毎日売店、我慢したのにー。
1人、くやしがる3つ子の母。
つづく
★前回の事件簿はこちら→「NICU 呼吸が止まり緊急事態」
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