光を信じて‐5‐
抱きしめられた記憶がない。
いや、それを拒否したのは自分。
本当は抱きしめて欲しかった……
嬉しい時悲しい時……
ギュッと抱きしめられて自分の存在を確認できたら。
まさかこれが大人になってからの自分を
苦しめているとは思ってもいなかった。
男は女、女は男を求めるもの
そう思い込んでいた。
セックスがもたらす
リスクと背負う傷……
醜い人の性(さが)。
哀しい人の性。
そして
儚い人の性……
光を信じて‐4‐
男を求めていた……
性に目覚めるのも早かった。
何故か……
それはセックスでしか自分が生きている事を
実感できなかったんだ。
自分が癒される時。
存在価値がないと思い込んでいた自分が……
唯一必要とされ求められる。
そこに
愛や情などなかった……
男が好きだとか
ただセックスがしたいとか
そういうものではなく
自分の存在を確認する行為。
でも癒されるのは
その時だけで……
終わった後に襲い来る罪悪感と虚しさ。
愛に飢えていた
わたしは『セックス依存症』
苦しかった……
求める自分と
そんな自分を最低だと思う自分。
セックスでしか
自分の存在を認められない哀しい人間……