もう1つの家族‐4‐
いつもご飯をご馳走してくれた。
色んな話しをしてくれた。
そして家族の愛を知らない自分に
もう1つの家族を作ってくれた。
だいぶ年上のお父さんと
心ちゃんも含めお兄ちゃんが4人
長女がわたしで
甘えん坊で寂しがりやのリエが
末っ子。
お母さんは……いらない。
お母さんは
『海』
だからお母さんは作らなかった。
凄く嬉しかった。
家族で集まると凄く楽しかった。
家族はリエが就職する病院の
近くに住んでいたので心強かった。
リエを宜しくお願いします
心ちゃんは心配するなと笑って言った。
この地に
一生住もうと決めた……
大好きな海があって
大好きな家族がいる
この場所に。
もう1つの家族‐3‐
この地で世話になった兄貴分がいる。
元々リエの知り合いで
バレーの監督をしてた兄ちゃん。
若い頃はやんちゃで相当悪かったみたいだけど、
私達の事を本当の妹のように可愛がってくれた。
その兄ちゃんを
『心(しん)ちゃん』
と呼んだ。
心ちゃんはいつも言った。
「お前は可哀相な子や。誰よりも幸せになって欲しい。何かあったらいつでも言え!兄ちゃんがすぐ助けに行くからな!!」
私の過去を心ちゃんも知っていた……
「可哀相て何やねん!」
「お前小説書けよ!自叙伝!!」
「うるさい!!」
本当の兄より慕っていた。
もう1つの家族‐2‐
過去の話しをする事はほとんどなかった。
だけどリエは
私の弱さや心の葛藤を知っていた。
学生時代、週末はほとんどみんなが地元に帰る中
私が帰ることはなかった……
何故なら高校迄に友達と呼べる友達は
1人もいない。
実家に帰っても居場所はない。
そんな自分にリエは
もう1つの家族を作ってくれたんだ。