クローバー(ノンフィクション小説) -63ページ目

期待の新人‐2‐


配属された病棟で
新人は私1人……

この病院のスタッフは有名な病院で
洗練され地元に戻ってきたエキスパート達。


「初めまして。今日から宜しくお願いします」

挨拶するも……
みんなの見る目は冷たかった。


前評判で
総婦長が期待している

‐期待の新人‐


みんなプライドの塊だというのが
ひしひしと伝わってきた。

期待の新人‐1‐


4月

就職
病院に採用されたのは4人。

1番忙しい病棟に配属された。

内科、循環器科、眼科、耳鼻咽喉科、脳神経外科、
ICUが集まる混合病棟。

救急指定だから
救急車のサイレンが聞こえれば確実に搬送される

初日に総婦長に呼ばれた。

「あなたには凄く期待してます。 頑張ってね」

「……はぁ 」


「あと髪は真っ黒にして下さい」

まだ仕事もしてないのに
かなりの期待をかけられていた。

看護婦は相応しくない


そんな自分の気持ちとは裏腹に……

周りの期待だけが
独り歩きしていた。

もう1つの家族‐5‐


なのに卒業して家族が一緒にいられた時間は
僅か半年。

家族に何も告げずに
私はこの地を去った……

心ちゃんとは今でも仲良しだ。

だけど心ちゃんはいつも会うと謝る。

「ルナ……あの時助けてあげられなくてごめんな」
そう言って。

この地を去る前に
1度だけ助けを求めた。

だけど心ちゃんは
来てくれなかった……

あの時私が言った言葉を
未だに引きずってる心ちゃん……

「絶対助けてくれるって言ったじゃん! 心ちゃんの嘘つき!!」

心ちゃんを
傷つけてしまった……


出来ない事は
絶対言わないと誓った日。