期待の新人‐8‐
というより無駄だ。
学生時代
心理学の授業が1番好きだった。
それに心理学の先生だけが唯一信用できた。
この先生に習った
山本五十六氏の言葉
してみせて
言って聞かせて
させてみて
褒めてやらねば
人は動かじ
人間形成、人材教育の基本。
学生時代、指導の方法で何度も教官と衝突した。
何故人は
人の上に立ちたがる
というより何故人より優位に立ちたがる……
分からなかった。
私欲だらけの指導者にはなりたくないと
心底思った。
そんな上司が
不憫でならない。
期待の新人‐7‐
何せ注射は学生時代に友達と採血をし合う位で実際にやった事はない。
それに科が多過ぎるから
事前学習も半端ない。
「これ、学生時代に習わなかったの?」
「何勉強してきたの?」
「できる子って聞いてたんだけど?」
生まれたばかりの赤ん坊がいきなり歩けるか?
やった事ないのに
分かるわけねーだろ。
わざとミスするように誘導し、大袈裟に騒ぎ立て揚げ足を取ってるようにしか思えなかった。
自分がミスしたら新人に押し付け
何か失くなったと言えば新人のせい
口だしすれば反抗的だと罵られ……
庇ってくれる人もいない。
完璧アウェー。
期待の新人‐6‐
弁当を作り持参。
「休憩上がっていいよ」
と言うベテラン先輩の言葉をすんなり真に受け、
休憩室に入ると慌てて中堅先輩が来て
「先輩より先に休憩入ったらダメだよ!昼休みはないと思って!椅子に座るのもNGだから」
は?
ここは大奥か?……
じゃあ最初から言うなよ
めんどくせぇ
休憩はほとんどなし
椅子なんか座れない。
午後からも慌ただしく業務を熟し5時半終業
なわけもなく自分の仕事が終わっても
先輩が居る限り居残り……
先輩が仕事終わって『よし帰れる!』と思っても今度は雑談に華が咲き……
結局帰りは7時すぎ
毎日
それの繰り返し。