クローバー(ノンフィクション小説) -60ページ目

期待の新人‐11‐


研修は
新人2人で行く事になった。

もう1人の子は
既に辞めたいと言っていた。

同じ境遇なんだろう……


新人は異物。

専門用語で言えば
抗原抗体反応ってとこか……

誰もが通る道だろう。

免疫がつくまでの辛抱か。



研修に賭けていた。

もう1人の子に
研修内容をメモするように頼んだ

「あたし、論文発表とか何言っていいか分かんないよ」

「心配すんな 発表はあたしがやるから! 大丈夫」

そして研修後
1人で論文をまとめた。

期待の新人‐10‐


信じるのは
友達ともう1つの家族だけ。

それ以外は始めから信用しない

信用するつもりもない。

ガミガミ言われるのが
とにかく嫌だった。

そっとしておいて欲しいのに
色々吹っかけてくる……

そういうのが1番うざいんだ。

端から見れば
凄く冷めた人間。



そう思われた方が楽だった。

期待の新人‐9‐


打ち解けられる気は……
全くしなかった。

それ以前に看護婦に向いてると
思っていなかったから。

毎日が苦痛で
全然楽しいと思えなかった。

こういう態度が余計上司のカンに障るんだろう……

事ある事に標的にされた。

そんな時に研修に行く事になった
研修後にみんなの前で論文発表。

上司の理不尽なやり方に
報いる策を考えた……

論文発表に賭ける。

こういうやり方
昔から変わってないな……



そもそもここに
信用できる者など
誰1人いない。