もう1つの家族‐3‐
この地で世話になった兄貴分がいる。
元々リエの知り合いで
バレーの監督をしてた兄ちゃん。
若い頃はやんちゃで相当悪かったみたいだけど、
私達の事を本当の妹のように可愛がってくれた。
その兄ちゃんを
『心(しん)ちゃん』
と呼んだ。
心ちゃんはいつも言った。
「お前は可哀相な子や。誰よりも幸せになって欲しい。何かあったらいつでも言え!兄ちゃんがすぐ助けに行くからな!!」
私の過去を心ちゃんも知っていた……
「可哀相て何やねん!」
「お前小説書けよ!自叙伝!!」
「うるさい!!」
本当の兄より慕っていた。