エスカレート-14-
幸也が優しかったのは
寮を出るまでで……
「おい!車乗れよ!!」
体が震えて……
止まらなかった。
「お前何チクっとんねん」
幸也はニヤリと笑って
そう言った。
「病院のガラス全部割られたいんか?
あぁ??」
必死で首を横に振った……
「俺が悪者みたいやんけぇ!!」
カラオケ屋に行くよう言われた。
「おい!先輩に電話しとけ!!
話し合いの結果元に戻りますってなぁ」
そして……
幸也が隣にいる状態で
先輩に電話をかけさせられた。
エスカレート-13-
「嫌です!!」
すかさず幸也が割り込む
「最後にすると約束します!!
だからお願いします!!!」
そう言って幸也は
土下座した。
「ルナちゃん、彼も最後って言ってるんだし
2人で話し合ったら??」
「い、嫌です……
絶対終わらない……
先輩……
嫌です……」
「絶対約束する。これで最後だ」
「最後に話し合っておいでよ。
大丈夫だから」
「ありがとうございます!!」
せ ん ぱ い ……
「後で必ず連絡してね」
「話し合い終わったら
ちゃんと帰しますんで。ルナさん行こ!」
気味が悪い程優しい幸也の口調が
たまらなく怖かった。
お わ っ た …………
エスカレート-12-
知ってるよね?」
「……はい」
「もう寮には入らないで下さい」
「すいません……」
「あと、ルナちゃんの事だけど、
彼女に付き纏うのは止めて!
仕事もまともにできない状態なの」
「…………」
驚く程幸也は静かだ……
「いい?」
次の瞬間
予想が的中した。
「いきなり先輩達が来てびっくりで……
2人で話しをさせてもらえませんか?」
きた…………
「彼女嫌がってるから。
話しならここでしたらいいでしょ」
「お願いします!
ルナさんと2人きりで話し合いたいんです!!
これで最後にすると約束します」
急に体が震え出す
いやだ
いやだいやだ
いやだいやだいやだ
いやだいやだいやだいやだいやだいやだ
先輩……
お願い。
あたしを
あたしを
1人にしないで……