クローバー(ノンフィクション小説) -18ページ目

エスカレート-14-



この後の展開は大体予想がつく。

幸也が優しかったのは
寮を出るまでで……

「おい!車乗れよ!!」

体が震えて……
止まらなかった。


「お前何チクっとんねん」

幸也はニヤリと笑って
そう言った。


「病院のガラス全部割られたいんか?
    あぁ??」

必死で首を横に振った……

「俺が悪者みたいやんけぇ!!」


カラオケ屋に行くよう言われた。


「おい!先輩に電話しとけ!!
    話し合いの結果元に戻りますってなぁ」



そして……
幸也が隣にいる状態で
先輩に電話をかけさせられた。

エスカレート-13-



「ルナちゃん?どうする??」

「嫌です!!」


すかさず幸也が割り込む
「最後にすると約束します!!
   だからお願いします!!!」

そう言って幸也は
土下座した。


「ルナちゃん、彼も最後って言ってるんだし
  2人で話し合ったら??」

「い、嫌です……
  絶対終わらない…… 
  先輩…… 
  嫌です……」


「絶対約束する。これで最後だ」

「最後に話し合っておいでよ。
   大丈夫だから」


「ありがとうございます!!」


せ ん ぱ い ……

「後で必ず連絡してね」

「話し合い終わったら
   ちゃんと帰しますんで。ルナさん行こ!」




気味が悪い程優しい幸也の口調が
たまらなく怖かった。






お わ っ た …………

エスカレート-12-




「まず!ここは男子禁制って
知ってるよね?」

「……はい」


「もう寮には入らないで下さい」

「すいません……」


「あと、ルナちゃんの事だけど、
彼女に付き纏うのは止めて!
仕事もまともにできない状態なの」

「…………」


驚く程幸也は静かだ……

「いい?」


次の瞬間
予想が的中した。

 「いきなり先輩達が来てびっくりで……
 2人で話しをさせてもらえませんか?」


きた…………


「彼女嫌がってるから。
話しならここでしたらいいでしょ」

「お願いします!
ルナさんと2人きりで話し合いたいんです!!
これで最後にすると約束します」


急に体が震え出す

いやだ

いやだいやだ

いやだいやだいやだ

いやだいやだいやだいやだいやだいやだ


先輩……
お願い。

あたしを

あたしを



1人にしないで……