クローバー(ノンフィクション小説) -16ページ目

エスカレート-20-



部屋に入るなり
洗面所に駆け込み吐き出した。

もうダメだ……

身体も心も
幸也を拒否している。

寮の廊下から海が見える……
辛い時、苦しい時はいつも
海を眺めた


大丈夫……


まだ大丈夫って

全てを幸也に捧げれば……
何度そう思ってもそれができない。


どこかで
自分が助かりたい……
幸せになりたい……
そう思っていた。


幸也から
解放されたい自分と
そんな自分が許せない自分……

エスカレート-19-



その日は
朝まで連れ回された。

港に車を停める。
辺りはうっすらと明るくなっていた……


「俺、溜まってるんだよねぇ」


……逃げられない


幸也のモノを含み
ゆっくり動かす。

「歯立てんなよ」

そして口の中に
生温い液体が流れ込む。



やっと解放された。

先輩との約束で
幸也はもう寮には入れない。


だから嫌でも
寮に帰さなければいけなかった……


「いいか?俺はいつでも寮に入れる。
    それだけは覚えとけ」


そう言って
帰って行った。

エスカレート-18-




「俺はもうお前の事を好きか嫌いか
    よう分からん」

「だったら捨てたらいいでしょ」


「それはできない。俺がいないと
    お前はダメになる」

「お前がダメだから
    付き合ってやってんだよ。
    何で分からないんだ?」


幸也……
分かり合える日は
もう来ないのかな……


幸也を殺して自分も死ぬか……
殺されるか……



それしか守る術は
ないと思った。



わたしが消えない限り……
終わらない。