エスカレート-20-
洗面所に駆け込み吐き出した。
もうダメだ……
身体も心も
幸也を拒否している。
寮の廊下から海が見える……
辛い時、苦しい時はいつも
海を眺めた
大丈夫……
まだ大丈夫って
全てを幸也に捧げれば……
何度そう思ってもそれができない。
どこかで
自分が助かりたい……
幸せになりたい……
そう思っていた。
幸也から
解放されたい自分と
そんな自分が許せない自分……
エスカレート-19-
朝まで連れ回された。
港に車を停める。
辺りはうっすらと明るくなっていた……
「俺、溜まってるんだよねぇ」
……逃げられない
幸也のモノを含み
ゆっくり動かす。
「歯立てんなよ」
そして口の中に
生温い液体が流れ込む。
やっと解放された。
先輩との約束で
幸也はもう寮には入れない。
だから嫌でも
寮に帰さなければいけなかった……
「いいか?俺はいつでも寮に入れる。
それだけは覚えとけ」
そう言って
帰って行った。
エスカレート-18-
よう分からん」
「だったら捨てたらいいでしょ」
「それはできない。俺がいないと
お前はダメになる」
「お前がダメだから
付き合ってやってんだよ。
何で分からないんだ?」
幸也……
分かり合える日は
もう来ないのかな……
幸也を殺して自分も死ぬか……
殺されるか……
それしか守る術は
ないと思った。
わたしが消えない限り……
終わらない。