クローバー(ノンフィクション小説) -132ページ目

家出‐7‐


私は最後の望みであった
夏季講習へと向かった。

まだ諦めないよ

きっと……
来てくれるはず。


わたしに会いに。



片道3時間かけて講習場所へ……

長机に
2人分の場所を取る。



周りの目なんて
気にならなかった。

家出‐6‐


それからは海水浴場や公園に車を停め
寝泊まりをした。

真夏……
灼熱の太陽が照らす猛暑。

朝は当てもなく美貴を捜し
昼から涼しくなる迄ファミレス……

お金もないから
コーヒー1杯で何時間も粘る。


風呂は2日に1回温泉へ


夜は車の中で眠りにつく……

これの繰り返し。

美貴を捜して県内はあらゆる所を巡った。

そして県外も。


連絡手段もないまま手がかりもないまま
無謀だという事は分かっていた……

家出‐5‐


義之に会いに行くと突然の事で凄くびっくりしていたが、それ以上に喜んでくれた。

家を出てきた事を伝えると夏休みの間自分の家に居ていいよとまで言ってくれた。


それで2、3日義之の家に世話になったが、義之の母親はわたしが気にくわなかったようだ。


義之と母親は仲が良かったがそれ以上に義之は私の事を大事にしていた。


気にする事はないと
言ってくれたが

これ以上居続ける事ができず……



私は義之の家を出た。