クローバー(ノンフィクション小説) -113ページ目

リエの決断‐3‐


その後、
リエから1通の手紙をもらった。


‐Dearルナ‐
もうすぐ国試だね!
何かあっという間だったよねぇ。
ルナと一緒にいられて凄く楽しかった。

寮を抜け出したり、車で山道を猛スピードで走り回ったり、海見に行ったり、すべりだい行ったり!
そういうの凄く楽しかった。
こんなに楽しく過ごせたのはルナのお陰だよ。

ルナは今迄色々あって辛い思い一杯してきたけどこれからは沢山いい事あるよ!!

あたしもここに残る事にしました。

卒業したら沢山色んな事して一杯思い出作ろうね!

ルナちゃんの笑った顔大好きだよ

国試頑張ろうね!! 


‐Fromリエ‐




泣けないわたしは
心で泣いた

リエの決断‐2‐


ある日
リエが部屋に来た。

「ルナは進路どうするの?」

「あぁ 看護婦なりたくないって言ったら説教された」


「そりゃそうでしょ~ でどうすんの?」

「とりあえずあたしがいつも行く海の近くの病院受けようと思ってる」


「へぇ~ こっちに残るんだぁ」

「別にどこか行きたいとこもないし、地元帰るつもりもないし」


「受けるのそこだけ?」

「あぁ そこだけだよ。まぁ募集もしてないから受かるかは分かんないけど」


「ルナ、頭いいのにもったいないよぉ~」

「何個も受けて忙しくなるのも嫌だし。それにどこの病院行こうが看護婦は看護婦だろ?」


「ふ~ん…… だよねぇ。でもあたしルナのそういうとこ好き。 分かった…… ありがと!」



そう言ってリエは
部屋を後にした。

リエの決断‐1‐


そもそもリエと仲良くなったのは
3年になってからだ。

絶対に合わない、交わる事はない
そう思っていたのに……

最初の頃、リエは毎週の様に週末は地元に帰っていた。
そしてこの土地に染まる事はないとも言っていた。

そんなリエが3年になって私と同じ実習グループになった頃から週末は帰らない事が多くなって
そして一緒にいる事が多くなった……

誰よりも私の不器用さ、
弱さを見てきた人物だ。

リエは推薦で看護学校に入学した

成績も良かった。

クラス委員長に選ばれる位人望も厚かった。


明るくていつも笑顔で
太陽の様なリエ。

対照的な2人……

月と太陽。


だけどいつしか
月は太陽を求め、太陽は月を欲した。