学士(Bachelor)からいきなり留学してよかったこと | 働きながらクラリネットが3倍上達する練習方法

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今日は、

いきなりBachelor(学士)から留学して

よかったことを紹介します。

 

 

私は実家の貧困が理由で、

大学進学を諦め高卒で就職しました。

 

 

しかし、

15年を経て34歳で

ユトレヒト音楽院(オランダ)へ入学しました。

 

それまでの間、

日本の大学や音大で

勉強するステップは踏みませんでした。

 

ちなみに、高校も普通高校でした。

 

 

それが、

かえってよかった

ことが多かったです。

 




私は日本では高卒だったので、

オランダでは学士1年目からスタート。



すなわち、


音楽史、

音楽理論、

アナリーゼ、

ソルフェージュ等の


基礎的な授業を一から

全て取らなくてはいけませんでした。



それら全てを英語で、

しかもオランダで学べたことが、

クラシック音楽をよりリアルに

考えることができるきっかけになりました。



マスターから留学だと

このチャンスはないんですよね。




ユトレヒト音楽院なら先生に交渉すれば、単位は取らなくても学士の授業を聴講は可能だと思う。

 

 

 

 

新入生オリエンテーションがすでにこのテンション(2014年)

 

 

 

 

 

 

1、西洋音楽史がリアルに感じられる

 

 

 

日本にいると、なんとなく

「別世界」に感じるヨーロッパ。

 

特に歴史の話となると、さらに遠く感じます。



 

しかし、オランダで学ぶことによって、

授業で聞く話にもリアリティが感じられました。


 

それを助けてくれたのは

周囲に当たり前のようにある

中世からロマン派の建物、城壁、教会などです。



 

さらに、ユトレヒト音大のメインホールでは、

かつてブラームスが演奏していたり、

モーツァルトがリサイタルをしたスペースが近所にあったり。

 


 

参加した音楽祭会場のエラールピアノは

リストが演奏したものだったり。

 



大いに刺激になりました。

 

 

 

 

忘れられないのは、

西洋音楽史の先生とのやりとり。



 

先生が

 

「日本人にとってナポレオンってどんな感じ?」

 

と問われ、私は

 



「もはや、ファンタジーの世界」

 

と答えました。


 

しかし、ナポレオン・ボナパルトにまつわる場所もユトレヒト市内にあり、

その時代から景色は変わっていません。

 

 

日常的にも、電車の車窓から見える風景は

1800年代からほとんど変わっていないことが多いです。

 

 

特に、ブラームスの2番ソナタを

勉強していた時は、

そんな風景からヒントや

霊的なフィーリングを得ることが多かったです。

 

 

授業の内容が単に机上にあるだけではなく、

リアルに感じられたことがとてもよかったです。

 

 

これは表現をバックアップしてくれる素晴らしい体験となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

2、とにかく英語!英語!英語!

 

 

 

Bachelorのカリキュラムは、

読む・書く・話す(プレゼン)が

たくさん含まれています。

 

 

「音楽家通じれば、言葉は関係ない!」

 

なんて

 

通じません!

 

 

 

もし日本で学士を取った上で

(卒業を目指さない)

マスターだけやりに来たのならば、

あんなに凄まじい量の英語を

読んで書いて話したりはしなかったでしょう。

 

 

 

今となってはBBC Radio3の

内容もほぼわかるし、

英語の文献も読めます。

 

 

勉強したいことへのアクセスが

日本語のみより簡単です。

 


 

さらに、マスタークラス受講の時に、

通訳なしで直接講師とやりとりでき、

直に理解&交流もできるののが

今の私の強みの一つとなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3、アナリーゼも音楽理論も音楽にリアル

 

 

 

オランダでは「座学」

と言われるジャンルの授業が、

とてもアクティブだったこともよかったです。



 

これはクラシック音楽が敷居が高いとか、

特別扱いされていない証拠だと考えます。



 

全ての授業に

プレゼンテーションによる査定

がありました。


 

演奏以外に、能動的に、知的に、哲学的に

音楽を言語化するクセをつけられました。


 

これは、外的に発信するよりも、

自分自身を、どのように教えるかに

とても役に立っています。



 

(あとは、もともと得意だったMCが

さらに得意になったことも実践的でした)

 

 


 

また、ドイツ語はじめ

マルチリンガルな先生方が多く

(最低でも3言語話せる)、

 

ドイツ歌曲の詩とピアノパート

に関するセッションなどは、

手に取るように作曲家の

意図を学ぶことができました。

 

 

 

音楽理論についても、

「音楽が先だよ、理論じゃないよ」

という先生のもと勉強でき、

 

理論と器楽演奏実施を分断することなく、

いつも互いの観点から

音楽を読み解くことができるようになりました。

 

 

 

音楽家になるための基礎部分

(音楽史、アナリーゼ、楽典、副科ピアノ等)

をオランダで学べたことがとても大きな財産になっています。

 

 

(そして、この分野も結局はプレゼンの査定あり)

 

 

クラシック音楽が今もここにあり、

決して別の世界のものではない

ということがはっきりわかったし、


表現活動をしていく上での

「現実味」

を作る栄養になっています。

 

 

 

 

 

(大好きな副科ピアノの先生)

 

 

 

 

 

 

 

4、実はコスパよし

 

 

 

国によって学費は違うのですが。。。

 

オランダは欧州の中でも

EU外からの留学生が払うべき

学費は高い方です。

 

特にドイツやフランスに比べたら高い。

 

それでも、私が1学年に払った学費は

5,000ユーロ前後。

 

日本円に直すと、60万円前後。

 

 

長期休暇の日本との往復航空券代、

生活費、留学前のレッスン代や

英会話学校代を入れても、

仮に私が19歳で秋田県から

東京都内の私立音大へ進むより

全然安く上がっていると計算できます。

 

 

しかも追加費用なく

室内楽レッスン、

マスタークラス、

オーケストラ授業

が受けられます。

 

 

マスタークラスも、

学内オーディションなしで

希望者全員が受けられました。

 

 

おまけに、結局英語が使えるようになる。

 

輸入楽譜を使うことも多いので、

大変助かります!!

 

(向かって左から、ポルトガル、インドネシア、インドネシア、スペイン+ドイツ+オランダ、アルゼンチン、日本、スペイン出身)

 

 

 

 

 

特にオランダ1年目は

右も左もわからずに

ほぼ毎日悔し泣きをしました。

 

 

愛する夫(2014年当時結婚10年目)と

猫たちをと離れ離れの生活も

すごくタフでした。

 

 

でも夫始め、多くの人の応援を頂き

すごくたくさんの勉強ができました。

 

 

 

いきなりの音楽留学、

私はオススメできます!

 

 

 

そして私のように

オトナになってからの音楽留学も

多角的に有意義だと考えます。

 

迷っている方や勇気が欲しい方への

サポートサービスもしておりますので、

お役に立てることを願っています。

 

 

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