久しぶりの更新になってしまいました。
さて、この時期から
公式LINEアカウントによくいただく質問が
「模試でD判定なんですが、今からでも●●高校受かりますか?」
「内申●しかないんですが、受かりますか?」
という質問です。
それに対しては、
「合格するために、今なにをしますか?」
と聞くようにしています。
そして、たいていの場合
本人はなにをすべきかということを知っています。
・数学がニガテなので、英語ばかり勉強してしまう。
・理科の計算がニガテなので、生物ばかり勉強してしまう。
・古文漢文なんてわけわからないので、数学や理科ばかり勉強してしまう。
この場合、
「数学がニガテ」
「理科の計算がニガテ」
「古文漢文なんてわけわからない」
というところを認識しているので、
本当はそこを勉強しなきゃいけないことは
本人が一番よく知っています。
「でも、それをやって、間に合うかどうかがわからない」
「だから、最短の方法が知りたい」
という感じですね。
各教科、最低何点とらなきゃいけないのか考えよう
「ニガテ教科も勉強する必要がある」
という現実を見てもらった上で
じゃあ具体的にどうする?というときに
ニガテ克服のための勉強法は
それぞれの場合でちがってきますが
まずは、5教科(3教科受験なら3教科)それぞれで
最低何点とらなきゃいけないのか考えましょう。
たとえば、愛知県公立高校入試は
1教科あたり22点満点、
5教科で110点満点です。
英語が得意で、数学が壊滅的にニガテという受験生の場合
英語を18点→22点満点を目指すのも必要ですが
【数学で最低13点はほしい】
など、各教科で最低限欲しい点数があります。
数学で13点目指すなら
大問1すべてと、大問3(1)角度で10~11点は死守。
残り2~3点をどの問題でとるか、という風に考えていきます。
このとき、ニガテな数学から逃げてしまっていては
英語で満点とれても
合格できるかどうかわからないのです。
各教科でとらなきゃいけない最低点数を割り出し、
ニガテ教科であっても
その点数をとるまでの勉強はする、というように考えていきます。
過去問で、出題されない分野を知ろう
たとえば
「古文漢文なんてわけわからない」という受験生に対してですが、
都道府県によっては
漢文は出題されずに
「毎年、必ず古文」というところもあります。
その場合、漢文の訓点のつけ方や書き下し文を勉強するよりは
古文に集中したほうがよかったりします。
※ただし、併願私立で漢文出題される場合もあるので
受験校の問題をしっかり分析!
もう11月ですので
併願校含めて過去問を購入して
3年間分は目を通してみてください。
巻頭に出題傾向が載っている過去問集もありますので
分野ごとの出題を確認するのもいいですね!
本当になにをしたらいいかわからない人へ
一方、場合によっては
「本当に、なにを勉強したらいいかわからない」
という人もいるかもしれません。
それは2パターンに分かれて
①今まで勉強して来なかったから、なにから手をつけたらいいかわからない
②やることを尽くしてしまったのに、成績が上がらない
です。
①の場合は
先ほどのほうに合格するための最低点数を割り出し
過去問を解いてみて、点数と照らし合わせてください。
数学なら、大問1が全問正解できることが
公立合格の最低条件です。
満たないなら、教科書まとめ問題でもいいので問題演習しましょう。
理科なら、生物・物理・化学・地学と分野が分かれているので
まずはどれかを究めてみる(生物が取り組みやすいと思われます)。
②の場合は
新しい問題集に手を出すのではなく
今までの模試・実力テスト・夏期講習テキストなどを
【今、自力で解けるかどうか】を目安にして解き直ししてください。
夏期講習でやった等積変形、最短距離の問題、証明、規則性の問題
今ならどれも解けますか?
②は「手段は尽くした」と思っていても、
1問1問に対する理解度が甘かったりします。
問題見ただけで
「これは●●を使うやつだ!」と浮かぶくらいまで
解き直しをしてみてください。
また、国語であっても
「2択まで絞ったのに、最後で間違えた」というケースも多々あるので
解き直して正しい答えになる道筋も考えましょう。
模範解答の解説を読みこんで
ちがう解き方やヒント(便利な公式)などを参考にするのもいいですね。
まとめとして
「今からでも間に合いますか?」という最初の質問に戻ると
・志望校の合格最低点数を各教科割り出すこと
・「合格するために、今なにが必要か?」と自問自答してみること
この2つが出発点になります。
もし学校や塾の先生に相談するなら
これらの分析を自分でした上で
「こうやって勉強していこうと思いますが、アドバイスいただけますか?」
と聞くと的確です。
相談ごとも
ぼんやりしたところから、具体的になればなるほど
解決に向かっていきやすくなりますよ!