フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子 in 東京 -53ページ目

フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子 in 東京

フィレンツェ観光ガイドの資格を2016年に取得しました。
現在は都内で美術の鑑賞の仕方を教えています。
詳しくはホームページから。
http://mariko-no-heya.com/


フィレンツェのドゥオモ附属博物館のご紹介

前回はずーっと見たかったドナテッロのマグダラのマリアについてのお話でした。

今回はもう一つのメイン
ミケランジェロのピエタ
をご紹介します。

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「ピエタ」とは日本語でいうと「嘆き」
すなわちイエス・キリストの死を悼む母マリアの姿を表します。


ミケランジェロ作とされるピエタは3つあります。


一番有名なのはこちら
バチカンにあるミケランジェロ22歳の頃の作品です。

(Wikipediaよりお借りしました)



晩年になって彼は2つのピエタの制作に取り掛かります。
そのうちの一つがこちら「フィレンツェのピエタ」です。
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たくさんの人が鑑賞しています。



若い頃の作品は彼の理想の美を追求したもののような気がします。


ミケランジェロ唯一のパネル画。



それと比較すると、こちらの作品は美から「悲」に表現対象が変化したように思います。
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この作品の制作に取り掛かった時、ミケランジェロは72歳でした。
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仕事では成功を納めていましたが、子供の頃から感じていた孤独は深まるばかり・・・






キリスト抱くこの聖人はミケランジェロの自画像だそうです。
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キリストの死を悼む聖人ニコデモに自分を投映したミケランジェロ。



彼はその長い人生で、建築から壁画、そして彫刻に至るまですべてにおいて名声を得ました。



バチカンのサン・ピエトロ寺院も彼の作。

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すべての才能を得ながら生涯孤独と共にあった天才が、最後に残したかったのは何だったんでしょう・・・





数々の名作を残したミケランジェロですが、私の心を捉えるのはこちら





バッカス、ずばり
ワインの神様


難しいお話をたくさんした後は、美味しいワインで疲れを癒しましょう










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タダで巡るフィレンツェ観光というタイトルでフィレンツェの隠れた名品を紹介していきたいと思います

ペルジーノの磔刑図。




なんとこの作品、地元の高校にあるのです



こちらが入り口




最初はどんだけ探してもわかりませんでした


というのも、もともとこちらの学校、修道院だったんですね。





その壁に描かれているため動かせないのです。





十字架のキリストの足元にいるのはマグダラのマリア。
この教会はパッツィ家の聖マリア・マッダレーナ(マグダラ)に捧げられているので、マグダラのマリアがメインに描かれています。



左側には聖母マリアと聖ベルナルド。




右側には福音書ヨハネと聖ベネディクトが描かれます。
福音書ヨハネはキリストの死後、マグダラのマリアと共に聖母マリアの世話をしたと言われています。



実はこの壁画はもう少しでなくなってしまうところでした

1966年、フィレンツェを大雨が襲います。


普段は美しいアルノ川



大雨で氾濫し、たくさんの美術作品が被害に合いました。
修復は50年近く経った今でも続いています。



白いサインのあるところまで、水が浸かりました。


ペルジーノの作品も指4本下のところまで水に浸かったそうです。


洪水から逃れた名品をぜひ堪能してください


Hall of Perugino
Via della Colonna 9
火曜、木曜:14:30-17:30
(7月、8月は休館)









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だいぶんと空いてしまいましたが、ドゥオモ附属博物館の感動を再びお届けしたいと思います。

前回はサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のファサードと洗礼堂の「天国への門」までをご紹介しました。

「天国への門」はこちらでも紹介しています。



ドゥオモ附属博物館に戻ります。

やっと辿り着いた今回の最大のお目当て

マグダラのマリア

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初期ルネサンス彫刻家の巨匠ドナテッロの作品です。

ドナテッロの彫刻のすごいところはどれもがとてもリアリティのあるところ。

この作品もマグダラのマリアが後年、洞窟にこもって33年間修行したという伝説に基づいて作られました。

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マグダラのマリアが敬虔に祈る心が伝わってくるようです。


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どのアングルから見ても本当に美しい


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髪の毛がとても長いのにも訳があるのです。


33年間洞窟で瞑想していたマリアの衣服はボロボロになってしまいます。
しかし、伸びた髪が身体を覆って彼女を守ったとされています。

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フィレンツェのアカデミア美術館にあるマグダラのマリアの生涯を表した板絵。



そもそも絵画上でマグダラのマリアを見分けるヒント(アトリビュートといいます)として
・長い髪(結っていない)
・香油壺
があげられます。

こちらの作品も長い髪と左下にある香油壺からマグダラのマリアを描いていることがわかります。

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聖書に名前が登場する女性としては聖母マリアの次に有名だと思います。
イエス・キリストの復活にも立ち会った重要なポジションを占める彼女。

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サン・マルコ寺院にあるフラ・アンジェリコによる壁画。



しかし、重要なポジションであるからこそ男性優位だった過去の教会において間違った認識も生まれたのかもしれません。
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小学校の頃、日曜学校に通っていた時からマグダラのマリアがなぜか好きでした。
娼婦だったとされる若く美しいマリアも好きです。

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でも、その美しさを捨て、祈りに捧げた後年のマリアの姿には神々しさを感じます。
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ことし7月にはグリーンターラの緑先生はじめステキなみなさんと、マグダラのマリアが瞑想をした洞窟サント・ボームを旅することができました。

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サント・ボームにあるマグダラのマリア像。




交通手段が発達した現代でも、山道を登って行かなければならないような絶壁にある洞窟でした。





俗世を一切捨ててここで瞑想したマリア。
彼女の心にはどのような悟りが生まれたのでしょう・・・





次回はドゥオモ附属博物館のもう一つのメイン、ミケランジェロのピエタを特集します






「天国への門が開いた!」のタイトルで書き出したこのシリーズ。


前回はドゥオモ前の洗礼堂、南門に描かれている擬人像とタロットの関係について紹介してきました。






今回はこの南門の上に本来なら設置されているはずの
洗礼者ヨハネとサロメ
のブロンズ像についてご紹介したいと思います。


ドゥオモ付属博物館に飾られている洗礼堂南門のブロンズ像。




真ん中にいるのが洗礼者ヨハネ。処刑される瞬間です。
そしてその横にいるのがサロメです。


この洗礼堂は洗礼者ヨハネに捧げられたものです。



そして、フィレンツェの守護聖人も洗礼者ヨハネ。


洗礼者ヨハネとは一体どんな人物なんでしょう?


キリスト教ではイエス・キリストに洗礼を施した大変重要な聖人です。

ダヴィンチが弟子入りしていたヴェロッキオの作品。

真ん中にいるのがイエス、右にいるのが洗礼者ヨハネ。




重要なので、たくさんの名画にも登場します。

ダヴィンチの傑作「岩窟の聖母」ルーヴル版。

左端の子供が洗礼者ヨハネ。


ヨハネは山奥で厳しい修行に励んだことで知られています。

なので、絵画では
・粗末な毛皮の衣服
・長い十字の杖
を持って描かれます。
ベルリン絵画館にあるボッティチェリの作品。左端が洗礼者ヨハネ。



厳しい修行で人々の信仰を集めたヨハネでしたが、時の権力者に危険視されてしまいます。





当時イスラエルを治めていたヘロデ王に捉えられますが、権力に屈しなかったヨハネ。
王である自分に対しては批判的でしたが、民衆の信頼を得ていたヨハネをどうするか・・・
ヘロデ王は為政者としての判断に迫られます。





判断しきれなかったヘロデ王の救いになったのが義理の娘サロメ。
彼女は踊りの褒美として、母ヘロデアの求めるままヨハネの首を所望します。






このシーンは数々の画家にインスピレーションを与えました。







そしてこの物語を何より有名にしたのがオスカー・ワイルド。
彼の筆によってサロメはファム・ファタールの代名詞になりました。

(Wikipediaよりお借りしました)


私がオスカー・ワイルドの「サロメ」を読んだのは16歳の時。
アメリカに住んでいて日本語の活字飢餓に陥っていました。

そんな時に親のものだったのでしょうか。
この「サロメ」を見つけたのです。

旧字体で埋め尽くされた文庫本だったにも関わらず貪るように読んだことを覚えています


この作品が私に及ぼした影響は計り知れません。


それまではただ親の庇護のもとにいる少女でしかなかった私・・・
でもこの作品を読んで私の中のファム・ファタールが呼び起こされた気がします。








続く・・・



サロメ (光文社古典新訳文庫)/光文社
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フィレンツェではいたるところでお惣菜屋さんを見かけます。




ウィンドウの中には美味しそうなイタリアンがずらーっと並んでいます




小ぶりなお店でもパスタの種類が豊富

なんですが、こういうお店って知らないと入りにくいんですよねー


でも、システムを知っていればとっても便利なんです




イタリアでは食べ物の多くが量り売り。
お惣菜屋さんでも同じです。


ウィンドウの中にあるものを指差して
「これをこんだけくらい」
というとその分量を量って入れてくれます。


こちらのお店ではワインも売っています。




フィレンツェの中心に位置するこちらのお店。
オーナーさんの素敵な人柄も手伝って、お昼時は地元の人でいっぱいです。

お昼はパスタ4ユーロ。

敷居の高いレストランもいいですが、ぜひ地元の人に混じってパスタを頬張ってください







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