フィレンツェのドゥオモ附属博物館のご紹介

前回はずーっと見たかったドナテッロのマグダラのマリアについてのお話でした。
今回はもう一つのメイン
ミケランジェロのピエタ
をご紹介します。



「ピエタ」とは日本語でいうと「嘆き」
すなわちイエス・キリストの死を悼む母マリアの姿を表します。
ミケランジェロ作とされるピエタは3つあります。
一番有名なのはこちら

バチカンにあるミケランジェロ22歳の頃の作品です。

(Wikipediaよりお借りしました)
晩年になって彼は2つのピエタの制作に取り掛かります。
そのうちの一つがこちら「フィレンツェのピエタ」です。

たくさんの人が鑑賞しています。
若い頃の作品は彼の理想の美を追求したもののような気がします。

ミケランジェロ唯一のパネル画。
それと比較すると、こちらの作品は美から「悲」に表現対象が変化したように思います。
この作品の制作に取り掛かった時、ミケランジェロは72歳でした。
仕事では成功を納めていましたが、子供の頃から感じていた孤独は深まるばかり・・・

キリスト抱くこの聖人はミケランジェロの自画像だそうです。
バチカンのサン・ピエトロ寺院も彼の作。
すべての才能を得ながら生涯孤独と共にあった天才が、最後に残したかったのは何だったんでしょう・・・
数々の名作を残したミケランジェロですが、私の心を捉えるのはこちら
バッカス、ずばり
ワインの神様
難しいお話をたくさんした後は、美味しいワインで疲れを癒しましょう

にほんブログ村